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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 194
    23:19
    // 隠された実力2 kakusareta jituryoku 2 //

    「悪いな、帰りが遅くなって…」
    コンコルドは、ルイスに言った、
    「構わないよ。これまで君に随分助けられてるから、お互い様。
    ――これから、食べに行くかい?」

    校門を潜って、駅までの一本道。
    ルイスとコンコルドは、肩を並べて歩いた。

    初対面の彼の第一印象は、
    その黒髪からして近寄り難いムードが漂っていて、
    ダークブラウンの瞳が、値踏みするように僕に向けられて、
    この同室者は、危険人物なんじゃないのかと、思える程だったが、
    言葉を交わすと、直ぐに打ち解けて、
    互いに緊張していたのだと知った。

    そう学生の頃も、こうしてよく寮に帰っていた。
    部屋に戻ってからも、沢山話をした。

    仕事が終われば、空に星…
    すっかりお馴染みの光景に、コンコルドは少しだけ足を止めた。

    「スエンセン教授……近頃、マリアさんにも、ご無沙汰だね。」
    「……いや遅い、止めておこう。」
    ああ、そうだね。と二人、側道を横目に見ながら通り過ぎた。

    「ところで、ギャンティ教授のほうは、どう?」
    コンコルドは、気になっていた話題を口に上らせた。
    「君の教授と比べたら、かなり甘々かも。昨年の事を想えば、―君の助力の賜物だ――多忙にさせてもらってるけど。教授の紹介のレッスン生も増えて、自然と張り合いも出てきたかな。」
    「ほう。凄いじゃないか。」
    「今ちょっと、試したい事もあるしね。」


    **
    「結局、ここか――。」
    「落ち着くね――。」
    顔を見合わせて、二人は笑った。

    *
    ―― 小一時間程前。

    「あら、いらっしゃい。でもね、ラストオーダーは終わったのよ。」
    済まなそうに、店員が言った。
    「そう……ですか?」
    コンコルドが、力無く呟く。
    「そう言われると、……倒れそう……」
    食べ物が無い事実に直面しただけで、
    ルイスも、力尽きそうに思えてきた。

    「あ、先生方。遅くまで、ご苦労様です。」
    店先の様子を窺っていた店主が、表に出てきた。
    「学校あっての店だから、貴方方には融通して差し上げたいのですが、
    今夜はちょっと…」
    さすがにがっかり感は拭えないが、二人は言った。
    「いえ、いつも好くして頂いているのは、有り難いです。」
    「ご無理は、言えません。また、寄らせていただきます。」
    店主と言葉を交わして、二人は回れ右よろしく店を後にした。


    「どうしよう。俺、買い置き無い。」
    「俺も、似たようなもんだけど、何とかなる…。」
    二人に沈黙が落ちる。
    いや、そんなに上手く行く…わけがない…
    二人は顔を見合わせ、トボトボと歩き出した。

    「せんせー!せんせー!
    待ってください!戻ってきてくださーい!」
    先程の店の店員が、二人を呼び戻しに来た。

    *
    ―― そして、今。

    「アントニオの部屋は、最高だね♪」
    「ロマリオ、また調子良いこと言って。君は。」
    テーブルの上には、料理が並んでいて、
    二人は、向かい合って座っていた。

    「店主が、持ち帰り料理を特別に詰めてくれて、良かったね。」
    「ああ、有難いね。――安物だけど、一杯どう?」

    **
    「乾杯。今日もありがとう。――ほんと、助かったよ。」
    コンコルドが、グラスを持ち上げた。
    「乾杯!――食べ物に有り付けて良かった――互いの明日のために。」
    ルイスの言葉に、笑みが零れる。
    「そうだよ。明日の朝まで、腹ペコだったらどうしようかと思った。」
    「俺は、パンとこいつで。その後、フテ寝だったかも?」
    そう言った途端に、どちらかの腹の虫が一声上げ、顔を見合わせた。
    こうなったら、まず腹ごしらえとばかり、料理の皿に手を伸ばした。


    「この果実酒、美味だね。安物だって言ったけど、嘘だろう?
    一体何処のメーカーのヤツだい?……おい、勿体振らずに教えろよ。」
    ルイスは教えたくない素振りをし、コンコルドは返事を促した。
    「ま、それは…自家用の手作りだから。――ランクは、付けられないだろうな…――夏の最後に帰省して、一番旨いの持ち出したんだ。」
    そう言って、ルイスは大切そうに、果実酒のボトルに口付けた。

    「その、ラベル!!」
    コンコルドが、声を上げた。
    「これ?」
    さり気無く、ルイスはボトルを指差した。
    「それって、入手困難なワイナリーのじゃないか!?」
    「そんなに有名?――中身は、ワインじゃないけどね。――親戚一同で経営してるワイナリーさ。今じゃ、家の兄貴も頑張ってるよ。」
    「本当かい?アントニオ。
    それもっと早く教えてくれたら良かったのに…」
    「興味あったの?でも俺口利き出来ないよ。自由させてもらってる手前ね。――悪いな、ロマリオ。」
    「兄貴って、話も初耳…」
    「――この酒も…これでお仕舞い。」
    ルイスはボトルを傾けて、コンコルドのグラスに果実酒を注いだ。

    *
    「あ、そうそう。フェスティバルの話、聞いてる?」
    ルイスが、話を変えた。
    「カンタータ君の登録は、済んだよ。トバイ君がやる気なんだって?」
    「ラストくらいは、華を持たせてやりたいと思ってる。――彼が止めちゃうのは残念だけどね。――彼らの持ち味を活かせる…最も良い手助けができれば、って思うよ。」
    「そうだね。俺も、関わりたいけど……やっぱ、無理かなぁ…」
    「そう力を落とすな、ロマリオ。音合わせも、俺の練習室使っていいからって、言ってるから。――君も、顔を覗かせればいいじゃないか。」
    「あ〜、気が重いよ。」
    「いざとなったら、こっちには強力な味方が付いてるじゃないか。」
    アン・ダンテを黙らせる事の出来る人――
    コンコルドの脳裏にもその人物の穏やかな顔が浮かんだ。
    「ああ、確かに。」

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    <ツブや記>
    N193で学生時代のコンコルドの一端に触れたので、
    こちらにも少し入れてみました(笑)

    いずれにしても、スエンセン教授は、
    伊達に『名誉』なわけじゃない――
    そのダンテも教え子らしいです(笑)

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      | 2010.04.03 Saturday |   ・// N // | - |

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