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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 253
    00:01
    // 問題はあるか? monndai ha aruka ? //

    「どうだ?」
    ハインリヒは、言った。
    「学業の事ですか?」
    アルベルトは、すぐさま聞き返した。

    学内とはいえ、許可無いものは入る事の出来ない離れた一室で。
    他の誰に聞き咎められる事も無い、そんな安心を得て、
    ハインリヒは、いよいよ本題に入った。


    「いや。お前達の事だ。そちらに関しての心配は、していない。
    私に会いたいと言ってくるのは、父として喜ばしい事だが。
    ここのところ仕事が過密で、スケジュールの空きが無くてね。
    出向くのが、遅くなってしまった。――
    何か、困った問題でもあるのか?あんな事を言ってくるなんて。」
    過日にアルベルトの信書を受け取りつつも、
    ハインリヒの足は、ミケールの地にはなかなかのびなかった。
    彼本来の性格ゆえに、詫びも無かった。
    それは、彼らのやり取りの絶対的な形とも言えた。

    「我侭な用件だと、判っています。
    僕ひとりの意見ですが、――
    婚約の公表について、考えて頂きたいのです。僕達は、
    混乱を避けるため、彼女のためだと思い、婚約を内密にしていますが、
    かえってそれが、彼女を苦しい立場に置いている様な気がするのです。
    ――どんなに隠していたって、噂になっています。
    学内で僕達はカップルとして見られていて、
    皆、遠まわしに聞いてくる程で。――
    僕達は、友達として付き合っている訳では無く、
    家同士に認められて、今があるのですから。
    ――それでも、ボクの一存では、何も決定できませんし、
    ご相談するのが筋であろうかと。」

    ハインリヒは、息子の言い分を、ただ聞き続けた。

    「父様は、僕に彼女の事を大切にせよ、とおっしゃってくださいましたし、
    僕の弱い心も否定されずに、温かい目で見守ってくださいました。
    僕達の事を、時に厳しく、時に良く理解してくださる、と信頼しています。
    僕は、父様が母様を一番大切に想い、行動されている事も、
    自分の目で見て知ってますし、
    僕も、自分の隣に居てくれる彼女を、その様にしたい、
    その気持ちを持ち続けたい、と思います。」

    「理想論だな。
    ――だが、それは私にとっての正論でもある。だが、全てでは無い。――
    お前は、ピアノにかけては天才と言ってもいいが、
    周りに対して、そんなに器用な人間でも無い。
    ――そのことについて、彼女と話しているか?」
    いいえと、アルベルトは首を振った。
    「不器用だね、アルは。」
    ハインリヒの言葉は図星で、アルベルトは言い繕い様が無かった。
    生きていく上での器用さに欠けている事は、確かであったから。

    「クリスティーヌは、ジョーとは違う。
    育った環境の底辺が、お前とも違う。――その事も、忘れない事。――
    おまけに、一人娘。――を頂くのだから、
    私としては、お前を差し出す方が、楽なんだが。
    お前の意思表明もあって、そういう話には、ならないだろう。」
    ハインリヒは、アルベルトの顔色を観察しながら話した。

    「僕を差し出すとは、どういう…」
    父が何を言いたいのか、アルベルトは確かめたかった。
    「今は、いい。その折が、あれば話そう。」
    アルベルトの言葉を遮って、ハインリヒは続けた。

    「お前の望む、婚約の公表については、こちらに考えもあるが。
    あちらのご両親とも、話さなければならない。
    ――トマスは、お前に対して厳しい目を向けているようだからな。――
    冬の休みには、一度会っておいた方がいいぞ。」
    「はい。一番に、サウスシュテディに参上します。」
    「ならば、早めに休みを取り戻って来い。彼女と共に。」


    --------------
    <ツブや記>

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール … 愛称、アル
     ハインリヒ・シュクール

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      | 2010.10.31 Sunday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |