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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 275
    01:35
    // 住まいのあて sumai no ate //

    連絡を受けて、アンは彼女に会えるこの時を心待ちにしていた。
    姉として慕っていた幼い頃より、ラファエルを手元に置いて
    行く先々のサポートの何もかもを任せるつもりでいたから。

    突然の想いもよらない話に――

    「シュクールが、ミケールで住まうところを探しているだと。」
    「ええ。」
    「答えは、Nein。」
    「住まいを探しているのは、アルベルトのほうよ。」
    「話は仕舞だ、ラファエル。」
    始めから少しも興味もない、アン。

    「待って。貴女が、ハインリヒを嫌っている理由は知っているわ。
    けれど、聞いて欲しいの。」
    「ラファエル。私は、貴女との時間を大切にしている、
    ということを知っているのでしょう。
    なのに、そんなにつまらない話を持ち出すなんて、
    利害すらないというのに。」
    「アン。貴女には、そうかもしれない。
    私は、そうじゃないわ。彼等とは、利害がある。」
    「私には、関係ない。」
    アンは冷たく言い放った。

     *

    楽しいはずの食卓は、温かい料理も冷めてしまうほどであった。
    新しい料理が運ばれてきて、給仕に礼を言う。
    それだけが、音となって広い室内に虚しく響く。

    会話をしない我慢大会のような雰囲気に、
    とうとうアンは、しびれを切らした。
    「ラファエル、口をきいてくれないの?」
    「私にとって重要な話を、聞いてもくださらないのに、
    機嫌良くなんてできません。」

    「どこが、重要だというの?」
    「ごめんなさい。それは企業秘密だったわ。――
    貴女が戻る予定のない邸は、放っておくと――
    そう人が住まわないと、老朽してしまうわ。そこに誰であれ、
    住人が居ると違うものだわ。悪い話かしら?」

    「それは、そうだけれど。私の一存では…」
    「アン!」
    名実ともにこの城は、アン・ダンテの命令で
    どんな些細な事でも動いている。その例外中の例外は、
    目の前にいるラファエル・フィーリンガードただ一人だけである。
    「わ、判ったわよ。ちゃんと賃貸料を取りなさい。
    あと、私達の使用時は……まあ、いいわ。貴女に一任するわ。」
    「ありがとう、アン。」

    「正当な理由は、聞かせてもらうわよ。覚悟しておきなさい。」
    「はい、マスター。」
    「こんな時だけ、そう呼ぶのね。…」
    「何か言った?」
    「何にも。さあ、今宵は飲み明かしましょう。」

    かつての王国アドリビトゥームの
    南の砦たるゴールデンイートフィールドの夜は更け行く――


    **
    「ラファエル、いってらっしゃい。
    そっちは、誰かさんに押し付けてでも、早く私の元に戻りなさい。」
    「一応は、聞いておくわ。アンの希望が叶えられる確率としては、
    かなり低いお願いね。」
    「お願いじゃないわ。命令です。」
    「今は、従えません。ごめんなさい、姫様。
    お身体、愛われてください。吉報をお待ちしてます。」
    「馬鹿な事は、言わないで。」
    「馬鹿な事では、ございません。おふたり仲睦まじくされれば…」
    「馬鹿。」
    「はい、すみません。」

    「見送らないから。」
    「はい、行ってまいります。
    私が戻れる場所は、貴女の所しかありませんから。」
    ラファエルは、そっとアンの頬に頬を寄せた。
    友愛の仕草に、アンは微笑んだ。
    「行きなさい。」


    --------------
    <ツブや記>
     

    登場人物>>
     ラファエル・フィーリンガード
     アン・ダンテ

    -----------------
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      | 2011.06.10 Friday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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