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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 242
    00:02
    // キョロキョロ kyorokyoro //

    ギャンティは、ベンチを占有して、
    ヴァイオリンとフルートが織り成す、情景をただ感じていた。
    先程から、また新たな曲が始まった様であった。

    ザッザッ、と土を踏む音が過ぎていった。
    その足音を追うように、また近づく者が有るらしい
    と、ふと目を開いた。

    「おや?シュクール君?」
    発せられた微かな声に、え?とアルベルトは足を止めた。
    一瞬目が合った。
    「行って良いよ。急いでいるんだろう?」
    「すみません。失礼します、ギャンティ教授。」
    軽い礼をして、彼は立ち去った。

    ギャンティは、そのまま彼を目線で追った。
    (あれ?あんなところで立ち止まって、
    キョロキョロと、彼は何をしているんだろう?)


    **
    「あ、あ〜〜!見失った。」
    彼は、意気消沈した。

    (参ったなぁ、まったく。迂闊だった。
    誰かに声掛けられる事がある事さえ忘れていた。
    よりによって無視できない人物で――
    今は、そんな事なんてどうでも良いんだ。――あ、良くないけど。
    後でちゃんと挨拶しておかないと不味いんだけど。)
    アルベルトは、頭(かぶり)を振った。

    (また、声掛けそびれた。アレから、何日経った?
    こんな事、一体いつまでしていなくてはならないんだろう?
    せめて、同じ講義があれば……、って言っても、
    何コマもないから、どうするか?…)
    その想いだけが、堂々巡りしていた。

    *
    「次の講義出たくないなぁ。
    気が進まない。誰か代わってくれないかな?」
    「ダメだよ。代理なんて、すぐばれるんだからね。」
    学生の声が、近づいてきた。

    (代理…いや…)
    飛び込んできた言葉が、頭をよぎった。

    「ハ〜イ、アルベルト。」
    その学生が、片手を挙げて先程よりもっと近づいていた。
    「やあ、今から?」
    「そんなところ。じゃ、またね。」
    「ああ、また。」
    受講科目の講義で顔は見知っているが、
    あくまでも挨拶程度の関係だ。

    「お前、あいつと知り合い?」
    「まあね。」
    遠ざかる声は、得意そうに響いた。
    (僕なんか知っていたところで、何にもならないのに…)

    *
    (完全に、アウトだよね?)
    (時間だ、そろそろ次の予定に移らなくては。)
    アルベルトは、とぼとぼと歩き出した。

    今度は、女の子の話し声が後方から聴こえだした。
    他人の話に耳を傾けるのも、如何かと思い出した頃なので、
    歩を少し早めようとしだした。


    (こんな時、フランが居てくれたら…。)
    「お兄様!」
    (妹の声が聴こえだした。都合良過ぎる、幻聴に違いない。)
    声がして、一旦止めた歩みを再開した。
    「お兄様、聞いて――クリスティーヌたら…」

    (え?クリス?)
    アルベルトは、振り返った。
    フランソワーズの手が軽く上がり、クリスティーヌと目が合った。
    すると、クリスティーヌは、表情を強張らせ、駆けだした。
    「クリス、待って!フラン、ごめん。」

    「ちょっと待って。」
    駆け出そうとしたアルベルトは、上着の裾をつかまれ、失速した。
    「行かせて、フラン。」
    フランソワーズは、首を振った。

    *
    「本当なの?」
    フランソワーズは、無礼を兄に詫びて、言葉を継いだ。
    「何が?」
    「最近話してないって聞いて、嘘だと思ってた。
    クリスティーヌと何かあった?喧嘩でもしたの?」

    妹が相手では仕方ない、と観念して、アルベルトは重い口を開いた。
    「話してないのは、本当だよ。喧嘩なんてしたこともない。
    ただ、僕が声を掛けようとしたら、さっきみたいに避けるんだ。
    ――だから、近頃の僕は、彼女との関係性に自信を無くし始めている。
    彼女がどうして変わったか、知りたいのは僕のほうさ。」

    フランソワーズは、言葉に窮した。

    --------------
    <ツブや記>
    主人公不在を、左の人に突っ込まれつつ(復活!?
    前章は、ダニエル君が中心でしたからね。
    しかしながら、アルベルトはこんな感じになっちゃって(笑)(いいのか?


    場は、インターグレ・ミケール。

    登場人物>>
     レオナルド・ギャンティ
     アルベルト・シュクール
     学生A、B
     フランソワーズ・シュクール
     クリスティーヌ・リッチモンド
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      | 2010.09.07 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |