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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 237
    00:01
    // 話にならないわ 2 hanasi ni naranaiwa 2 //

    (もうそろそろ、いらっしゃるのかしら?)
    書き物をしていた手を止めて、
    ミュラーは時間を確かめた。

    *
    「もう待てません。早く荷物を纏めなさい。」
    その女は、一向に進みそうも無い話に、
    けりをつけに来ていた。
    「連絡も無しに来て、何を言いだすの。
    すぐに辞められるわけ無いじゃない。
    お母様は、教職を――私を馬鹿にしているの。
    もう帰って!…帰ってよ。…二度とここには来ないで。」
    ミュラーは、応接室から母を押し出した。

    その時、戸口に立っていたパドンと衝突した。
    あ、とミュラーの声が漏れた。
    「失礼。お怪我は、ありませんか?」
    「ごめんあそばせ。お気になさらないで。」
    そう言われても、彼は気になった。
    「何か、ありましたでしょうか?」

    *
    「紹介が遅れ、失礼しました。私は、ゴードンと申します。」
    ミュラー夫人の前に、パドンは居た。
    「ゴードンさん。私の母です。」
    「ミュラー先生のお母様でしたか。はじめまして。
    先生には、いつも息子の事でお世話になっています。」

    ミュラー夫人は、疑わしい目を少し和らげた。
    「はじめまして。ゴードンさん。
    ――この地方の方では無い様ですね。」
    「はい。夏に越してきたばかりです。」
    ミュラー夫人は、頷いた。
    「それで、垢抜けていらっしゃるのね。」
    「お母様。口が過ぎますよ。」
    ミュラーは、嗜めた。
    けれど、ミュラー夫人は、プイと横を向いてしまった。


    「ミュラー夫人は、先生の事を心配していらしたのでしょう?
    わかります。子供の事を考えない親なんて居ないですからね。」
    「あの、ゴードンさん…」
    何か言いたげなミュラーを、パドンは手で制した。
    「そうですよね?ミュラー夫人。」

    「その通りですわ。この子ったら、親の進言も聞きやしない
    のですもの。父様も、貴方の事を考えていてくださっているわ。
    こんな暮らし、いつまでも続けていてはいけません。――
    女性としての幸せを掴んで欲しいのよ、私は。」


    *
    「もう、お相手は決められているのですか?」
    パドンは、ミュラー夫人に尋ねた。
    「本決まりでは無いのですが、心当たりはあります。」

    放って置くと、何処までも話が進展してしまいそうだ
    と、ミュラーは口を挟んだ。
    「お母様。私は、今お受けすることはできませんわ。」
    「アンネット……。何故なの?」
    「先程も、申し上げましたけれど、私の赴任先であるRCPSには、
    現在教師は私ひとりです。――
    もし、お父様やお母様の言いつけを聞いたとしても、
    すぐに辞める事は、不可能です。
    教師増員を願い出て、叶えられていない今日、
    後任者を派遣して欲しいと願っても、
    今は教師不足で、事実上退職は無理です。」

    「何を言っているのか、わからないわ。」

    「教職者不足になったのは、新政府になったためですね。
    『全国民に教育を』と謳われ、
    町やブロック毎に、学校が新設されましたから。――
    その現状では、先生方の責任は重く、身動きができない訳ですね。」
    「そうです。――お母様、無責任にこの地を去る事は、
    もう私個人の問題では、ありません。
    教職者は、学校と同等に見做されています。
    私がこの地域の信頼を裏切るということは、
    ミュラ−という家名を傷つけるばかりでなく、
    学校存在の否定になりかねません。
    これから育ちゆく子供達に、
    生活上必要な知識を学ぶ場を、失う訳には、ゆきませんから…」

    ミュラーは、熱い思いを表に出そうとしていた。

    「もう貴女って子は、どこまで頭が固いんでしょう。」
    ミュラー夫人は、息を吐いた。
    「親譲りですから、仕方ありませんわ、こればかりは。」
    ミュラーは、微笑んだ。


    「アンネット。私は、出直すわ。父様に相談してみますから。」
    ミュラー夫人は、娘からパドンに身を返した。
    「ゴードンさん、つまらない内輪話をお聞かせして、すみませんでした。
    口外なさらないでくださると、有難いですわ。」


    --------------
    <ツブや記>
    一般論と思い遣り、や
    一人相撲にならないでいること、は
    人間関係を丸く収めておくための気遣い。
    そうそう喧嘩ばかり
    していたくは、ないですもんね?

    *
    ミュラー夫人にぶつかって、
    パドンは貧乏くじを引いたような?
    顔見知りになれて幸運だったような?

    そんな感じでしょうか?(笑)

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      | 2010.07.24 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |