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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 176
    22:58
    // 悩みの種 nayami no tane //

    ロックシティ地区パブリックスクールに赴任して、3年の月日が過ぎた。

    アンネット・ミュラーは、里帰りしてから、悩んでいた。
    子供が好きで、教職に向いている、と思っているのは独りよがりで、
    年頃なのだから、他にする事があるだろう、と両親に諭された。
    が、どうしてもその様には思考できずにいた。

    新年度が始まるというのに、
    時々その事を考えてしまうのだ。
    「……わからないわ。」
    ペンを持ったまま、知らずのうちに、言葉が漏れた。

    **
    生徒たちの行動に目を配るのも、…

    *
    「…先生、ここ。……」
    唯一の女生徒であるミーシアは、ミュラーの傍らに来ていた。
    じっと、手の止まっているミュラーの手元を見ていた。
    「あ、ミーシア。何か質問かしら?」
    ミュラーは、先程終わったばかりのテストに印を付けていた
    のを思い出し、まずノートを閉じた。
    「ミュラー先生、忙しそうだから、ウラドに聞こうと思ったけど、教えてくれないの。だから、ここ。」
    ミュラーは、ミーシアの指すところを見て、微笑む。
    「これはね、……」

    *
    こんな事では、いけないわね。
    また、ボーっと考え事をしてしまったと反省する。

    ミュラーの周りは、教え子とその保護者しかおらず、
    一人暮らしを、学校の一室を借りてしていた。
    日々遊び暮らすわけでもなく、
    丁度良い話し相手も無いまま、月日は流れていた。

    *
    「こんにちは。ミュラー先生。」
    ノックの音がして、ミュラーは立ち上がった。
    「あら、こんにちは。ゴードンさん。」
    そこには、パドンが立っていた。
    ミュラーと目が合ったのを良い事に、続けた。
    「今、よろしいですか?」

    ダニエルには言って無いが、
    パドンは学校のある日は、ミュラーの元へやってきていた。
    毎回、「息子はどう過ごしてましたか?」、と聞かれるものだから、
    「息子さんを大切に想ってらっしゃるのね。」とミュラーが言うと、
    「当然の事です。父親ですから。」とパドンは真っ直ぐな目で話す。


    「いつも、お時間取らせてすみません。」
    「いえ。いつでもいらしてください。」
    パドンは、ミュラーに会釈して、学校を去った。

    **
    子供たちを見送った後、
    ミュラーは、空を仰いだ。
    「眩しい!」
    思わす、顔の前に手を翳す。

    どこまでも青い空、遠くに見える青い海。
    まるで、バカンスを過ごしに来たみたいに、
    心も晴れやかさを帯びる。

    普段なら、さっさと室内に篭ってしまうのだけれど、
    今日は、ゆっくり町の景色を見ていたい気分だった。
    校庭のベンチに腰を下ろして、沖を見ていた。

    *
    「ミュラー先生、こんにちは。今日は、日向ぼっこですか?」
    パドンは、眩しそうにミュラーを見た。

    「隣に掛けても、よろしいですか?」
    パドンに頷き、ミュラーは席を少し譲った。

    「今日は、元気なかったようですよ。」
    海を見たまま、ミュラーは口を開く。
    「そうですか。どうしたのかな?」
    「あまりお話をしてくれないから、わからないのですが。」
    「そうですね。うちの子は、静かに過ごすのが好きらしくて。
    他の子のたちと、うまくやっているのかと心配です。」
    「今は、互いに遠巻きに観察しているような状態です。
    年の違いはあっても、地元意識は強いですから。」
    「そうですか。私も、気をつけます。」
    「教師という立場でなかったら、私も外の人だったしょうね。」

    目を合わせないで話しているにも関わらず、
    相手がどの様な表情をしているのか、だんだん分かってきていた。
    何かしら話せるというだけで、気持ちが落ち着く。
    赴任してから話す事柄は、生徒たちの事に偏っていたけれど、
    ミュラーはいつの間にかこの時間を心待ちにしていたのかもしれない。

    *
    「ミュラー先生。」
    「はい、何ですか?」
    「今日は、どうされたんです?何かありましたか?」
    ミュラーは、ふいの質問に黙り込んだ。

    「良く分かりませんが、いつもと違うような…そんな気がして。」
    パドンは話すのをやめ、学校から見える景色に目を移した。

    *
    「パパ!そんなところで何してるの?」
    ダニエルは、校庭の側面にある車道沿いの道から声を上げた。
    「天気が良いから、ちょっと寄ってみたんです。」
    「ミュラー先生の隣に座って、何してるの?」
    パドンは、ベンチから慌てて立ち上がった。
    「景色が良いですよ、って言われるものだから、確かめてたんだよ。」
    「ダニエル君、ごめんなさい。お父様をお借りしちゃって。」

    「パパ、酷いよ。夕食の準備する時間もないよ。」
    口では怒ったように見せかけているが、
    ダニエルが心配してパドンを迎えに来た、という事が分かる。
    「ごめん、ダニエル。」
    「帰ろうよ。パパ。」

    「ミュラー先生、有難うございました。ここからの眺めは最高でした。」
    「こちらこそ、すみません。暗くなりだしますから、お気をつけて。
    ダニエル君、また明日。」
    ダニエルに手を引かれて、パドンは歩を進めた。
    ミュラーは、手を振り学校の奥に消えていった。

    **
    「お見合いなんて…しないから……。」

    ミュラーは、両親から送られて来た大きな包みを横目に、呟いた。

    --------------
    <ツブや記>
    ミュラー先生は、どんな人かな?
    正義感が強くって、子供好きで、それから…(笑)

    書き出しから、躓いちゃって、ボツ作って、
    何となく、筋をつけてみました。(えっ、どこ?
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      | 2010.02.21 Sunday |   ・// N // | - |

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