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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 239
    00:01
    // 小さな探検 tiisana tanken //

    「ダニエル、早く早く!」

    小道の先を駆けて行ったオズワルドが、大声で呼んだ。
    ダニエルは、早くと言われて、少し困った顔をした。
    離された距離を一気に縮めるには、全力で走るほかない。
    頭を掠めた――大丈夫だろうか?自分は――想いに、
    目を瞑り、ただ走った。


    「ハァハァハァ……オ、オズワルド…」
    「あっち、見てみてよ。」

    ダニエルが来るなり、
    オズワルドは待ってましたとばかりに、景色の奥を指した。
    その方向には、エメラルドのような青いものが見えた。

    「うわぁ〜。海だ。」
    「どう?」
    「素晴らしいね。」

    そう、オズワルドの家の前からずっと続く小道の先には、
    水平線が、視界を遮ることなく、どこまでも広がっていた。
    ダニエルの感嘆に、オズワルドはへへっと鼻の頭を指で擦った。


    *
    ザブーン、ザブーン、………
    波は寄せては、返す。
    その波の音に混じって、
    時折微かに、遠くに群れ飛ぶ海鳥の嘶きが聴こえる。

    切り立った崖の下は岩場で、
    波に浸食された様々な形の岩の間を、打ち寄せた波が、
    サーっと引いたかと思うと、
    また次の波が、水面を白い泡立ちで満たして、
    その泡も、引き潮に乗って、辺りの色を白っぽく濁らせた。

    海の自然の営みと、波音のハーモニーを聴きながら、
    ふたりは思い思いに、その場を楽しんでいた。


    「時々、ひとりで来るんだよ。」
    ぼそりと、オズワルドが言った。
    「そうなんだ?――ここは、潮風が気持ちいい。
    もうしばらく、このまま風を感じていたいくらい。」
    「君も、そう思う?」

    ダニエルは、微笑んだ。
    少し前までの息苦しさは、もうどこかに吹き飛んでいた。


    **
    「探検してきたんだって。」
    「はい。広い大きな海を見てきました。
    海面がキラキラして、綺麗でした。」
    「遠くまで、行ったんだね。」

    このロックシティは、高台で森のような地域だ。
    海と言うと、ミューズレイを連想させた。

    「そうでもないですよ。オズワルドの家からだと。」
    「ほう。シュバルツの坊ちゃんとか。――
    で、どうだった?」
    「何が――ですか?」
    「体調だよ。勿論、君の。走り回ったんだろう?」

    ダニエルは、しっかりとジョンソンを見上げた。

    「ジョンソン先生は、何でもお見通しなんですね。」
    「そうでもないよ。――体の具合は、どうだった?」
    「以前よりは、随分良いです。
    ダッシュは、厳しい――息が上がってしまいますから、――
    でも、海を見た途端、そんなの忘れていました。」
    「そう。なら順調だね。あくまでも、無理は禁物だよ。」
    「わかってますっ。」

    「毎日、森の中の暮らしだものね。
    私もたまには、海を見に行こうかな。――
    では、次からは、このノートに記録くださいね。」
    パドンは、ジョンソンからノートを受け取った。
    「いつもありがとうございます。ジョンソン先生。」
    「また来ますよ。ダニエル君。」

    *
    「パパ、今度どこか行こうよ。」
    「いいですよ。どこにしましょうか?」

    いつも内側ばかりに居たダニエルが、
    友を得て、外に出るようになって、
    いたって子供らしく、健康的な暮らしをしている。
    それは、自分にも当てはまる事で、
    この穏やかな暮らしが続けばいいと、
    心の片隅で想っている、パドンだった。

    「パパ、ランチは何?」
    「仕上げが残ってますから、もう少し待ってください。」
    「教えてくれないの?」
    パドンは、ダニエルを振り返っただけで、キッチンに入った。
    「待って。僕も手伝うから。」

    (何にも縛られない自由の中に居ると、人はこんなにも変わるのか。)

    片手鍋の中をダニエルが覗き込んだ。
    「後は、盛り付けですよ。」
    「パパ。僕もやりたい。」
    「熱いから、気をつけてね。」
    サイドテーブルに用意しておいた大皿に、
    ダニエルが器用によそうのを、パドンは見守った。

    (子供の成長する姿が、眩しい。)

    --------------
    <ツブや記>
    ダニエルたちがロックシティに移住して、変わったことは、
    数え切れないくらいあった、と思われます。
    意識していたフリも、板についてきた…ハズ。(笑)

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      | 2010.07.31 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |