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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 254
    00:01
    // 往来1 ourai 1 //

    どこか腑に落ちない気持ちのまま、
    アルベルトは、学内の並木道に沿って、とぼとぼと歩いていた。
    自分の想いに半ば沈みながら、
    スエンセン教授の研究室に戻るか、寮に帰るか決め兼ねていた。

    大勢の学生達と、擦れ違っていた。
    彼らは足早に通り過ぎる、次の講義が控えているのだろう。
    数人のグループを組んでいる者もいただろうし、
    走り去るものは、声を掛ける程の余裕も時間も無い。
    たとえアルベルトが立ち止まっているからといって、
    友人でない者は、滅多に声を掛けることも無い。
    彼が何をしてようが、構う義理も無いのだから。

    *
    「お兄様、このような所でどうなさったのです?」
    声を掛けられてはじめて、足を止めていた事にアルベルトは気づいた。
    そして、声の主である彼女を見た。

    「やあ、フラン。」
    「お兄様、顔色が良くありませんことよ。」
    フランソワーズは、心配そうに兄の顔色を見分した。
    「そうかな?普段通りだよ。君は、どう?」
    「私は、相変わらずですわよ。何事も無く、平々凡々……」
    その先の声は、小さく消えた。
    「そう。それなら、安心して良いのかな?」

    「それはそうと、お父様がいらしているの?」
    フランソワーズは、その続きを望まなかったらしい。
    アルベルトは、その気持ちに従う事にした。
    「まあね。」
    「まぁ、そっけない。クリスティーヌにも、そうなの?」
    フランソワーズは、父の来た理由が本当は知りたかった。
    けれど、あまりにあまりな兄の態度に、腹を立てた。

    「クリスが?どうして?何か相談された?」
    「油断は、禁物ですわよ。すぐに気を緩めてしまうのは、
    お兄様の悪い癖よ。ちゃんと見ていないと、いけないわ。
    ――いえ、心配しているのよ。お兄様の事も。」
    フランソワーズは、薄っすらと笑みを重ねた。

    「忠告、ありがとう。優しいね、フランは。」
    「そんな事、ありませんわ。……」

    「何か、他にもあるの?――僕でよければ、相談に乗るよ。」
    フランソワーズは、首を振った。
    「私は、これで失礼しますね。」
    「またね。フラン。」

    **
    「やあ、アル。兄妹仲が良いね。」
    「カール。君は、ご機嫌だね。」
    カットナルの機嫌は、呼び方で知れる。
    当の本人は、気づいてないかもしれないが。

    「やっぱり、判る?ギャンティ教授のレッスン、再開したんだ。
    ルイス先生の元で、自由にやらせてもらってるんだけど、
    色々やっていく上で、思い当たる節があってね。」

    一体、彼に何があったのか?

    「そう、それで?」
    「その道を極めたければ、初心に帰る事も時には必要だと、ね。
    技巧も大事だけど、基本がなってなきゃいけない事って、あるだろ?
    ――後期が終わると、住み慣れたこの場所ともお別れだから、
    今のうちにやっておきたい事ばかりさ。」

    「おっと、自分の事ばかり言ってちゃいけない。――
    アル、君はどうしたんだい、そんな顔して?」
    「何か、いつもと違うかな?」
    「分からなければ、構わないけど。
    無茶ばかりしてはだめだ、身体は労われよ。」
    「ああ。気遣い感謝する。」

    「カール、君はこれからどこへ行くの?
    僕は研究室に戻るところだけど。君も同じ方向かい?」
    「いや、残念ながら、ここで失礼するよ。」
    「じゃ、また。」

    彼とは、インターグレ小学部、入学からの付き合いだった。
    アルベルト不在の5年を差っぴいても、5年の付き合いになる。
    今すぐではなくとも、寂しさがある。

    (カール……夏には、お別れか。)

    --------------
    <ツブや記>
    アルベルトは、小学部には3年在籍しました。
    中身的には、スキップして修学できている、と仮定します。
    ロックシティで、カバー出来たかは、謎です。(笑)

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール … 愛称、アル
     フランソワーズ・シュクール … 愛称、フラン
     カットナル・トバイ  … 愛称、カール

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      | 2010.11.05 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |