↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「w*k」 チェンジ? | main | 「日記」 冬将軍の出戻り?? >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 201
    22:42
    // 足りないものって? tari nai mono tte ? //

    「トバイ君。足りないものは、見つかったかい?」
    入室の挨拶もそこそこに、ルイスは口火を切った。
    「それは、まだ…」
    「そうかな?もう解っているように見えるよ。」
    曖昧なカットナルの言葉に、ルイスは言い、
    みすかれている気持ちを口にした。
    「…他に音が加われば、もっと良くなる。」
    「で?」
    返事を促したが、カットナルは思案顔であった。
    「当ては、あるんだろう?急な頼みは聞いてくれない相手かい?」
    「それが、しっかり断ってしまった後で…」
    カットナルは、痛いところをつかれて項垂れた。

    *
    「そう。では、始めようか。」
    ルイスの掛け声に、カットナルはいつものスタンスで、
    弦を左手で押さえ、弓を持つ右手をボーイングさせた。

    1フレーズを引き切らないうちに、ルイスは手を止めるように合図した。
    静止させられなければならない訳を問う前に、
    カットナルは、ルイスの指示を待った。

    「今日、その曲をやるのは止めておこう。音に翳りが見える。
    迷いながらでは、意味が無いからね。」


    「基本中の基本になるけど――君のような熟練者には、
    当たり前の事だろうが――おさらいをするかな。」
    「どういうことでしょうか?」
    今日のルイスは、普段よりも掴み所がない。
    カットナルは、訝しい目線を向けつつ、
    出来るだけ普段通りであろうとした。
    「そのままの意味だよ。何事もベースが肝心要だからね。」

    ここへきてやっと、ルイスの趣旨が見えてきた。
    同じ所に何日も立ち止まっているカットナルに
    新たな方向性を付けさせようとしているのか、
    単なる気分転換かもしれないが…

    「ちょっと試してもらいたい事もあるし――
    君が退屈だというなら、止めておくのもいいかもしれないけど?」
    ルイスは、一応の断りを入れた。
    「いえ、続けてくださいますか。」
    カットナルは何か決めたのかもしれないと、ルイスは微笑んだ。


    「立ち位置、姿勢、共に素晴らしい。流石だね。」
    今更ながらの褒め言葉に、気恥ずかしいカットナルだった。
    「楽器との一体感は、あるかい?」
    真面目な顔で質問されては、ただ答えるほか無い。
    「勿論――あるほうだと自負しますが。
    コイツは、自分の身体に馴染んだ手のようなものですから。」
    穏やかにそれを見つめるカットナルを見て、
    ルイスは、次の段階にいこうと決めた。

    「では、スケール。」
    カットナルは、1オクターブの音域を響かせた。
    「スケールの幅を広げるよ。
    一弦における全ての音を対象として、1フレーズで弾いて。
    まずは、E線から。」
    「あ、…」
    カットナルの左指は、途中で息絶えてしまった。
    「収まりきれなかったようだね。でも、気にしないで。次は、A線。」
    先程よりも注意深く、カットナルは弓を運んだ。
    「では、G線。」


    「全て、問題無しだね。」
    ルイスは指示し、何の評価も与えなかった。
    それを問うべきかと、カットナルは思考していた。

    「次は、この譜面でいこうか。」
    ルイスの机上から引き出されたものを手渡され、
    カットナルは、さっと目を通した。
    「2つのヴァイオリンのための練習曲ですか?」
    ルイスは、頷いた。
    「君は、1stね。じゃ、やってみようか。」
    「はい。」

    カットナルは、弓を軽く弦の上にスタンバイさせた。
    それを機に、ルイスも楽器のネックを持ち上げた。
    カットナルが、最初の一音を鳴らすと、
    譜面の1小節遅れで入る2ndに、ルイスは音を乗せた。

    「ぶれないように。自分の音を出していこう。」
    知らされていないルイスの2ndに動揺を覚えたカットナルだったが、
    ガイドの声に、気持ちを建て直し集中した。
    「そう。自由に。のびのびと。――歌わせて。」

    曲を弾き切って、カットナルはルイスを見た。
    ルイスは目を閉じたまま、弓を宙に浮かせていた。
     ――まるで、余韻を楽しむかのように。

    --------------
    <ツブや記>
     もし、君が足りないと感じるなら、
     その答えは、君の中にあって。
     私がヒントだと考えてみたところで、
     何の足しにもならないけれど。
     君が今、一番信じれる事ほど、
     君の心理や真実に一番近いのだろうね?
                  ルイス

    ――202のお話に続きます。

    -----------------
    0
      | 2010.04.15 Thursday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |