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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 225
    00:01
    // 待った? matta ? //


    「ジョー、待ったかい?」
    「いいえ。今来たところよ。ハインツ。」


    西側を海に面した町ミューズレー。
    その南部は、観光客向けに造られたリゾート地域である。

    もともとミューズレーは、長閑な町で、
    浜の近くで日長一日釣竿を垂れる者、
    平野の畑を耕す者、
    それぞれが、その日に困らない恵みを頂いていた。

    開発されたのは、記憶に新しい。
    その一帯は、小規模の小売店をも巻き込んで、
    メインストリートは、人通りも多い。
    その中でも、一番広い敷地を有している
    ホテル、ミッデツァイトを、
    ハインリヒは、定宿にしていた。

    そのロビーでの待ち合わせ時間に、
    遅れてハインリヒが、姿を現したのだった。

    ハインリヒは、ジョセフィーヌに
    挨拶代わりのソフトなキスをした後、
    彼女の周囲を確かめ、言った。
    「私達の姫は、何処だい?」
    連れて来ると言っていたのにと、訝しく見たハインリヒに。
    「部屋で、寝ていてよ。――
    安心して、マーガレットも連れて来ているから。」
    ジョセフィーヌは、そう言って、微笑んだ。
    が、ハインリヒは、不満そうに付け足した。
    「そうかな?……親子水入らず――が良かったのに。」
    まるで駄々っ子のようだと、ジョセフィーヌは思った。
    あまり人前では、こんな風には、言わない
    彼の事は、よく知っていた。
    「贅沢は、言わないで。そんな事言っていたら、
    ふたりで、出掛ける事も出来なくてよ。」

    メイドのマーガレットは、勤勉で誠実に、自分達の留守中、
    子供達の面倒も良く見ていてくれる。
    ――確かに、彼女を信頼している。
    しばらく彼女の顔を覗き込むように見つめていた
    ハインリヒだったが、そっと手を差し出した。

    「では、参りましょうか?奥様。」


    **
    「少し散策して来たのよ。ここにも、朝市が立つのね。」
    「そう。君となら私も行きたかったよ。
    ――掘り出し物は、有ったかい?」
    「あら。それは、気が利かずごめんなさい。
    私は、貴方が力を入れている地域だから、見ておきたかったの。
    ――どちらへ、行かれてたの?」

    景色が一望できる大きな窓から、
    心地良い風が吹き込んできた。

    「右手に山が見えるだろう。あの山に登ってきた。――
    山といっても、ロックシティと言う名の町なんだ。
    大理石の産地って聞いていたからね。――探索さ。
    ここからだと、家が有る様には見えないだろう?
    頂上の白く岩肌が見えている所が、砕石所らしい。
    それを少し下ったところに、公立の学校。
    それ以外は、森。その中の道は、迷路の様で、
    鬱蒼と暗くて、まるで人の侵入を拒むような…所だ。
    頂上を目指したが、途中で空腹になってしまってね。
    結局、1泊させてもらったよ。」

    「あら、貴方ったら…。え?どちらに?」
    「君の従姉弟殿の居場所にね。」
    ハインリヒの言葉に、ジョセフィーヌは一瞬耳を疑った。
    「本当?アレクの?」
    「ああ。それから――これを君に。」

    *
    ハインリヒから差し出された封を開けて、
    ジョセフィーヌは、その中身を何度も読み返して、
    彼の顔と手紙を見合わせた。
    ハインリヒは、そっと彼女を見守った。

    「ハインツ、ありがとう。嬉しいわ。」
    「そう?何だか妬けるよ。」

    アレクセイに向けられた嫉妬だった
    けれど、ジョセフィーヌは、
    窓の外の景色に気を取られてしまった。


    「あら?――見て。
    綺麗ね。夕日が、水平線に消えていくわ。」

    自分の気持ちを無視された事よりも、
    太陽が海に沈む瞬間、
    海上に無数の光が散りばめられた。
    その美しさに比べると、
    自分はなんとちっぽけな存在なのだろう
    と、思わずにはいられなかった。

    「ああ。でも、君の美しさには敵わない。」
    「ハインツったら。」
    「本当の事さ。ジョー…」

    ハインリヒの手が伸びて、彼女の小顔を優しく包む。
    そして、ふたりは見詰め合って…

    --------------
    <ツブや記>
    アレクの存在は、本人が思うよりも、
    この夫妻には、大きな存在だ。
    でも、いじめっ子のハインツは、
    それを彼の前で、言う事はない。

    彼を弟のように、思っているのに、
    結局、ジョーをダシにして、からかってしまう。
    これでは、いけない事は十分知っているのに。

    ハインツが奔放な事をするのは、
    ほんと稀なのでした。

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      | 2010.06.19 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |