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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 255
    00:03
    // 往来2 ourai 2 //

    シーズンが終わると、学生のお別れ。
    そう、単位制のインターグレでは良くある事だ。
    もともと取得単位も学生本人が設定するのだし、
    講了すれば、早々に切り上げて去るものも居るのだ。

    カットナルとの会話の後、アルベルトは研究室へと道を急いでいた。
    今度は、前方から来る見慣れた人物があった。

    *
    「ダニエルじゃないか。」
    彼と会うのは久し振りのアルベルトだった。

    「こんにちは。シュクール様。」
    だが、どことなく余所余所しく感じられた。
    「君は……」
    アルベルトは、そんな心の距離を知りたくは無かった。
    「役割ですから。お気になさらないで、よろしいかと。」
    何も無かったようにさらりとダニエルは言った。

    「ダニエル!」
    彼は、目の前の自分を見てくれようとしていないのではないか?
    アルベルトは知らず声を立てた。
    「なんでしょうか?」
    その冷静さが、少し憎らしかった。
    「普通に接してくれないか。僕達は、ただの学生だ。」
    「ご命令で、ございますか?」
    「命令ではない。友として、頼むよ。」


    「ダニエル…」

    「そんな顔しないでください。
    ――君と僕の溝は、そう簡単に埋まりやしないから。
    それでも、君はそう望むのかい?」

    ふたつの気持ちの中で、ダニエルは揺れていた
    が、それを表には出さなかった。

    「君は、安楽すぎるよ。何も分かっちゃいない。
    ――今は、ダメさ。じゃ。」

    アルベルトの気持ちを払いのけるように、ダニエルは足早に歩いた。

    *
    「ダニエル様。」
    呼び止められ、ダニエルは振り返った。

    そこに居たのは――

    「君は、リッチモンド様のところの…」
    「クリスティーヌです。
    今日は、フランソワーズと、ご一緒ではありませんのね。」
    「何を、急に。おっしゃられるのやら。」

    ダニエルは、アルベルトとの関係も、
    彼女らの関係も知っていたが、ここへ来て、
    クリスティーヌと会う機会は、数える程しかない。
    彼女がフランソワーズに気を利かせて、
    極力距離を置いた事もあって、
    互いに話すことも、積極的とも言えなかった。

    ところが、今日は――

    「いえ、彼女の居場所をご存知ではないかとお聞きしたかっただけです。」
    「お嬢様。僕は、彼女の行動の把握などしていませんよ。」

    自分の与えられた役割を、彼女に報せる必要性は無い。
    ダニエルは、瞬間的にそう判断した。
    ほんの少しの間、クリスティーヌは彼を凝視した。
    好意を持っているというよりは、心の内を探るような視線だった。

    「そうですか。残念だわ。では、ご機嫌よう。」
    「はい。さようなら。」

    *
    アルベルトと会話をした後、フランソワーズは、
    学内の小さな庭の側を通り抜けようとしていた。
    その目の前に、ハインリヒが現れた。

    「あら、お父様。」
    「いいところで、会ったね。お茶でもどうかな、姫。」

    まだ時間はある。丁度良いと。

    「今から、レッスンですのよ。」
    「今日は、どの先生だい?ご挨拶だけでも、伺うかな?」
    「スエンセン教授です。これから、いらっしゃるの?」
    「そうだったね。後ほど伺うから。よろしく言っておいてくれるかな?」
    「はい。では、その様にお伝えしますわ。」

    フランソワーズは、軽く手を振って、その場を離れた。
    ハインリヒは思案顔で、元気のなさそうな娘の後姿を見送って、
    何事も無かったように、歩き出した。


    --------------
    <ツブや記>

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール … 愛称、アル
     ダニエル・ゴードン
     クリスティーヌ。リッチモンド
     フランソワーズ・シュクール … 愛称、フラン
     ハインリヒ・シュクール

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      | 2010.11.09 Tuesday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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