↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「w*k」 リクエストは、難しい? | main | // N // INDEX-10 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 279
    00:02
    // 心配性の君 shinpaisyou no kimi //

    「ハインツ、聞いていて?」
    「ジョー、勿論聞いているとも。」

    リビングで寛ぐ、ふたりだけの時間。
    恋人のように寄り添い愛を囁く事も減り、
    ふたりの過ごしてきた時間の流れの中で、変化していた。
    互いに仕事を持つことで、共有時間も減っていった。
    その事に、比例するように。

    傍らに居れば、空気のように穏やかで、
    ふたりの会話を占める割合も、子供達の話題が多くなる。
    ハインリヒは、奥様が何を言おうとしているのかと、
    本を閉じ、彼女の方に視線を送った。

    「アルに、一体何をさせるつもりなのかしら?」
    アルベルトの赴任の件に疑問を持つ
    ジョゼフィーヌの問いに、ハインツは、
    「そろそろラフィーを開放したいと思ってね。
    アン・ダンテの機嫌を損ねたままでもいけないしね。」

    「彼女のため?」
    「いや、ラフィーのためさ。彼女の手腕からすれば、
    あんなところに埋もれさせておくのは、どうかと思ってね。
    いつまでも、おんぶに抱っこという訳にもいかないだろう?」
    「彼女は、好きでこの仕事を選んだんでしょう?」

    選んだのは彼女だけど、そう仕向けたのは
    アン・ダンテの言うとおり、彼自身である。
    ほんの僅か心が咎める事象でもあったのだ。

    「それは、周知の事実だけれど。…いや、それだけならね。
    どんな事をしていても、南の姫の事を忘れることは無い。
    だから、元の鞘に収める。そのほうが、いいのだ。」
    「そうかしらねぇ……」
    冴えない顔の夫を見て、ジョセフィーヌは訝しんだ。

     *

    「君は、アルの幸せについて、どう思っているかい?」
    今度は、ハインリヒの番だ。
    「婚約者がいるのですもの。年齢からいっても…早期に
    式を挙げさせて。できれば、近くに住まわせたいわ。…
    孫の顔も…」

    女性と男性の価値観の違い、を見てとる時があった。
    でも、口に上らさなければ、
    互いに相手の気持ちを知る事もない。
    言わないでいたほうが良い事もあるが、
    想いを明確にして、
    判断を相手にも委ねてみる事も間違いではない。
    喧嘩するのではなく、
    想いをただ伝える事も、必要な時があるのだ。

    「それは、君の幸せという見方だ。
    今一番は、婚約者を迎える準備を整える事だ。社会人として
    認められる人間になる事。まずは、仕事を覚える事。
    確かな生活基盤を持ち合わせない者が、
    隣人を幸せにできるだろうか?――否だ。
    君は、アルが離れたところに住むのは不幸だと思っているが、
    そうではない。私達が、四六時中息子の面倒を見る事も
    年々叶わなくなるだろう。それなら、他人の中で生活してみる事も
    経験として無駄にはならないだろう。
    若い今だからこそ、するに足ると私は考える。
    アルには、大切に思っている彼女が居る。
    彼女がアルの支えとなっている。
    もう途中で、逃亡する事さえ考え付かないくらいに夢中なんだ。
    私達は、後回しの最後の最後の位置に居たとしても、
    いつでも助け舟を出す心の準備はある。
    今は辛いだろうが、見守るのが親としての役割だ。
    ジョー、会いたければ、いつでも会いに行ける。そうだろう?」

     *

    「ハインツ。」
    「何だい?」
    「どうして貴方は、何でも分かってしまうの?」

    分かってしまうんじゃないんだと、
    ハインリヒは心の中で首を振る。

    「ん?聡明な君が、こんなに心配性だと初めて知ったよ。」
    「話を逸らさないで、お願い。」
    「分かるのは、私は君を愛しているから。
    君と私の間には、幸せが似合う。そう思ってる。
    そして、自分と家族の未来を考える、それだけだ。」


    --------------
    <ツブや記>
     

    登場人物>>
     ハインリヒ・シュクール
     ジョセフィーヌ・シュクール

    -----------------
    0
      | 2011.07.06 Wednesday |   ・// N // | comments(0) |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
        Comment