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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 234
    00:30
    // 僕、走りたい boku hasiritai //

    「どういう事なのですか!?ジョンソン先生。」

    パドンは、ジョンソンの言葉に気が高ぶった。
    ジョンソンは、坦々と言葉を重ねた。

    「子供は、自由に走り回りたいと常に思う。
    成長の段階において、至極当然な、自然な行動パターンなのだよ。
    だから、指導を試みたい、と思っている。」
    「おっしゃっている意味が、解りません。ハードな動きは、
    身体に負担が掛かるからと、禁止されていたではありませんか。
    息子を殺すつもりですか!!」

    パドンは、ジョンソンの首根っこを掴みそうな勢いだった。
    ダニエルは、パドンの身体に後ろから抱きついた。

    「パパ、待って。僕がジョンソン先生に頼んだんだ。」


    **
    「ジョンソン先生。僕、思い切り走りたいんです。
    オズワルドが、気持ち良さそうに走るのを見る度に、
    彼と一緒に同じペースで………」

    ダニエルの真剣な面差しに、
    ジョンソンは、聴診器を持つ手のを止めた。

    「それが、君の望みなんだな。」
    「はい。」
    「今すぐは、出来ない。」
    「……」
    「それは、解ってくれるだろうか?納得できなくても、
    今は全速力を――とてもじゃないけど――使えない状態だ。
    ステップを踏んでいかないと、君の身体が悲鳴を上げるだろう。
    今より速くなれる様にするには、少しずつ身体を慣らす必要がある。
    君の身体と相談しながら、慎重に進めなくてはならない。
    また、倒れる事があれば、彼も心配するしね。――
    君と彼と私で、約束しなければならないね。
    君の望みに近づける様に。」

    ジョンソンは丁寧に話すが、ダニエルには得心できない。
    「ダメなのですか?」
    「駄目ではない。まずは、体力づくりからだよ。」

    **
    「声を荒げて、すみませんでした。ジョンソン先生。」

    「構わないよ、パッド。
    私は医師として、出来ない事はさせないつもりだ。
    何も出来ないと悲観して篭る様な子には、したくないだろう。
    本人がやりたいなら、やらせたほうがいい。ストレスにならない様に。
    ――あと必要なのは、君の許可だけだ。…ああ、そうだった。
    相談が必要なら、数日待ってもいいが…」
    「はい。息子と話し合ってから、返事します。」

    *
    「ごめんね?パパ。」
    「私こそ、ごめん。気づいてあげられなくて。」

    ダニエルは、首を横に振った。
    パドンは、膝の上に乗っている彼の髪を梳くように撫でた。

    「君の走りたいという気持ちは、良く解る。そうだね、――
    私の単独で許可しては、旦那様のお叱りを受けるかもしれない。」
    パドンの心が揺れた。
    「僕、パパに迷惑が掛からないようにするよ。だから、――ね?」

    「約束できるかい?ジョンソン先生の指示に従うって。そして、
    身体を十分に休める事も。無理をしたら、元も子も無い。――
    君が無理をして、普通の暮らしができなくなったら、
    私は、旦那様や奥様に恨まれるだろうな。」
    「パパ、怖い事言わないでよ。」
    「それが、現実にならない様に、私も努力しなくてはならない。
    ――不安だよ、君をひとりにしておく事が。」

    パドンが溢した言葉に、心が沈む。

    「無理はしないって誓う。僕の信じるものに賭けて。
    だから、パパ。僕をベッドに連れて行って。」

    *
    パドンに手を引かれ、ダニエルは階段を上った。
    「ダニエル。ミュラー先生にも、伝えないとね。」
    「うん。今日は、僕が眠るまで、手を繋いで居てね。」


    ベッドサイトで、
    パドンは小さな温かい手を見つめながら、
    夜の訪れを待った。

    この小さな手は、
    ありふれた自分という存在を必要としてくれる。
    だから、自分は彼の傍に居ていいのだと…

    もう少しこのままで、とは思ったけれど、
    安らかな寝息が聴こえていた。

    「良い夢を見てくださいね、若様。」
    そっと頬寄せ、ケットを掛け直した。

    --------------
    <ツブや記>
    ロックシティの生活で、
    ダニエルは、甘える事を覚えた。
    我侭の限りを尽くしたり、命令したり、
    それらも彼のテリトリーでは、あったけれど。
    時々甘える事は、とても心地良い。
    それら全てを否定しないパドンの存在があったから。

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      | 2010.07.16 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |