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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 204
    21:48
    // 強情 goujyou //

    フィーリンガードは、手を止めて大きな伸びをした。
    そろそろ落ち着いても良さそうな仕事に区切りがつかない。
    一日中ほぼ同じ姿勢で事務をこなし、
    時折こうして身体のリフレッシュをしていた、
    短いクーリングタイムだったけれど。

    事務局局員は、既に帰路についていた。
    フィーリンガードを残して…

    *
    リーン!
    と静寂を破る音が事務室内に鳴り響いた。
    嫌な予感がして、
    フィーリンガードは、受話器を取るのを躊躇ったが、
    コールは止みそうも無く、仕方なく手を伸ばした。

    「インターグレ・ミケール、事務局フィーリンガードでございます。」
    「やあ、ラフィー元気そうだね。」
    「ハインツ…」

     嫌な予感が当たって、フィーリンガードは辟易した。
     また帰る時間が遅くなる、家人が今や遅しと待っているのに。

    「どうしたの、君?」
    「一体、誰の指示で残業までしてると思っているの!」
    「ま、ま、落ち着いて。ラフィー、いつも感謝しているよ。」
    「そうかしら?」
    「君に気苦労ばかりさせてしまっているね。
    前々から考えている事があるんだけど、聞いてくれるかい?」

     ハインツが下でに出る時は、大概ろくでも無い事が待ち受けている
     ――今までの経験からして言える事だ。何せ我侭大魔王なのだから。

    「用件は、手短にしてください。」
    「ああ。一度、我社に来てくれないか。
    その間、代理の者を派遣するから。」
    「話が見えないわ。ハインツ、貴方らしくも無い。」
    「なら、はっきり言う。ラフィー、君のそちらでの任を解く。
    君が、私達の計画の犠牲になることは無い。」
    「何?悪い冗談?今更、新しい職務に就くつもりはさらさらないわよ。
    旦那様を放っておける程、情がない訳でも無いもの。」

    「君、結婚なんてしてないだろう?」
    「してるわ、とっくの昔に。インターグレ・ミケールと。――
    招待状も出さなくて、ごめんあそばせ。」

     電話の向こう側で、ハインツが深く溜息をついた。
     ――滅多に無い彼の反応。
     それが可笑しくて、フィーリンガードは笑った。

    **
    ダンテは、フィーリンガードを見据えた。
    「ラファエル。いつまで、こんな遊び続けるつもり?」
    「アン。貴女は、いつもそればかり言うのね。」

     これまで、何度投じられた言葉だろう?
     アンは、嘘、偽りを嫌う。
     私の意志は、ずっと変わらない。

    「私は、かなり飽きてしまったわ。
    ――じゃ、帰れば。って貴女はいうけれど、
    それは、違うわ。絶対にダメ。貴女に似た誰かでも同じ事。
    ラファエルが居ないと、私は退屈で死んでしまうわ。
    タダの男よりも、共に有る価値も見出せるもの。」

    ダンテは、フィーリンガードの意志に構わず、彼女の手を取った。

    「私、悔しいの。あの狸の皮を被ったハインリヒに、貴女が従っている
    という事が。こんなに許せないのに、処罰する事も適わないなんて。」
    「貴女は、大袈裟ね。私は、従っている訳では無いわ。好きでやっているのよ。経営は、私に生きる喜びを与えてくれるわ。」
    「そうかしら?誰彼に好い顔して…馬鹿げているわ。
    そんなことしなくても――」
    「それは、言わない約束よ。アン。貴女の気持ちは、嬉しいけれど。」

    フィーリンガードは、今日も自分に応えない。
    ダンテは、口先に上らせないで居た事を、表に出した。

    「では、はっきり言うわ。約束違反は、貴女よ。――この約束が先だったはずよ。私は、十分すぎるほど待った。私の元へ早く戻って来て。
    ――ずっと、私の傍らに居てくれるのでしょう?」

    フィーリンガードは、複雑な表情になった。
    脳裏に、かつてのダンテの姿が浮かび上がってきた。

    「ごめんなさい。子供の頃の約束は、もう忘れてくれないかしら。
    ――アン。私は貴女とは違う、何もかもが。それに帰る場所が無い。」
    「帰る場所が無い?――
    ラファエルの在るべき場所は、私で有るべきだわ。違うかしら?」
    「いけないわ。それでは、あなたの立場が…」
    「何を今更。私の城では、私が法なの。それは、不変の事実。――
    大変なのよ。こちらに居て、あちらの指示を出すのは。長期休暇が
    頂けたとしても、年の4分の1程度でしょう。自由に動けないわ。」
    「そうね。貴女の事情を打ち明けない事で、コンコルド助教授も大変ですものね。ご自慢の彼も、最近やつれて来ているわ。彼が倒れないように、管理してね。――私は、自分の学校の事で手一杯だから。」

    いつもこの話は、フィーリンガードの好い様に終わる。
    ダンテは、込み上げてくる感情を抑えさえしなかった。

    「貴女は、強情ね。ラファエル。」
    「貴女もね。アン。」


    --------------
    <ツブや記>
    ダンテの強い態度は、旧体制と関係が深かったようです。
    学校においてのフィーリンガードは、かなりなポストを
    持っていますが、それをいつか表に出せるかな?

    >> ハインツに第一子が生まれた頃なら、こんな感じ? <<
     ハインツ:「ラフィー、そろそろ身を固めたらどうだい?」
     ラフィー:「嫌よ。悪いサンプルが目の前に居るから。」

    >>登場人物
     アン・ダンテ … 音楽概論、鼓笛フルートの専科の教授。
     ラファエル・フィーリンガード … 表向きは、学校事務職員。
     ハインリヒ・シュクール … ラファエルの学友。某会社社長。

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      | 2010.04.22 Thursday |   ・// N // | - |

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