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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2019.08.02 Friday | - | - |

    「w*k創作」 特別編010 月夜
    15:08
     場所:学校の帰り道

     学生鞄を手に琴李は、のろのろと駅に向かって歩いていた。
     人通りも疎らになった道は、どこか寂しげで、
     遠くで聞こえ出した靴音にも敏感になる。
     暗くならないうちに、帰っておくべきだった
     と反省しても後の祭りだ。

     コツ…コツコツ…
     ヒールのある靴音が段々近づいて来る。
     不安な気持ちに駆り立てられて、
     走ってしまおうかと――

    司 「住吉さん、待ちなさい。」

     琴李は振り向きもせず、走り出す。
     カッカッカッと靴音が追いかけてくる。
     ふいに、鞄を持つ手がつかまれる。

    司 「ハァ…ハァ…ハァ…」
    琴李「……ひとりで帰れるから。」
    司 「夜道の一人歩きは危険だから、
       校門で持ってなさいと言ったでしょう。
       どうして、先に行ってしまうのですか?」

     帰りが遅くなる原因を作ったのは、司だった。
     クラスの手伝いを少しの時間手伝ってもらうつもりが、
     途中準備室を離れなくてはならなくなって、
     琴李をひとり置き去りにしてしまった。
     帰宅時間の遅くなった理由を、
     琴李の家庭に電話を入れて、送り届ける旨を伝えた後。
     更衣室に向かった。

     車を出そうと裏門に回ろうとしたとき、
     校門の前に佇んで居た琴李が歩き出す
     のが、チラッと見えたのだった。
     
     
    琴李「なんか嫌だよ。」
    司 「またわからないことを言う。
       車で送りますから、一旦学校まで戻りましょう。」

         *
    司 「君は目が離せませんから、手をお出しなさい。」

     そう言って、嫌がる手を無理やり引いた。
     琴李が首を横に振って身を引く素振りは、あえて無視をした。
     とにかくひとりで帰すわけにはいかない、
     琴李の家族との約束を果たさないといけないのだ。

     琴李は、素直になれない自分が嫌だった。
     先生と居るのは、本当は嬉しいのに――
     司の一歩が僅かに早く、
     だんだん自分の歩みが遅れだしている。

    琴李「先生。手が痛いよ。」
    司 「あ。ごめんなさいね。」


         *

     場所:学校の駐車場

    司 「さ、乗ってください。」

     琴李は、なかなか入ってこない。
     司は、運転席から降りて、助手席側に回る。

    司 「住吉さん、行きますよ。」

    琴李「ねえ、先生。」
    司 「ん?」
    琴李「月。」

     琴李の指差す方を見上げる。
     明かりの消えたグランドは、黒くぽっかり空いて、
     周りの光を際立たせていた。

    琴李「今日は、満月かな?」
    司 「そうみたいだね。中秋の名月もこの時分でしたね。」

    琴李「先生…」
    司 「何?」
    琴李「もう少し、見ていてもいいですか?」
    司 「OKとは言えないですね。
       女の子は、帰るのが遅くなったらダメですよ。」
    琴李「……ケチ。」
    司 「はい、わかりましたから。乗りましょうね。」

     頬を膨らませ琴李は言った。
     車のドアを開け、彼女を押し込んで、
     自分も乗り込み、学校を後にした。


         *

     場所:車内

     車を走らせてから、琴李は黙ったままだ。
     痺れを切らしたのは、司のほうだった。

    司 「琴李ちゃん?」
    琴李「え?」
    司 「まだ月を見てるの?」
    琴李「だって綺麗だもん。見ないと勿体ない。」

    司 「嫉妬しちゃうなぁ。」
    琴李「どうして?」
    司 「いつもは、俺のことばかりみてるのに。」
    琴李「それは…」

     琴李は頬を赤らめ、動揺する。
     この空間には、ただふたり。
     自分だけに向けられる言葉は、嬉しい
     けど、学校では窺い知ることのできない
     気持ちを、ぶつけられたりする
     と、ドキッとして、言葉に困る。

    司 「私の勘違いかもしれませんけどね。」
    琴李「もう、先生のバカ、知らない。」
    司 「あはは。まだ見足りないなら、
       少しだけ遠回りしてもいいですよ。」
    琴李「それじゃ、先生が…」
    司 「叱られても構いません。
       君のためなら、お安いご用です。」

     穏やかな物言いの中に隠されたトゲ
     が、チクリと胸に刺さる。ほんとは、
     さっきのこと怒ってるんだ、と肌で感じる。

    琴李「ごめんなさい。先に帰ろうとして。」
    司 「いいですよ。こうしてドライブが楽しめるのなら。
       お姫様、どちらに参りましょうか?」


    --------------
    登場人物>>
     新村司 … 国語科教師3年目
     住吉琴李 … 高校2年

      注) 登場人物名は、基本設定とは異なります。

    ----------------------
    >>つぶやき
      月夜を共に楽しむには、
      設定的に無理があると思いつつ、
      こないだの中秋の月がとても美麗でしたので。
      話が、ビターなのは、お許しを(笑) 

      言葉足らずな部分は、脳内補てんしてくださいませ<(_ _)> 
    ---------------------------------------------------------
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      | 2011.09.22 Thursday |     [w*k2次創作]特別編 | comments(2) |

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        | 2019.08.02 Friday | - | - |
        Comment
        これは特別編ですが・・・続きはあるのでしょうか?www
        この先生がカッコよくて、どうしても続きを読みたい!
        きっと、まだ先生と生徒だから、何も起こりはしないんだろうけど、先生の本当の気持ちが琴李ちゃんの心に届く何か小さなことでもあればいいなぁ・・・なんて思ってみたり。
        From.紫 2011/09/22 8:29 PM
        「続きを所望ですか、紫姫。」(先生口調(笑)

        続き、何も考えてなかったよ〜;;
        この小ドライブは、そんなに良いことは無さそうですけど、
        紫さん、それでも、いいですか〜?
        っていうか、書くべきなんだね?
        ちょいと、お時間をくださいませ(笑)
        From.193(琴) 2011/09/23 11:21 PM