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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 222
    00:00
    // 気になる kini naru //

    「お気になさらないでくださいね。」

    ミュラーの言ったその言葉が、パドンの心を乱す。
    きっと誰にでも伝えている言葉だっただろうけど、
    自分には興味を抱いてもらえないのだという事が、
    こんなにも心を沈ませるとは、考えもしなかった。
    ただ毎日のように、彼女の顔を見ているだけで、
    幸せな気持ちを持つようになっていた
    自分自身が、なんとちっぽけであることか…。

    ( このまま、家に戻るのは、
      ――あの方を心配させる――
      気を落ち着けなくては、ならない… )

    ロックシティ地区パブリックスクールと標された校門を出て、
    その近くの展望の良い所から、ミューズレイを見下ろす。
    その延長には、青く広かっていた海に
    沈む夕日の色が映え、キラキラした海上を一隻の船が
    家路を急ぐように、港に向かって進んでいた。

    ( 俺は、何をしているんだろう…
      何で、こんなにも胸が苦しいんだろう… )

    気持ちは、そう簡単には、静まってくれそうにもない。


    *
    土を踏む音がしている。
    だんだん、近づいてくる。

    「そこに居るのは、誰だ?――パッドか?」
    その声に、パドンは頭を上げた。
    「あ。ジョニー。」
    その声の主は、ジョンソンだった。
    「何、しょぼくれた顔してるんだ。
    早く帰ってやらないと、坊ちゃんが寂しいんじゃないかい?」
    「そうなんですが…」
    「あまり心配掛けさせないで欲しいのだけどねぇ。
    これは、医者としての建て前として言っておく。――
    彼は、無茶を通すタイプみたいだし。
    まあ、君の悩みもわからなくは無いがね。
    一過性の病であれば、そのうち治るさって言ってやれるのだけど、
    その気持ち…っていうか、想いは、どうなんだい?」

    「な、何を言われるのですか?」
    「本当は、口を挟みたくは無かった。でも、君は分かり易すぎる。
    ――好きな人でも、出来たのかい?」
    「あなたには、関係ないじゃないですか。そんな事。」
    「関係無かったら、良かったがねぇ…」


    *
    「おー、ジェイジェイ!珍しいな、今時分。」
    声が掛かって、ジョンソンは手を挙げた。
    向こうからやって来たのは、ワイスだった。

    「やあ、ミシェ。君も今帰りかい?」
    「ああ、いつも通りさ。……そこに居るのは、ゴードンか?
    お前さん、とっくに家に着いてるハズじゃなかったか?」

    パドンは、とても居心地の悪い顔をした。
    「どうした?」
    ワイスが、パドンの顔を覗き込んだ。
    「私が、引きとめたのさ。」
    「ふ〜ん。…なんだか、わからないが。いいや。」
    ジョンソンの言葉の含みを察して、ワイスは引き下がった。

    「長いこと引き止めて悪かったね。また、訪問させてもらうから。」
    「はい。ありがとうございました、ジョンソン先生。
    親方すみません。では、私は失礼します。」

    二人は、パドンの背中を見送った。

    「あいつ、大丈夫かねぇ?」
    「大丈夫じゃ、ないですか。人間、色々ありますから。」
    「ジェイジェイが、そう言うなら。大丈夫なんだろう?――
    それはそうと、今から付き合えよ。」
    「本当にいつも通りなんですね。ミシェは。」

    そう言って、二人は歩き出した。


    **
    カラン。
    いつもの様に、フォレストのドアを押し開けて、
    常連客は、やって来た。

    「親父、来たぜ。」
    ワイスが、声を上げた。
    「親方。――先生も、いらっしゃい。」
    「やあ、こんばんは。」

    「アレク、ここ頼むわ。」
    「はい。」

    店頭に立っていた親父も一緒に、席を陣取った。

    「今日は、何の悪巧みなんだ?」
    「俺達が一緒に着たからって、決め付けるな。たまたま、だよ。」
    「途中で、パッドに出会って――ばったり。」

    「パッド?パッドは、どうしてる?」
    「始めは、どんなヤツか、わからなかったからな。――
    俺らの気ぃ付かない所、やってくれっから、助かってるぜ。」
    「そうか。それは良かった。真面目なヤツだからな。」
    「真面目過ぎて、面白味には欠けるが。」
    「まぁな。」
    「それって、褒めてないですね…」
    二人の会話に、ジョンソンが口を挟んだ。
    「馬鹿言え、褒めてんだよ。」

    酒を酌み返しながら、ハハハと笑い合っていた。

    *
    ジリリリ−−ン。
    「はい。フォレストでございます。……なんだ、あんたか?
    掛けて来るなよ。…え?こっち来るって?…来るな!」
    ガチャ。
    アレクは、勢いよく電話を切った。

    それを見ていたワイスが、
    「おい、親父。客断ってる悪いヤツ発見!」
    聞くや否や、親父は席を立った。

    「痛ぇ!!!」
    「どんな客でも、断るなって、言ってんだろ、いつも。
    アレク、わかってんのか!」
    アレクは、親父に強く掴まれた耳を押さえた。
    「…すみません。」
    「これじゃ、目が離せん。もっとちゃんと…」

    「怒られてやんの。」
    「ミシェ、君は。そっとしておいてやれば、良かったのに。
    ――あの感じだと、いつものあの人のお出ましか。楽しみだね。」


    --------------
    <ツブや記>
    気になるコトって、
    世の中には数え切れないくらい、ありますね。
    心配かけないつもりでも、
    近くに居る人には、わかってしまう。

    だからって言っても、悩みは尽きません。
    不思議だなぁ。(笑)

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      | 2010.06.10 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |