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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 209
    22:14
    // 探したわよ sagasita wayo //

    雨… 雨… 雨の雫…

    昨日から降り出した雨は、
    自然の緑に潤いを与え、
    そのひとつひとつの葉に、
    光沢と宝石のような雫をもたらした。
    雫は、ゆっくりと時間を掛けて、
    地に沁み込む…

    次第に雨脚は、弱くなってきていた。
    パラパラと降る雨の中、
    色採り採りの傘が、ミケールの町を行き交う。

    *
    1.
    その日、インターグレ・ミケールの校門は大きく開かれていた。
    フェスティバルに集まる学校関係者、地域の人々は、
    雨がしのげる場所に移された場所で、受付を済ませると、
    思い思いの場所へと散っていく。

    校舎の廊下には、
    案内掲示と変更掲示が並んで貼り出されていた。
    学部の出し物と教室名のビラも掲示許可の印が押されて並んでいる。

    コミュニケーション・ルーム前に
    『 手荷物一時預かり所 』という立て札が見え、
    数人の学生が、通る人毎に声を掛けていた。

    「おはようございます。足元の悪い中ようこそお越しくださいました。
    私達は、フェスティバル実行委員です。
    皆様にゆっくり見ていただけるよう、手荷物をお預かりしています。」
    「それじゃ、頼むよ。」

    「少々遠回りになりますが、
    どの観覧先へも廊下伝いに向かえる様になっています。」

    「この場所に行くには、どう行けばいい?」
    「ご案内致しましょうか?奥へお進みください。」

    *
    「こんにちは。君が、トミノ・コーリン?」
    「?…はい、そうですが?……展示なら、場所が違います。」
    トミノは、その男を知らなかった。
    「今、いいかい?」
    「今ですか?」

    トミノの返事は歯切れが悪い。
    手にはパレットと絵筆、美術室に篭っていたのだ。
    その男は、室内とトミノを見た。

    「創作中悪いが、――その絵、いつ完成する?」
    「これは……ダメです。贈る相手が決まってますから。」
    「そう。それは、残念だ。絵を頼みたいんだ。」
    「折角のご注文ですが、お断りします。
    僕は、自分の描きたいもの以外描かない主義ですから。」

    「アルベルトのトリオの出し物があるだろう。
    珍しいから、何か形にしておきたいと想っていてね。」
    「アルベルト。…シュクールですか?」
    「ああ、そうだよ。」

    **
    2.
    「ありがとう。助かりました。」
    「いえ、お役に立てたら何よりです。では、失礼します。」

    老人に会釈をして、
    ダニエルは、持ち場に戻ろうと歩き出した。

    「ああ、ゴードン君。」
    擦れ違い様に、ダニエルは呼び止められた。
    「君、実行委員?」
    ダニエルの腕章に気づいて、ルイスは言った。
    「はい。何か、お困りの事でも?」
    「この子、親とはぐれたみたいなんだ。――私は、
    まだ準備が終わってないから。――頼めるかな?」

    「僕は、『手荷物一時預かり所』の担当なので、
    そちらで、お預かりしておきます。
    迷子の情報があれば、そちらにお願いします。」
    「了解。――君は、このお兄ちゃんと一緒にいってね。」
    ルイスは、その女の子に優しく微笑んで、
    その子の手をダニエルと繋がせ、去っていった。

    *
    「お兄ちゃん、お腹すいた。」
    おとなしく隣に居た女の子は、ダニエルの上着の裾を引っ張った。
    時計は十分ランチタイムを過ぎていた。
    「何かあればいいんだけど、何も持ってなくて、ごめんね。
    まだ、交代できないし…どうしようか。」

    「ダニエル。君の妹?」
    フィリップが、戻ってきた。
    「迷子らしいんだけど、それらしい情報が来なくって。」
    「こんなトコでじっとしてるの可哀相だし、
    ダニエル、何処か連れて行ってやりなよ。」
    「移動したら、連絡取れないじゃないか。」
    「君が何処にいるか、都度都度に報せてくれれば問題ないよ。
    ここは、僕が代わるから。」

    「悪い。じゃ頼む。」

    *
    「何にする?」
    ふたりは、学食のメニューの前で立ち止まった。
    「私は、これが好き♪」
    「じゃ、僕も同じのにしようかな。」

    トレーを持って、オーダーをして、料理を受け取り、
    ふたり並んで、外の景色が見えるテーブルに着いた。

    「メアリね。お兄ちゃんのこと、好きだよ。
    優しくて、親切だし…それに、手が暖かい。」
    不意の言葉に、ダニエルのフォークを持つ手が止まる。
    「あ、ありがとう。」
    女の子は、ダニエルの動揺など気づきはしなかった。
    「うちのお兄ちゃんより、紳士的だし…
    本当のお兄ちゃんだったら、良かったのに。」
    女の子は、満面の笑顔をダニエルに向けた。

    「こんにちは。ダニエル様。おモテになってますね。」
    フランソワーズが、声を掛けた。
    「姫…。こんにちは。この子は、迷子で…」
    ダニエルは、困った顔をした。
    「実行委員、お疲れ様です。ご一緒してもよろしいですか?」
    フランソワーズは微笑んだ。
    「どうぞ。」

    *
    女の子の右手にダニエルが居て、左手にはフランソワーズが居た。
    講堂に付いて行きたいと女の子が言うので、
    三人で手を繋いで、ゆっくりと歩き出した。


    女の子は、ふたりの顔を交互に見比べた。
    「お姉ちゃんは、お兄ちゃんの彼女?」
    突然の言葉に、ダニエルは蒸せ、
    フランソワーズは視線をずらした。

    「メアリ、失礼な物言いは止めなさい。」
    「ママ♪」
    「ごめんなさい。子供がお二人のお邪魔していまったようで。
    ――メアリ、ひとりで何見て来たの?
    もう、探したわよ。約束の時間は、とっくに過ぎていてよ。」
    「ごめんなさい。ママ。――
    お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう。楽しかった。バイバイ。」
    「有難うございました。では、失礼します。」

    もう、講堂は目前であった。

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    <ツブや記>
    迷子ちゃんが、話を食っちゃいまいた(笑)
    子供は、想った事を想った時に行動するもので。
    大人になろうとしている彼らには、過激です。

    チビちゃんの発言で、ビックリしたことってない?

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      | 2010.05.02 Sunday |   ・// N // | - |

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