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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 190
    23:19
    // 私の気持ち watasi no kimoti //

    ふぅ〜と息を吐いて、手元のテキストを閉じ、
    ダニエルは、頭上の建物の上に見える空を見上げた。
    幾重にも線を引いたような薄雲、空の大半はどこまでも青かった。
    時間を気にして行動するのが馬鹿らしいと思えるくらい
    ゆったりと雲は流れていた。

     こんなにハードに、事に当たるつもりは、なかったんだけど
     …少し休みたいな。

    懐から時計を取り出して、3つの針が指す時間を確かめる。
    これから下宿に戻るにしても、講義時間まで僅かばかり、
    時間的な余裕はない。

     さて、どうしたものか?

    考えを整理するために、瞑目する。
    そうすれば、視界に何も入ってこないし、余計な事も考えずに済んで、
    次にどうアクションを起こすか、と考えることに神経を集中できる
    ハズ、だったのだけれど…

    **
    数少ない講義の一つが終わり、フランは歩き出した。
    いつものように、お決まりのあのベンチに向かって。
    講義を終えた学生は、思い思いの場所に散って、
    目的地に付く前に、フランの周りには人影すら無くなり、
    辺りには静寂が、ただ拡がっていた。

    秋も深まり、所々の緑は色を変えていった。
    落ち葉が、ひらりと視界を横切った。

     季節は、だんだん秋の終わりに近づいて来るわね。
     そうすると、
     ふたり交わした約束を守らなければいけなくなる。
     それは、寂しい――そんな気がするの。

    *
    が今日は、春のように穏やかな日で、陽だまりの様に暖かく、
    気温も通年より高いと思われる。

    少しだけ回り道して、
    普段から気になっていた場所を遠目から見やる。
    人影がある。見間違いかと目を閉じまた開く。
    それでも、変わらずそこにあった。
    気づかれないように、出来る限り足音を忍ばせて歩く。

     この頃は、真剣な面持ちで、本に集中されている。
     ――それを邪魔する事だけは、避けたい――
     寂しい自分の気持ちよりも、そちらを優先したい。

    でも、今日の様子は違った。
    フランは、好奇心を押さえられず、――
    自分に命じていた事を忘れて――
    その様子を見ながら、一歩ずつ前に近づいていった。

     彼は、寝息を立てている。
     このままでは、身体が冷えてしまう。

    春のような日差しといえど、時折吹く風が体温を奪う。
    とっさにフランは、自分のショールを肩から外しかけて――
    ふと思い直し、膝掛けにしていた折り畳んでいた薄手のケット
    を取り出して、出来るだけ身体を覆えるように彼に掛けた。

    フランは、立ち去りがたく、しばらくそのままそこに立っていた。

    *
    そうしているうちに、突然ダニエルが目を開けた。
    優しく微笑んで…

    「フランちゃん、お手手つないで欲しいの?いいよ、つなごうか。」
    フランの手を優しく握る。
    そして、またダニエルは目を閉じた。
    フランは、一瞬何が起こったのかわからず、目を見開いた。

     どうしよう…このままでは、恥ずかしい。
     ダニエル様は、夢の只中にいらっしゃるようだけれど。
     ――手が、温かい――
     ドキドキする…

    頬が紅潮し、フランの気持ちが揺れる。

    *
    ダニエルは、心地よい夢を見ていた。

     小さい姫…あの頃の夢を…
     でも、何だか…
     ――手が…温かい…!!!――
     確かめなくては…

    夢にしては、何となく違和感のある温かみ、
    この手は誰のものか、確かめなくては
    と、ダニエルは目蓋を押し上げた。

    「フ、フランちゃん……」
    ダニエルは慌てて、フランの手を離した。
    「失礼しました、姫。」


    --------------
    <ツブや記>
    ダニエルはお疲れのようで、うっかり転寝しちゃったみたいです。
    互いに相手を思いやり過ぎる
    というのも、疲れの一因になってやしないかい?(笑)

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      | 2010.03.25 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |