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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 198
    23:05
    // 繋がり tunagari //

    ヴァイオリン専科助教授のアントニオ・ルイスは、
    担当学生であるカットナル・トバイに
    課外レッスンの特別指導していた。

    カットナルが今奏でているのは、
    フェスティバルに向けての演目の一つであった。
    自身の評価をある程度付けていた彼は、
    客観的な評価を指導者に期待していた。

    彼の立ち姿、指の動き、弓を弾いて紡ぎだす音、
    それぞれを注意深く、ルイスは吟味していた。

    無駄の無い安定した動きに、そう注意を向ける事も無い
    と、ルイスは目を閉じ、耳を傾けていた。
    この曲は、何処から来て、何処へ流れてゆくのか。
    今、どうあって、その先には、何があって、
    自分の心で感じるもの、は確かなもの、と言えるのだろうか。

     ――その演奏の可能性は、演じ手の中にある。――

    私が出来る最善は、あるのだろうか。

    *
    曲を結び終えて、カットナルは、
    ヴァイオリンのネックを持って、スタンドに休ませ、
    再び――意見を仰ぐ為、――ルイスに注目する。

    ルイスは、問う。
    「トバイ君。今の演奏は、どの様な情景を想い描いて表現したのか、
    を、口頭で説明してくれるかい?」

    カットナルは説明しながら、
    普段のレッスンとは一味違う斬り込みを入れてくる
    ルイスの目を真っ直ぐに見ていた。
    指導を願い出た直ぐの頃は、
    ギャンティ教授への遠慮が見える指導法を取っていた
    彼も、いつの頃からかは変わっては来ていた
    し、自分もそれを望んでいた。
    真摯に曲を通して、自分と向き合ってくれる
    その姿が、嬉しい――また、それに応えたい。
    その心の息吹は、カットナルの中にも芽生えてきていた。

    *
    「――――です。」
    カットナルは、説明を終えた。
    「そうか。解った。それで、どう直してゆくつもりなんだい?」
    「は?」
    カットナルは、ルイスが静かに言った返事に面食らった。
    「まだ、何か足らない。と感じていただろう?どうしたい?」
    その答えは、出ていなかった。
    カットナルは、言葉を紡ぐ事が出来ぬまま、立ち尽くしていた。

    **
    その間ずっと、ただルイスは彼の口が動くのを待っていた。
    が、微動だにしない彼をそのままに放っておくことも出来ず、
    先に進める努力だけはしてみよう、と口を開いた。

    「トバイ君。一旦、椅子に掛けて。
    今やっておくべき事を、なおざりにしておきたくないので、
    もう一度確認するよ。
    何が足りないのか、君が知る必要性は大きく有る。
    私には、――君は認めたくないだけで、――
    その答えに、既に行き着いているのではないか?
    そう仮定したい気持ちでいっぱいだ。
    君が目を逸らしている問題は、
    君の根本にも、音楽性にも、いつも出てきてしまうよ。
    言い換えれば、――そうだね…
    君は、どう有りたいか?どう活かされたいか?
    みたいな所に辿り着くよ。
    答えが解らないまま、――そう迷い続けて――
    いるか、いないか、でその本質は変わってしまう。
    時間が、必要かい?…ならば、出直しておいで。」

    「私は……少し、外の空気を吸ってきます。
    レッスン、有難うございました。」
    カットナル自身も、ルイスの抽象的な言葉を咀嚼する必要があった。
    暫くの想いもまだ割り切れそうにない。
    でも、このままルイスの時間を無駄に過ごさせるわけにもいかない。
    「それじゃ、また明日かな?」
    「はい。失礼します。」

    *
    ルイスに送り出され表に出たカットナルに、
    目の前のベンチに佇む親友の姿が視界に入った。
    「カール、一緒に帰ろうか?」

    ミッシェルが立ち上がると、ガサッと足元で音を立てた。
    彼の足元には、枯葉が折り重なっていた。
    「だいぶ…待たせて、ごめん。」
    カットナルは、ミッシェルの手を取った。
    「指、冷たくなってるぞ。」
    ミッシェルは、首を振った。
    「早く聴きたかったんだ。君の音。――
    そして、ルイス先生のコメント。――どうだった?」

    --------------
    <ツブや記>
    生徒と指導者の立場、どちらが難しいのかな?
    思うに――手抜き一切無いとしたら、
    どっちも真剣勝負!なのでしょうね。

    いずれの様にに於いても、それなりの決着がつく。
    そう想い、願うわけであります(笑)

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      | 2010.04.09 Friday |   ・// N // | - |

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