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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 235
    00:03
    // 事後承諾 jigo syoudaku //

    ミューズレイの町並みの外れに、
    ホテル「オーバル」は、あった。
    リゾートの閑散期ということもあって、
    利用客はまばらであった。

    玄関口を入って、すぐのロビーには、
    ゆったりとソファーに腰を下ろし、
    人の出入りのある度に、視線を上げる者が居た。


    「パトリシア!こっちこっち。」
    その男は、手を挙げた。
    「すみません。遅くなって、だん…」
    「ストップ!ジュリーと呼べ。」
    「それは…」
    「私は、君達に付き合ってやっているんだよ。
    君も誰かと一緒で、我侭だな。――命令だ。」
    「ジュ…ジュリアス様。」
    「つれない兄弟だな。昔は、素直で可愛げもあったのに。」
    「それは――」
    「兄弟の様に育った仲じゃないか。――
    名前を呼べないなら…、兄さんでも良いよ。」
    「では、失礼して。――兄様。」
    「パトリシアは、本当に変わらないな。頭固いんだから。
    ――で、ダニエルがどうした?」


    **
    「オーバル」は、老舗のホテルで、
    ミューズレイ最大のホテルが建つまでは、
    こざっぱりとした上品な趣のホテルで、
    誰にも知られないようにひっそりと
    夏を過ごすビジターには、人気があった。


    彼は、ホテルの中のバーカウンターで、
    グラスを揺らしていた。

    「ジュリー、君が私を呼び出すなんて、珍しいね。」
    「いつも世話掛けて、すまないね。JJ。」
    JJと呼ばれたジョンソンは、ジュリアスの隣に掛けた。

    「ああ、彼の事か?
    生まれ落ちた瞬間から、知っているんだ。
    最後まで、面倒見てやるよ。」
    「そこまでは、置いてやるつもりはない。
    そのうち、この暮らしにもあきるさ。」
    「それは、残念。――マスター、もう一杯。」
    ジョンソンは、グラスを差し出した。

    「君は、随分ご無沙汰だね。ハインツは、時々やってくるぞ。」
    「本当か?俺に仕事押し付けといて、サボってるのか?」
    「それはないよ。毎回、ビジネスの相談に噛まされる。
    患者を診てなんぼの商売なのに、困るよ。」
    「ただ働きという訳じゃないだろう?
    世捨て人の様な君が、前向きって言うのだから、驚くよ。」
    「俺は、老人じゃない。」
    「俺より、年上じゃないか。」
    「君は、生意気だね。締めてやろうか。」
    口から出る言葉とは裏腹に、互いの目は笑っていた。


    **
    「パパ、遅かったんだね、忙しいの仕事?」
    「食材の買い足しに、行ってたんだよ。」
    「ミューズレイに?」
    「ああ、……」
    ダニエルの鋭い視線に、パドンは押し黙った。
    「嘘は、ダメだよ。パパ。」

    「事後承諾を頂いて来ました。」
    「父様が来たの?僕のために?」
    「はい。貴方様を案じられていますので。――久し振りに、
    雷を落とされましたよ。一番大事な用件を、
    最後まで話さないのは、どういう了見だって。――ハハハ……」
    パドンは、力なく笑った。

    「パパ、何もされなかった?大丈夫?」
    「大丈夫です。――本当は、来訪を報せるな
    との言い付けでしたでしたけれど。」
    「そう。でも、本当の事、教えてくれて有難う。
    パパ、大好きだよ。」
    パドンがいつもするように、ダニエルは頬を寄せた。


    **
    「ジュリー、別荘には泊まらないんだね。」
    ジョンソンは、残念そうな目をジュリアスに向けた。
    「ああ。もう用件は済んだからね。」
    「本当に、似たもの同士だね、君達は。」
    「興味深いな。JJ、君の目には、私達はどう映っているんだい?」
    その言葉を受けて、じーーっと、瞳を覗いてきた。
    「前言撤回。似てないよ。彼は、前向きだから。」

    「もうそれ位にしてくれないか。ペース速過ぎる。」
    いつもとは違う彼に、ジュリアスは見かねて言った。
    「良いんだよ。君の奢りだから。」

    「人の心配より、かみさんの心配でも、すれば良いのに。」
    冷静になれよ、という気持ちを込めてみた。
    「何言ってるんだ。聴こえない。まあ、飲め………」
    マスターからグラスを受け取り、ジュリアスの前に押しやり、
    そのままジョンソンは、カウンターに伏した。
    「もう酔ってるんですか。駄目ですよ、意識飛ばしたら……
    だから、言ったでしょう?」


    「ジュリー。そのままでいいよ。いつものことだから。任せといて。」
    (この姿が、いつもの彼なのか?)
    ジュリアスは、耳を疑った。
    しかし、眠ってしまった人間と話せるわけも無い。
    「世話になるね、マスター。そろそろ私は、引き上げさせてもらうよ。勘定は、これで足りるかい?」
    マスターが、釣りを渡そうとした。
    「それは、取っておいてくれ。また。」
    「また、寄っておくれよ。これでJJも寂しいんだよ。」
    ああ、と言って、ジュリアスは片手を振り、バーを出て行った。


    --------------
    <ツブや記>
    パドンの事書いていたら、ダニエル絡みで、
    当主呼び寄せちまったよ。(いいのか?
    JJとの関係性が、イマイチ
    不透明かも?(今は、しゃーないかな?
    書きながら付いてきた流れに、今は波乗りする。(笑)

    もう少ししたら、あの地点に帰るから…(いいよね?

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      | 2010.07.19 Monday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |