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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 205
    22:47
    // 心を叩く音 kokoro wo tataku oto //

    食堂手前のラウンジに来ていた。

    「お兄様、ごめんなさい。私のために…」
    「フラン。君が謝る必要は無いよ。
    僕の方から申し込んだ事だからね。」
    「でも…」

    フランソワーズは、アルベルトと食堂手前のラウンジに居た。
    先日、カットナルからの誘いを断ったばかりに、
    自分の代役を兄がかって出るとは、思いもしなかった。
     ――それが、心苦しかった。

    「その気持ちは、フェスティバル観覧に当ててくれない?
    カール達の演奏が聴ける最後のチャンスだから、ね?」

    アルベルトは、妹に笑顔を向けた。
    フランソワーズは、ほっと胸を撫で下ろした。


    *
    「アルベルト、こんなところに居たのか。珍しいな。」
    「やあ、カール、ミラ。こんにちは。」
    「こんにちは。やあ、君も居たんだね。」
    「こんにちは。ミッシェル様、カットナル様。」
    「こんにちは、フランソワーズ。君とこんな所で会うなんて――」
    「合席していい?」
    「どうぞ。」

    「カットナル様。あの…、先日はすみませんでした。」
    「気にしてくれていたの?僕のほうこそ、何度もごめんね。」
    「そうそう、もう大丈夫。
    君のお兄さんがメンバーに居るのも心強いから。
    それより、僕達の演奏、聴きに来てね。」
    「ミラ、俺の言おうとした事、先に言うなよ。」
    皆から、笑みが毀れた。

    「それでね。フランソワーズ、相談だけど。
    カールが居なくなったら、僕、誰と組むのがいいと思う?」
    「そうですね――パートナーは、他の楽器…」
    「おいおい、待て。俺の目の前でする話題じゃないだろ。」
    「なんてね?」

    「それじゃ、僕は行くね。
    何かあったら――スエンセン教授の研究室にでも。」
    「OK。連絡する。」
    「またね。」
    「フラン、良い子にしてるんだよ。」
    「お兄様。もう、子供扱いは止めて。」


    ***
    コンコンコン。
    部屋のドアが叩かれた。

    「誰?」
    カットナルは、ドアを開けた。
    「珍しい。アルベルトじゃないか。何か用?」
    「今、話せる?」

    「誰か来たの?」
    部屋の奥に居たミッシェルが言った。
    「ああ、アルベルトだよ。戸口で話すのも何だし、入って。」

    *
    「今日の話だけど。OKしたのは、教授達の手前?」
    スエンセン研究チームの教授達の中で既に話が出ていて、
    使いに出されて研究室に手ぶらで戻った事も、
    カットナル達が、トリオを組もうと言ったのも、
    アルベルトには、しっくりきていなかった。

    ああ、その話。
    とカットナル達も思うところではあった。
    「元々、ピアノ入れたトリオで演目決めていたからね。」
    「そうそう。でもさ、…」
    ふたりの返事は、歯切れが悪い。
    「そっか。でも、もし君達だけでやりたいなら、
    編曲を手伝う方が、理に適ってると思って…」

    カットナルが口を開く。
    「アルベルト。君も僕たちと同じ学生だろ?
    そんなに気遣わなくても、いいんじゃないか。」
    「いや、僕は…」
    カットナルは、ミッシェルの言葉を遮った。
    「頼む、ミラ。その先は言わないでくれ。
    僕はこれが最後だから、後腐れないようにしておきたい。
    アル。僕をまだ友と呼んでくれるなら、一緒にやろう。
    皆、僕に気遣い過ぎだって。僕は、可哀相でもなんでもない。
    個人の都合で、今年度限りにしたんだから。
    大好きな音楽を、思う存分、これ以上にないくらいに、演じてみたい。
    そう思い行動することは、ダメなのかな?
    ミラ。僕達は、ここでは最初のトリオだった。そうじゃない?」

    「僕は、君が一番。この先もずっと。
    だから、それ以外の選択は考えられない。
    それが、今の君の考えなら――ふぅ、仕方ないな。」
    ミッシェルは、息を吐いた。
    「僕は、君達が望んでくれるのなら…」
    「ありがとう。じゃ、今度こそ決まり。
    ミラ、アル頼むよ。もうつべこべ言わないでくれ。」

    --------------
    <ツブや記>
    『ここでは最初のトリオ』は、
    N191「覚えているかい?…」のところに書いています。
    ミラは、内心穏やかではないのですが(汗;;

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      | 2010.04.23 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |