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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 267
    00:03
    // 認めない mitomenai //

    「ハインツ、お招きに感謝する。」
    「トマス、無理言って済まなかったね。まあ掛けてくれ。」

    トーマスが、執事のホフマンの案内で、
    やってきたのはハインリヒの書斎であった。

    「アルベルト君は?」
    トーマスは、他に誰も居ないのをいぶかしんだ。
    「少し君と打ち合わせしておきたい事がある。いいかね?」
    ようするに、今は彼は関係ないという事だ。
    有無を言わせないのが、ハインリヒのやり方だ。

    共通の話題と言うと、他には無い。
    「仕事の件かい?」
    「ああ、そうだ。」


    **
    約束の刻限が近づいている。
    アルベルトは、早めに部屋を出て、リビングへと向かった。
    開け放たれた部屋には、人影は無い。
    待つより他ない。と、外の見える位置に移動した。

    何処からか鳥の囀りがし、頬に冷たい風が吹く。
    「ホフマン、居るんだろう?
    暖を取れるようにしてくれないか?」
    「はい、今すぐご用意いたします。」

    アルベルトは、両開きの窓を閉じた。そこへ、
    暖炉に火を入れる道具を下げ、ホフマンはやってきた。

    「おはようございます、アルベルト様。リッチモンド様は、
    先程ご来訪され、旦那様の書斎にお通し致しました。」
    「おはよう、ホフマン。用向きは、何と?」
    「旦那様からは、少々打ち合わせがあると伺っております。
    アルベルト様には、お待ち頂く様に、と申し受けました。」
    「ありがとう。承知した。僕は、部屋で控えていよう。
    声を掛けてくれ。頼んだよ。」


    **
    「…という段取りでは、如何かな?」
    トーマスは、考えていた案をハインツに告げた。
    「まずまずと言ったところだな。図面のこれは、
    もっと掘り下げてくれると、なお良いが。」
    ハインツは、細かい箇所に至るまで眺め回した。
    「また、だめ出しですか。シュクール殿。」
    「そう言わず、頼まれてくれ。より良いジョブにしたい。」
    トーマスは、渋々頷いた。


    「話は変わるが。――息子達の事だ。」
    「娘達の事かい?」
    「ああ、そうだ。婚約公表についての事だ。
    時は、満ちただろうか?」
    「いや、まだだ。彼は、頭角を現しておらないだろう?」

    家同士の問題は、
    そう容易(たやす)く解決できるものでは無い。
    親の間で既に何度も取り沙汰されていた。
    後の問題については、
    歩み寄れるだろう案を幾つか用意していた。
    が、婚約公表時期については噛み合わないままだ。

    「悪いが。その様なものは、持ち合わせない。
    ――問題は、君の気持ちだ。違うかい?」
    ハインリヒは、息子を過大評価しなかった。
    その事について好感は持てるところだが、
    能力の無いものを企業の頭に置けないし、
    婿としても望まないところであった。

    「それがどうした。」
    「君は、認めないというのか?君のお嬢さんは、何と?」
    「何も話しては居ない。」

    「嘘は、いけないよ。お互い子供じゃない。」
    「君のところと違って、娘は我侭でね。
    反抗心を露(あらわ)にする。恥ずべきだろう?
    いっそ、そっちから断って貰いたいくらいだ。」
    「子を貶(おとし)める事は無い。
    親の鏡というし、似ているところはある。
    アルベルトには、勿体無いくらい良い娘さんだよ。」

    互いに譲れない、話は平行線のまま…

    「はっきり言おう。
    トマス。君が腹を決めれば、全て丸く収まる。」
    「私の気持ちは、無視するという事か?」
    「そうではない。君が望むのなら――
    アルベルトにも解るチャンスを呉れてやって欲しい。」
    「チャンスは、自分で掴むものだ。話にならない。」
    「そうか。――仕方ない。私に考えがある…」


    --------------
    <ツブや記>

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール … 愛称アル 
     ハインリヒ・シュクール … 愛称ハインツ
     トーマス・リッチモンド … 愛称トマス
     ホフマン … シュクール家執事

    -----------------
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      | 2011.02.03 Thursday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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