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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 284
    00:02
    // そこに希望あれば…4 soko ni kibou areba ...4 //

    背には、フランソワーズが居る。
    ダニエルは、抵抗するのをやめた。
    自分の前に組まれた指は、
    大きな力が入っているのだろう、色さえない。
    そっとその手の上に自分の手を重ねる。

    「姫、力を抜いてください。」

    組まれた指が、そっと解かれる。

    「こんなにさせてしまって、申し訳ありません。」

    フランソワーズに向き直って、
    その両手を優しく包み、手の甲にキスした。

    「姫、もう一度。いえ……
    貴女には、私が必要なのでしょうか?」

     *

    「ダニエル様。貴方は、あのまま私を置いてどこか遠くへ
    行っておしまいになるおつもりだった。
    かの日からずっと貴方を見てきた私にはわかります。
    何もかも簡単に切り捨てておしまいになる。
    かつて、ゴードン家もお捨てになったと聞きました。――
    でも、私は違います。簡単に自分の願いを叶えられない。
    私は、殿方さえ自由に選ぶ事も許されていないのです。
    私は……私もこの方と思える方と一緒に居たい。
    私は、貴方が居ない事に耐えられません。……我儘でしょうか?」

    「姫様、貴女は思慮深く、聡明な方です。
    もっと、ご自身の意思を通されても良いくらいに
    思うことだってあります。――
    ですが、私は姫が思うほどの人間ではない、ただの臆病者。
    その私を、どうしてそこまで…」

    「ダニエル様、だからです。――
    ごめんなさい。はしたないといわないで――」

    フランソワーズは、ダニエルの口元にキスを落とした。
    「姫様、いけません。」
    声が掠れ、ダニエルはぎゅっとフランソワーズを包んだ。
    「ダニエル様?……痛い。」
    自分の想いを止められそうにない。
    ダニエルは、そう思い知るのだった。

     *
    フランソワーズを抱きしめたまま、
    感情の高ぶりを抑え込もうとしていたが、失敗に終わった。
    心臓のドキドキは正直であり、彼女にも伝わった。
    互いの鼓動を、なお意識せずにはいられない。

    今はその時ではない、と理性は告げはしたが――
    目を閉じて待つフランソワーズの薔薇色の唇に
    自分の唇を重ねたダニエルだった。


    熱い吐息が収まるまで、普通に会話ができるまで、
    ふたりは手を繋いで待った。

    「……これ以上は、ごめんね。もう行かなくちゃ。」
    今はその時ではないのだから――

     **

    「戻って来たか。」
    ダニエルにエスコートされたフランソワーズ、
    ふたりをハインリヒは見比べた。
    「二人とも、掛けなさい。」

    「フランソワーズ、先に話しておいた件は、承諾で良いな。」
    「はい、お父様。」
    「遅かったな、ダニエル。」

    ハインリヒの嫌味も、今は食って掛かる気さえ起こらない。
    「お役にたちませんで。」
    「いや、そうでもないだろう。責任は取ってくれるな。」
    フランソワーズの熱い眼差しが、ダニエルに注がれた。


    --------------
    <ツブや記>
     タイトル"そこに希望あれば…"は、これにて完。

    登場人物>>
     ダニエル・ゴードン
     フランソワーズ・シュクール
     ハインリヒ・シュクール
    -----------------
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      | 2011.07.31 Sunday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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