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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 283
    12:09
    // そこに希望あれば…3 soko ni kibou areba ...3 //

    「ダニエル様、お掛けになって。」
    「では、失礼して。」

    気まずい沈黙が落ちて、ダニエルは目のやり場に困っていた。
    ここは、フランソワーズのプライベートルームであり
    寝室でもあるのだ。普段よりも慎重にならぬわけにもいかない。

    「ダニエル様。」
    「何ですか、姫?」
    「先程は、失礼な振る舞いをしてしまって、申し訳ありません。」
    「そのお言葉は、貴女のお父上に。
    私には、構うことはございませんから。」
    「でも、……。あの……。
    ダニエル様は、私の事が、お嫌いなのですか?」

    その言葉に、ダニエルはさらに気まずさを増す。

    「嫌いというのとは違います。こう申し上げては失礼でしょうが、
    シュクール氏が、貴女の事を金品のように言われたのが
    腹立たしくて、ついカッとなってしまいました。――
    私も、謝罪せねばならないでしょうね。」

    「嫌いでなければ、何なのでしょう?」
    「私は、貴女のお小さい時分より、お世話を申し受けました。
    途中、逃げてしまったのは、申し訳ありませんが。――
    ですから、その様にあるべく自分にも言い聞かせております。
    守るべき姫として、好きですよ、本当に。」

    フランソワーズは、悲しげな瞳をダニエルに向けた。
    どんな言葉を返したら喜んでもらえるか、すでに知ってはいたが、
    口に出せない想いであった。
    ダニエルは、心の中で彼女に謝った。

    「では、私はこれで…」
    「待って。」

    フランソワーズが、ダニエルの背中にすがりついた。

    「……姫?」
    「ね、ダァ。ここに居て欲しいの。」

    囁きに近いフランソワーズの押し殺した声が、
    ダニエルの胸に響く。
    もう一歩も先に進む事を許さない、というような。
    フランソワーズの本音でもあった。

     *

    ダァと呼ばれたら、僕はあの日に帰ってしまう。
    君は、ほんと、いけない子だよ。
    自分に音楽の才能が無いと感じた、あの日もそうだった。

    母に命じられて、習いだしたピアノ。
    君の城のピアノの音は、
    よく調律されていて気持ち良かったけれど。
    僕が練習をしていたら、君は邪魔をしてきた。
    その楽しそうな君の音の方が、心地よくて。


    「姫。それは――」
    「ええ。私を離さないで。」

    それは、君が下した、私への命令。

     *

    かつて、ハインリヒに言われた言葉があった。

    「…実際君には、妹は居ないだろうけど。
    妹として可愛がってくれないだろうか。
    私達は、留守が多いからね。
    その分、うちの子の我儘を聞いて欲しい。――
    その部分が重要なんだ。頼めるかい?」
    「よくわかりませんが、努力してみます。」

    始めは、家名のためだった……はずなのに。
    振り返ると、あの時から
    君は、ある種特別な存在だった。

    自分の心に蓋をした
    見守っていくうちに温められた感情――

    今、こうしていると…
    力が、抜けていくのが、わかる…


    --------------
    <ツブや記>
     

    登場人物>>
     ダニエル・ゴードン
     フランソワーズ・シュクール
    -----------------
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      | 2011.07.25 Monday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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