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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 169
    15:11
    // よそ者1 yusomono 1 //

    「皆さん、おはようございます。」
    ミュラー先生は、女性でまだ若い。
    パドンとそう年も変わらないくらいかしら、とダニエルは思う。

    言葉使いは丁寧なので、もしかしたらこの土地の人ではないのかもしれない。
    その若さからいって、王立ミケール総合学院あたりを卒業してすぐに赴任したのかもしれない。
    それが僕の推察するところだ。

    「出席をとります。ウラド、ミーシア、アルフォンス、エーベル、オズワルド、ダニエル。」
    ミュラーに名前を呼ばれた生徒は、はいと返事し、
    先生は顔を確かめて、順に呼んで、出席表をチェックした。

    *
    授業と言えば、学年によって違いそうだが、ここでは違っていた。
    ロックシティは、子供の少ない地域でもあったので、全学年同一の教室に集められていた。
    入学の日に、親と共にやってきたのが新入生で、あとの4人は在校生であった。
    そのような環境であったためであろう。
    基本の文字と数字が書けるようになると、段階別指導と言う形を取り入れているらしい。

    僕は、隣の席に座るオズワルドの行動を観察していた。
    周りにいる人間が気になるらしく、落ち着きがない。
    先生の言うことが、上手く理解できないらしく、
    「これ、どうするの?」
    と、すぐ聞いてくる。
    仕方がないので、先生の説明をゆっくり反復してやる。
    授業中は借りてきた猫のように大人しかったオズワルドも、
    休み時間になると年長の生徒に混じって大きな声で遊んでいる。

    *
    「ダニエル君、みんなと遊ばないの?」
    と先生がダニエルに声を掛けてきた。
    「僕は、引っ越してきたばかりだから。まだ、友達じゃなくて。」
    「そう。みんなの輪に入っていたら、すぐにお友達になれるわよ。」
    「はい。」
    ダニエルは、小さな声で返事した。
    「仕方ないわね。じゃまず、先生とお友達になりましょうか。」
    「先生は、…」
    「ずるーい!」とウラドが、口を挟んできた。
    そうだそうだと、他の生徒も言い出して、先生を困らせた。
    「それじゃあ、全員でお友達になりましょう。」
    はーい、と多くの生徒が返事する中で、ウラドだけが異を唱えた。
    「ええー。駄目だよ。あいつ、よそ者だから。」

    パンパン、とミュラーが手を叩き、教壇に立った。
    「みんな、席に着きなさい。」
    えー、と言いたそうな顔をしたまま、皆は急いで席に着いた。
    ボヤッとしている1年生に、
    「先生は、怒ったら怖い。」と耳打ちした。

    **
    「それで、どうなったのですか?」
    パドンは、ティーカップを置いて聞いた。
    「結局、ミュラー先生のお小言を聞いて。どうしたらいいか話し合った。よそ者という言葉を使うべきでないと戒め、その言葉を学校内で使わないようにすることを同意させることに、先生は成功した。」
    パドンは相槌をうち、僕は続けた。
    「その後、簡単な自己紹介――僕は、本当の事を少し捻じ曲げたけど――をして、すぐにみんなと話せるようになった。」
    「凄いじゃないですか。」
    「仲良しというのには、程遠いけどね。」
    「そういう事の積み重ねが、大事だと思いますよ。」

    *
    「それから――ダニエル様。」
    「何だい、パドン改まって?」
    「貴方が、通学されている間。働きに出ようと思っています。」
    「お金には困っていないだろう。どうして?」
    「ごく普通の一般的な家庭というのは、親が働いて収入を得ています。
    だから、家でブラブラしてる状態に見られてしまうと、いろいろと問題がありまして。」
    「でも君は、僕の世話を見ているよ。」
    「しかしながら、親子関係を成立させるには、家の外の仕事に就く、ということが、ですね…」
    「面倒だね、世間というものは。仕方がない、許可するけど、今までの仕事もしなきゃいけないよ。解った?」
    「それは、勿論です。そうでなくては、旦那様にお叱りを受けます。」
    「じゃ、この話はお仕舞い。」

    *
    「パパ、おやすみなさい。」
    「おやすみなさい。ダニエル様。」

    部屋に引っ込んだ僕は、今日の出来事を反芻した。
    学校の事よりも、パドンの申し入れの方が気になった。
    親が働いて収入を得る――当たり前の事だけれど、働いた事がない自分には理解できない――
    という事を切り出すという事は、誰かに何か言われたんだろうなぁ。
    でも、雇ってもらえる所があるか、疑問だ。
    ロックしティ内は、あの親父さんが一手に引き受けているようだし…。
    他にも考えるべき事はあるだろうけど、目下の通学のため早く寝る事にした。

    おやすみ、僕の…。

    --------------
    <ツブや記>
    ミュラー先生、強し!!
    やんちゃな子供たちに負けないくらい(笑)

    追記>>
     2010.02.16 N07、N10、N11、N12の部分修正しました。
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      | 2010.02.15 Monday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |