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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 226
    00:04
    // 足りないもの tarinai mono //

    「パドン、何処に行ってたの?」
    リビングのソファに掛けていたダニエルは、
    今玄関を開けたばかりのパドンに、声を浴びせた。

    「足りないものを…」
    ダニエルは、最後まで待たなかった。
    「ホテルに、行ったのか?――余計なことを。
    こちらの事を、連絡する必要はない。
    そんな事くらい解らなかったの?
    ――君が、そのつもりなら、僕は君と口を聞かない。
    下がって。」

    それは、パドンが今まで聴いたことが無い、
    彼の口から発せられたとは思えない、とても冷たい声だった。
    たんたんとした語気に、一瞬怯んだ。
    でも、ここで引くわけにはいかない、
    まだ、まともな返事をまだ返してない。

    「しかし、…」
    「聴こえない。」

    パドンの言葉を遮り、
    そっぽを向いてしまったダニエルの背中を、
    パドンは見据えた。
    ここで、感情的に成ってはいけない。
    呼吸を整えて、切り出した。

    「聴こえないのなら、仕方ありません。
    単なる私の独り言です。
    ――今、必要無いと、貴方はおっしゃいますが、
    私は、そうと思いません。
    人という者は、自分の好む好まざるに関わらず、
    誰かと関わっています。
    私達は、ジョンソン医師に出会いました。
    その彼は、既に旦那様のお知り合いでした。
    自分の意思で選んだものでは、ありません。
    何処で繋がって居るか、判らないです。
    その場のつまらない感情で行動していると、
    あの時の事が無かったらと、後悔するかもしれません。
    だから、私は、今必要でなくても、
    人脈を断ち切るわけには、いかない。と考えます。
    私は、ゴードン家に仕える人間ですから。」

    パドンは歩を進め、ダニエルの正面に回っていた。

    「五月蝿い。」
    気持ちを押し殺したダニエルの声。
    パドンは、続けた。
    「貴方が、あの方を大切に思ってらっしゃることは…」
    「黙れ!もういい…黙れ……独りにして。」

    怒って急に立ち上がった、ダニエル。
    パドンは、普段と様子に違う彼を、心配そうに見た。
    その視線を感じてダニエルは、
    自分のしている行為と、彼の本意の確かさを図った。

    僅かな沈黙の後、――

    「パパ、わかったから。…少し……疲れたよ。」
    それだけ言った後、ダニエルが崩折れた。
    「ダニエル様!!」
    咄嗟に名を呼び、パドンは抱き上げた。


    **
    ジョンソンは、患者の様子を見た後、
    傍らに控えるパドンに、向き直った。

    「今は、脈拍も呼吸も正常。落ち着いています。
    身体的に異常はありません。――
    何か、ストレスになるような事はありましたか?」
    「ええ、まぁ、ちょっと…。」

    奥歯に何か挟まった様なパドンの言い様に、
    ははあ、とジョンソンは思い当たった。

    「この病気は、一朝一夕にどうこう出来るという訳にはいかないです。
    気長に対処するしかありませんから。
    彼の性格的なものもあるでしょうが。
    出来得る限り、ストレスを排除してあげてください。」
    「はぁ。」

    パドンのその溜息を、
    眼鏡のズレを直しながらジョンソンは聴いた。

    「医者としての見解は、これまで。――
    パッド、私で役に立てそうな事は力になるから。
    一人で考え込むな。いいね?」

    *
    パドンは心配で、1時間と経たないうちに、何度も、
    ベッドの傍に行っては、ダニエルの状態を確かめた。

    穏やかに生活していれば、気づく事の無い症状に、
    どう対処すればいいか、よくわからない。
    現時点では、何時でも気をつけるしか無いのだ、と言う医師の指導。

    彼が苦しそうにしていないか、寝顔を観察し、
    その安らかな寝息を聴いて、ようやくホッと胸を撫でた。

    この不安は、何時まで続くのだろう?
    大人の自分でさえ、こんな気持ちになるのだ。

    (早く良くなってください、
    普段通りの貴方でいてくださったら、それで良いですから。
    貴方の我侭を利くのが、私の役割なのですから。)
    (今日は、酷いこと言ってすみません。)
    彼を起こさないように、心の中で詫びたパドンだった。

    小窓から見える小さな空が、
    ほんのりと明るくなってきていた。

    --------------
    <ツブや記>
    難しい立場のパドンです。
    父親になった経験もない訳ですから、
    身近な存在として、我が父をお手本にしたかもしれません。
    マナーもそれ以外の事も、子供らしさも含めて、
    やっていかなくては駄目だと、
    必要以上に、肩に力が入っていたんでしょうね?

    まだまだ修行中のパドンでありんす。(笑)

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      | 2010.06.24 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |