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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 192
    23:07
    // 独り言 hitorigoto //

    アン・ダンテは、目を閉じて、ソファに寛いでいた。
    そういう状態でいる彼女は、とても珍しく、
    助手のロマリオ・コンコルドは、そっと彼の定位置に控えていた。

    「失礼します。」
    ダンテのレッスン対象学生であるミッシェル・カンタータが入室した。
    「カンタータ君、今はちょっと…後にしてくれないかな?」
    コンコルドは、ミッシェルを引きとめようと声を掛けた。
    「コンコルド先生、すぐ終わりますから。」
    そう言って、奥に入っていってしまった。

     ――後で怒られるなぁ…――
    コンコルドは、そう思ったけれど、
    教授のお気に入り学生の事だから仕方が無い、と腹を決めた。

    *
    「……ダンテ教授。」
    聞き覚えのある声に、ダンテは面を上げた。
    「ああ、ミッシェル。…時間には、早いようね。
    ――何か、用かしら?」

    「カットナル・トバイとフェスティバルの舞台登録します。」
    ミッシェルは、端的に言った。
    「また?…今度は、何を?」
    「曲目は、まだ。ダンテ教授の承認が頂きたくて。」
    「嫌よ。でも…経験になるわね。
    どんな出し物か決まったら、すぐに教えて。
    みっちりレッスンつけるから。」

    ダンテは、どんな時も相手にNOと言わせない。
     ――いつもの事だ――
    嫌と言いながらも、OKを貰えたのだから、良しとしよう。
    ミッシェルは、書類をダンテに差し出した。

    「コンコルド、そういうわけだから、書類頼むわね。」


    ***
    「ミッシェル、もういいわ。」
    ミッシェルは、ダンテの指示通りの動作で曲を奏でていた。
    その途中で、ミッシェルは手を下ろした。
    が、ダンテは普段に増して不機嫌な顔をした。

    「楽器を置いて、そこにお掛けなさい。
    コンコルド、誰も入れないで。」
    続き部屋の研究室に控えていたコンコルドにも、
    練習室から指示が飛んだ。


    トレードマークの赤いルージュのインパクトが強い
    ダンテの前に座ったミッシェルは、目のやり場に困る
     ――というか、一瞬怯む。――
    その唇が動き出す前に、何とかしないといけない、が…
    意を決して、恐る恐る口を開いた。
    「ダンテ教授…」
    だが反応はない。
    ダンテは、ミッシェルの言葉を聴いてはいなかった。

    「え〜〜、そうそう。そうだわね。
    う〜ん。待って!違うわ。そこの所は…」
    また、ダンテの独り言が始まった。

    この独り言が、初めとても不気味で、
     ――いくらフルートの名手だ。教え上手だ。と言われても――
    レッスンを受けるのを止めたくって仕方なかった。
     …ここに通い出して、何年になるだろうか…


    **
    そう、今ではお馴染みの光景となってしまった…

    その独り言は、無意味に発せられているものではなく。
     ――そう気づいたのは――
    いつの頃からか、もう思い出せないが。

    コンコルドは、ミッシェルの反応
     ――お気の毒に――
    を、かつての自分と重ね合わせていた。
    彼女は、意識的な指導をしている時よりも、
    この状態でいる時、もっとも深く曲に入り込んでいた。
    只今の演奏をその場で振り返る、
    という集中力の凄さは、彼女の右に出る者は居ない。

    そんな彼女の偉大さは、特殊過ぎたので、
    その指導法の全てを、技として盗めもしないし、そうはしなかった。
    専ら、彼女の意識的な誘導指導を倣って、
    独特な部分は考えない、でいるコンコルドであった。

    *
    「…、そこのところは、ブレス。はい、次のフレーズ。遅い。…」
    1曲分に相当する時間、ダンテは独り言を止めようとしない。
    ミッシェルは、その独り言を漏らすまいと、
    譜面を開いて、すぐさま注意事項を書き込む。
    言葉を拾いながら、ダンテがもたらすアドバイスに集中する。


    「コンコルド。何か飲み物を。」
    そのタイミングを待っていたコンコルドは、
    ダンテにぬるくなった紅茶を差し出した。
    受け取ったダンテは、ティーカップを口に運び、
    喉に湿り気を与えると、
    再び、ミッシェルに向き直った。

    「次の課題曲にいきましょうか。はい、どうぞ。」
    そして、ミッシェルはフルートを構えた。


    --------------
    <ツブや記>
    私、思うのですけれど、
    ダンテの独り言に発動条件はある、と。
    だって、他の生徒からのそんな噂耳にしませんし…

    え?アン・ダンテ氏からのクレーム?
    ――――(糸電話;;;;
    聴こえません。なぁんにも!!

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      | 2010.03.28 Sunday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |