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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 184
    22:30
    // 振り返らない furikaeranai //

    「兄様、行ってしまわれるのですか?」
    ダニエルの問いに、兄のキースは黙していた。
    「どうして、何も言ってくださらないのです。」

    見詰め合う、
    相手の目の中に映る自分を見つめる、
    …時が重なる。

    「行かないで、キース。」
    ダニエルは、最後のチャンスを失うまいと。
    「駄目だよ、ダニエル。今回は、聞いて上げられない。
    父様の命令だから。」
    キースは、まっすぐに弟の目を見た。

    **
    「兄様、ここにいらしたのですか。」
    キースは、目線をダニエルに向けた。
    「邪魔しないなら、隣に来てもいいよ。」

    ダニエルは、書架の中の1冊を手に取って、
    キースの隣で、おとなしく本を開いた。

    キースは、本を読む振りをして、しばらく弟の観察をしていた。
    ダニエルは、僕と違って本が好きだなぁ。
    見ていると、何度も同じページを行ったり来たりして、
    同じ箇所を見つめていた。
    何をそんなに熱心に--。

    *
    「僕は、部屋に戻るよ。」
    本を閉じた途端、キースは言い放った。
    「僕も、ご一緒していいですか?」
    キースは、一瞬嫌な顔をした--けれど、それは嘘みたいな--
    微笑を浮かべて、ダニエルを見て、
    「おいで、ダニエル。」と言った。

    **
    「ダニエル。君は何になりたい?」
    キースの質問に、ダニエルは面喰った。

    「例えば、だよ。この前、父様が僕らに言ったじゃないか。
    『王が主権たる統治は終わるかもしれない』と。
    王権が続く場合、
    僕らはゴードンという家名に絶対縛られなければならない。
    が、近年の情勢は、民達が内乱をあちこちで勃発させて、数年経つ。
    僕らは、このままだと行き場を失うかもしれない。――
    父様には悪いけど、僕は家を継ぎたいとは思ってない。行き場を失う家の者達には悪いと思う。彼らには、何とかしてやりたいけど、――
    職業を自由に選べるなら、違う道を選べないかと、ね。」

    ダニエルは、ただ兄の言葉に耳を傾けていた。

    「もし、君の進みたい道があるとしたら、僕はその妨げになりたくないし、応援できたらと思う。――どうだい?」

    キースは、5つも年の離れた弟に対して、子供扱いをしない。
    それは、ダニエルがとても聡い子供だったからかもしれない。
    と同時に、ベタベタと弟を可愛がる事もなかった。
    けれど時折、心のままを弟に明かすのだ。

    キースの視線が、ダニエルを捉える。

    「僕は、兄様と同じ年齢になったらなんて考えていません。
    数年後や一年先だってわからないし。
    今も、本を読んでいるだけで、精一杯で。」
    「ほんと、ダニエルは書架の本が好きだね。
    知識を深めて、学者になるつもり?…まだ、わからないんだっけ。
    ――君には、向くかもね。」

    「兄様は、何になるんです?」
    「今は、…言えない。」
    そう言って、キースは微笑んだだけだった。

    **
    「じゃ、留守は頼んだよ。ダニエル。」
    キースは、ダニエルの頬にキスして、抱きしめた。
    「嫌だ、キース…」
    ダニエルを引き離すと、キースは振り返らず部屋を出て行った。

    嫌だ…キース……行かないでよ………

    --------------
    <ツブや記>
    微妙な兄弟愛であります。
    ダニエルが、次男という設定だけで、放置していたので、
    Nの流れ、ダニエルのターン♪ということで、
    無理やりの登場とあいなりました。

    N183文末の『戸惑い』は、慣れない感覚だったからです。
    兄様になら、何をされてもいい?(笑)
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      | 2010.03.11 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |