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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 199
    17:33
    // 繋がりの妙 tunagari no myou //

    準備室の戸が叩かれ、ノックの音が響いた。
    「どうぞ、お入りください。」
    また彼らが来たのだろうと、当然の様に言い放った
    直後、ルイスはその訪問者に驚いた。
    「失礼致します。時間が空いたので立ち寄らせて頂きました。」
    ダニエルは、軽く礼をとった。

    「いらっしゃい。良く来てくれたね。」
    ルイスは、構えていた楽器を下ろした。
    「レッスンでしたら、出直します。」
    ダニエルは、ルイスの手元に着目した。
    ルイスは、楽器を定位置に立て掛けながら、言った。
    「今、休憩を入れようと思っていたところだから。――
    丁度良いタイミングで来てくれたね。――
    珈琲でも飲みながら話そうか?
    それとも、紅茶のほうがいいかい?」

    *
    ダニエルは、すすめられた椅子に掛け、
    ティーカップを傾けながら、話す。

    「ルイス先生は、音楽専門の方なんですね。」
    ダニエルは、部屋に掛かっている何艇ものヴァイオリンを見回した。
    「そうだよ。君は、興味あるかい?」
    「見たり聴いたりするのは楽しいです。
    演奏自体が、自分には不向きですから。」
    決して偉そうにしていないルイスに、ダニエルは素直な所を言った。
    「それじゃ、演奏会の時には招待するよ。」
    ルイスは、事も無げに言う。

    ダニエルは、――どうしたものか――心を決めかねていた。
    自分から積極的なアピールをしたわけでは無いが、
    ルイスの言葉に、澱みは一切無い。
    自分が彼の利に成るとも、思えないし、成る訳にはいかない。
    ここに来たのは、――誘いを断り続ける後ろめたさ――
    あくまでも社交辞令の延長だ。
    出来得るならば、多くの人と関わりたくなかった。
    その気持ちを微塵も見せるつもりは無いのだが…


    「理論のご担当では無いのですか?自習テーブルの上には、
    音楽全般と言っていい程の書物が重ねられていたので。」
    「当たらずとも遠からずだよ。今進めている研究に必要な事柄だから。
    ――ところで、君は何を学んでいるんだい?」
    「主に、経済関係です。」
    「そう。では将来は、経営者か重役とかを目指しているの?」
    「今は、そこまで具体的に考えていません。
    が、父親がうるさくって。」
    「ということは、何処かの企業の役員の御曹司なんだね、君は。」
    ダニエルには、答えたくない問い掛けだった。
    「そんな身分なんて、僕はどうでもいいですけど。
    先生は、気にされますか?」

    あれ?
    とルイスは、心の中に言葉を呑み込んだ。
    誰しも触れられたくない部分は、あるけれど。

    「仕事上の関わりなら、気にする他にない――
    仕事を離れた所では、余り気にしないけど――社会人として。
    …えーと、君――名前を聞かせてもらえる?知らないと不便だしね。
    学生の君は知ってるかもしれないけど、手短に紹介を。私は、教養音楽ヴァイオリン専科所属のアントニオ・ルイス。よろしくね。君は?」
    「ダニエル・ゴードンです。
    今秋入学しました。よろしくお願いします。」

    「そう、初めて見る顔だと思ったのは、間違いじゃなかったんだ。
    ――…え?というと、もしかして、ゴードン理事のご子息?」
    「そうです。――あまり知られたくない事柄ですが。」
    「理事には、今すごくお世話して頂いています。
    ああ、嬉しい出会いだな。…」
    「何の事か、存じませんが。
    父と僕とは、切り離して考えて頂けると有難いです。」
    「何故?親子なのに?」
    「すみませんが、これ以上は…」
    「少し聞いて、余計な事かも知れませんが。私が君の父上に感謝しているのは、確かな事実であるので、それだけは忘れないでくれる?」
    「まあ、その程度でしたら…」

    「ゴードン君。君と話したいと思ったのは、あの多岐多様な本の山を見たからなんだ。君は、今どんな事に関心があるの?」
    「レポート関係で集めた本以外は、趣味です。昔から、本を手に取るのが好きでしたから。読んで、特にどうこうは無いですけれど、
    より深く物事を知る事は楽しいです。――関心事は無いです。」
    「そう?」

    --------------
    <ツブや記>
    『君の父上に感謝している確かな事実』は、
    4章B辺りになります。

    ダニエル君は、父の事に関しては、
    クールに徹しきれないようです(笑)

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      | 2010.04.12 Monday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |