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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 257
    00:04
    // 腹を決めるべき事 hara wo kimerubeki koto //

    コンコルドは、書類を手に歩いてきた。
    目指す事務局の照明も半分は消えていて、
    入り口付近に人影を見つけた。

    「フィーリンガードさん、もうお帰りですか?」
    「あら、コンコルド先生。いつもご苦労様です。」
    「書類を預かって頂きたいのですが?」
    普段の彼女なら、そのまま中に入れてくれるのだが、
    すっかり事務服から着替えてしまっている、
    どうしたものかと、コンコルドは少し考えた。

    「ごめんなさい。今夜は外せない用があって。
    局長が居ますから、どうぞ。」
    彼女は、ドアを開けコンコルドに入るよう促した。

    「お疲れ様でした。」
    中に入ろうとしない彼女を見て、彼は言った。
    「コンコルド先生。いつもダンテ教授で大変ね。」
    「はい?まあ、仕事だから、仕方ないって言うか。
    でも、聞いてくださいます?――酷いんですよ。
    今日なんて、レッスンドタキャンして帰ってしまうんですから。」

    時計の針が指す時間は――
    「あら、いけない。急ぎますので、失礼。」


    **
    「ご主人様。ラファエル様が、戻られました。」
    「あい、わかった。」

    (ああ、知っている。)

    ダンテは、窓の外に向けていた視線を上げ、
    ダンテ家の執事スコットが、恭しく礼をして退出するのを見届けた。
    いつドアが開けられても不思議は無い。
    しかし、悪戯に時は過ぎる。
    ダンテは、退屈であるとばかりに、目を閉じた。

    *
    「アン、寝てしまったの?」
    ダンテは、少し前から足音を聴いていた。
    一定に響くその音は、聴きなれたもので…
    今やっと気づいたかのように、その音の主を見た。

    「ラファエル、お帰り。そのドレスは?」
    「以前に、仕立てておいたものよ。どうかしら?」
    「良く似合っている。――私のために、着替えてくれたの?」
    「ええ、そうよ。」

    「食事は、用意させている。
    着替えるから、手伝ってくれるかしら?」
    「勿論。喜んで。」


    *
    イブニングドレスに身を包み、髪を結い上げた。
    鏡の中の自分をチェックしながら、仕上げていった。
    「アン、素敵よ。」
    「ラファエルのセンスは、良いからね。安心して任せられる。」


    「ラファエル、戻ってくれない?」
    「御免なさい。アン。その話は無しよ。」

    ミケールに移住して、幾度も投げかけられた言葉であった。
    いつもなら、
    「御免なさい。今は応えてあげることはできないの。分かって。」
    であり、今日も同じ応えが返ってくると想っていたダンテだった。

    「残念だわ。私は、もう腹を決めなければならない。
    城の者達が、跡取りをと五月蝿くて困る。
    私は、男など好かぬのに。ラファエルとは、離れたくない。」

    勝気な顔を崩して、ダンテはフィーリンガードと向かい合った。
    幼い…あの日の顔、――あの日もそうだった
    と、フィーリンガードは、胸の奥が苦しいと想った。
    あのあどけない少女を変えてしまったのは、自分なのだから。
    本来は、ずっと側仕えをしなくてはならない身であった。
    が、心を鬼にしなくてはならない、
    自分の掲げる理想のために。

    「アン。それは、城主としての役割だわ。私では、力になれない。」
    「そうね。……。婿を貰って、子をなす。
    そうなると、ずっと城に縛られる。
    学校を辞してしまったら、貴女とは会えない。」

    「私の心の戻れる場所は、アンのところよ。それは、いつだって変わらない。
    貴女が、ここに居なくても、ずっと想っているわ。
    そして、きっと、貴女に会いに行くわ。」


    --------------
    <ツブや記>

    登場人物>>
     ロマリオ・コンコルド … 教員 ダンテの教え子
     ラファエル・フィーリンガード …事務職員
     アン・ダンテ … 教員
     スコット … ダンテ家執事

    -----------------
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      | 2010.11.17 Wednesday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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