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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 170
    23:09
    // よそ者2 yusomono 2 //

    つてと言えば…あの人しかいない。
    パドンは、ダニエルに言った事を実行する為、考えていた。

    ダニエルを送り出してすぐ、フォレストの戸を叩いた。
    「親父さん。今、いいですか?」
    「あれ、パッド。何か用か。」
    「相談に乗っていただけませんか。」
    「金以外の相談になら乗るぜ。」
    親父は、無心されないように予防線を張った。

    「お金を借りたいわけではないのですが、働き口を探したくって。」
    親父は、パドンをマジマジと見た。

    「こないだ思い出したけど、お前のとこの物件うちの口利きだ。ポンと払いが良かったし、お前金持ちだよな?確か。」
    パドンは、全ての事を話せない分、分が悪い。
    「まあ…そうなんですが。父親として働く姿を息子に見せておきたいと思っているので――どこに行けば紹介してもらえるか知りたいのです。ご存知ではないでしょうか?」
    それとなく、パドンは話を戻した。
    「パッド、仕事の斡旋なんてしてる所ないぞ。うちはもう足りてるし、そうだな…ここじゃ、砕石の仕事やってるとこ当たるか、ミューズレイの大通りに面した店とか――ホテルなんてのもあるし――に1件1件あたるしかない。」
    「ミューズレイに行くのは、時間掛かりますよね?」
    「足がなきゃ、大変かもな。」
    「じゃあ、砕石所ですよね?」
    「お前、ほんとにやるの?」
    「やりますよ。他に選ぶ余地ないですから。」
    無責任な金持ちの坊やの気まぐれではなさそうだ。と親父は腹を決めた。
    「仕方ないな。付いて来いよ。」

    *
    山手の奥の奥に砕石所はあった。
    ロックシティは、大理石の産地として有名てある。地名の謂れ通り、ここは石山だった。石の山の切り崩した面は、日の光を浴びて、白い肌をキラキラと輝かせていた。

    パドンは、親父と共に車で砕石所に乗り入れた。

    「やあ、親父。」
    待っていた男が、声を掛けてきた。
    「さっきのやつだが。」
    「電話のだよな。」
    「ああ。」

    「パッド。」
    親父が、パドンに目配せをした。
    「初めまして。パトリシア・パ…パトリシア・ゴードンです。」
    パドンは緊張した面持ちで、その男の正面に立った。
    「ゴードンか。俺は、キューレだ。親方のワイスや仲間は出払っているが。まあ、事務所内で話を聞こう。親父、身元保証人で同席してもらうぞ。」
    キューレは、初対面の相手に対して友好的な思いになれなかった。他の者が留守という事もあって、親父を引き止めた。
    「こっちだって、仕込みもあるのに…やれやれ。」
    親父は、解放してもらえないことに、不平をもらした。
    「何が仕込だよ。殆ど他のヤツに任せてるくせして。」

    *
    入り口を開け放ったったまま、事務所入ってすぐの応接に、キューレは二人を座らせた。

    「ところで、この仕事の経験はあるのか。」
    「いえ、ありません。」
    パドンの体格は、すらっとした長身で、
    どう見ても、上半身裸になれば力瘤が見える体型ではなかった。
    「そうだろうな。今まで何していたんだ。得意な事とかあるのか。」
    「経験したのは、執事見習いです。得意なことは、計算とか気を配る事でしょうか。」
    「ふーん。うちとは全く違うじゃないか。」
    キューレに断られそうな気配を感じて、パドンは言葉を継いだ。
    「あの、何でもいいです。子供が居るので働きたいのです。」
    キューレは、パドンの真剣そのものの目を見た。
    「お前、子持ちなのか。」
    そこへ、親父が口を挟んだ。
    「パッドは、最近子連れで越してきたヤツなんだ。家がいくら自分の持ち物でも、子供を育てる為のなにがしかが必要なんだ。身元は、俺が保証できる。もと貴族のお子様らしいからな。何かあったら、連絡取れるし。」
    「大丈夫なのか?」
    「ああ。」
    親父は、請合った。
    「コイツが何かしでかしたら…親父、一生涯ただ飯し食いに行くぜ。」
    「構わん。俺も男だ。」
    「仕方ない…どうしてやろうか…」

    *
    砕石所の敷地に、車が入ってきた。
    またひとり男が、事務所の入り口から物を言った。

    「キューレ、何やってんだ。そんなところで、サボりか。」
    「ワイス。丁度良い所に。」
    キューレは、これまでの事情をワイスに話した。
    「いいんじゃないか。ゴードンだったか、が俺らの顔潰したら、俺ら全員昼飯はただってことならよ。な、親父。」
    ワイスは、にやりと親父を見た。
    「ワイス、お前…酷いヤツだな。」
    「何を言う。コイツを信用していないなら、身元保証なんてするな。お前は、いつだって損なことばかり背負い込むんだから。友としての忠告だ。お前の紹介じゃなかったら、素人なんて要らないんだよ。」
    「そんな事言ってたら、後継いなくなるぞ。」
    「大丈夫、俺らには親孝行な子供達が居る。」

    「あの…すみません。私の事で、他の方を傷つけない方向でお願いしたいのですが。」
    「ゴードン、いい度胸してるな。俺らの楽しみを邪魔しやがって。」
    「ほんとにそうだ。」
    ハハハと、親父達は笑い声を上げた。

    *
    キューレは、帰ってきた他の社員のところを見回りに出て行った、
    ワイスと親父は、パドンを構わずに、話を進めていた。

    「親父、コイツどんな仕事向いていると思う。」
    ワイスの言葉を、親父が受ける。
    「そうだな。留守番でいいんじゃないか。結構気転が利きそうだぜ。」
    「留守番か…子供でもできそうじゃないか。」
    「仕事だから。それ以外にも何かさせれば、いいんじゃないか。」
    「ああ、そうだな。何が得意だって?」
    パドンが、すかさず言った。
    「計算は、子供の頃から得意です。」
    「そうか。なら、頭の悪い俺より、いい働きしてくれるかもしれないな。」
    「だろうな。」
    「一言多いんだよ。このクソ親父。」
    「そのまま返すぜ。このクソ親方。」
    ワイスと親父は口喧嘩を楽しんでいるようだった。

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    <ツブや記>
    すみません、親父たちで盛り上がってしまいました。(笑)
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      | 2010.02.17 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |