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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 273
    00:02
    // 準備は、良い? jinbi ha ii ? //

    「アルベルト様、よろしいですか?」
    合図をして入って来たのは、運転手のレオナルドだった。この地に
    主のハインリヒが居ない間は、この別邸で雑務にあたっている。
    「構わないよ。用件は、何かしら?」
    アルベルトは、荷造りの手を止めて、彼のほうに向いた。

    「奥様のお客様が、いらっしゃっています。
    ですが、先程奥様を市街にお送りしたところで。」
    困ったように、レオナルドは言った。
    この邸の女主人であるジョセフィーヌの予定は、
    時間に余裕のあるもので、過去に予定が重なることも
    約束を違えることもない。勿論、家の者に対しても
    手抜かりも、あろうはずは無かったのである。

    「珍しいね。約束ない訪問者というのは。」
    「いえ、それが。お約束があったと言われてまして。」

    母の不在の理由はさておいたとしても、家人として、
    自分が相手に失礼のないように応対せねばならない。

    「そう。その客人は、どなた?」
    「リッチモンド家の、クリスティーヌ様です。」
    こころなしかアルベルトの表情が和らいだ。
    「リビングに通しておいて。それから、おもてなしを忘れないで。」
    「はい、承知しました。」


    *
    明るい日差しが、
    窓辺のレースのカーテンを通して差し込んでいる。
    あと数日で7月になろうとしている、
    汗ばむ戸外の気温も忘れてしまいそうなくらい
    心地よい風が邸内を吹き抜ける。
    石造りの高天井が温かい空気に触れにくくし、
    庭の小さな池にはたっぷりの水がはられ、
    浮き草や水草、観賞用の小魚がゆったりと泳いでいた。


    「クリス、いらっしゃい。」
    「こんにちは。ニコ。」
    「ごめんね。母に用件を聞いていなくて。」
    「いいの。ニコに会えたから。また、お伺いするわ。」

    目と目が合って、次の言葉が紡がれるのを
    待つこと、しばし――

    「もう、帰るの?」
    自分の用で来たわけではないことが分かっている。
    それが少々アルベルトには寂しい、
    引き止められるものならと。
    「お邪魔でなかったら、お手伝いしたいと思って。
    ……どうかしら?」
    彼が忙しいのは分かっている。
    遠慮がちにクリスティーヌは言った。

    「そう。それは有り難い申し入れだね。
    じゃあ、部屋まで同行してくれるかい?」
    「喜んで。」


    *
    クリスティーヌはシュクール家に来るようになって、
    アルベルトの部屋に入ることは滅多とない。
    客人の対応は、リビングやダイニングに限られていたから。
    彼の部屋の戸を開け、中に入る――

    今まさに、赴任に必要な最低限のものを選別している最中で、
    文仕事に必要な道具は、大テーブルの上に並べられていて、
    作り付けのクローゼットの扉一つ分に、
    持っていく服が掛けられ、鞄や靴が用意されていた。

    「同じような服ばかりね。ニコらしくない。」
    さりげなく言った、お洒落なイメージのある
    彼の身支度には似つかわしくないような感じである。
    「君をガッカリさせて悪いんだけど。仕事着にしようと思って。
    事務仕事がメインになるという事だったから、地味目にね。」
    彼は、日頃の評価に値するセンスを認められて嬉しい反面、
    らしくない自分というものがどういうものかと苦笑いを浮かべた。
    「あら、そうなの?てっきり、スエンセン教授のサポートかと。」

    インターグレ・ミケールの数年は、
    スエンセンの助手に徹していた部分もあり、
    彼女の当てが不当とは言い切れない。

    「そういう仕事も魅力的だけどね。インターグレに戻る前から
    決めていたことだから。僕は、何かの役に立ちたい。
    この家のためでもあるし、自分自身ためでもある。
    だから、どんな役割だろうと、もう逃げたくないんだ。
    ――君は、不服?」
    「ニコが、決めているんなら。ついていくだけ。」
    「理解ある君で良かったよ。ありがとう。」


    「ところで、住まいは見つかりそうなの?」
    「今、探しているところ。フィーリンガードさんにも
    心当りはないか、尋ねてもらってる。それでも駄目なら、
    ミケールに着いてから、他をあたってみることにするから。」
    「うん、わかったわ。」


    「持ち物は、これだけかしら?」
    「間借りするのに、そうそう大荷物にするわけにはいかないだろう。
    本や資料は、インターグレの図書で調べられるだろうし。
    足りなければ、町で揃えられるんだし。――
    だからね。クリス、僕が呼び寄せるまで待っていて。」
    「うん。わかったわ。――その代り、連絡は入れてね、
    毎日とは、言わないから。」
    「ああ、約束するよ。」


    --------------
    <ツブや記>
     相変わらず、書く練習を兼ねている私メであります。
     まだ課題はありますが、月日の流れに従って、
     少しは変化して言っているんじゃないか、と。(笑)

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール … 愛称アル、ニコ
     クリスティーヌ・リッチモンド … 愛称クリス
     レオナルド … 運転手

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      | 2011.05.30 Monday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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