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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 175
    21:31
    // グランマの祝祭日 sobo no omaturi //

    今日は、グランマのお祭りの日。
    パーティーを開きましょう。
    ご馳走を用意して。

    準備するもの…くちなが鳥、柊の小枝(人数分)

    - * -

    1.
    アイリーンは、窓の外を眺めていた。
    「今日は、良いお天気。」
    「室内で篭っているのは、何だか勿体無い。外で過ごさないかい。」
    アルバートの提案だが…アイリーンは、
    「でも、今夜の支度が済んでいませんわ。」
    「大まかなところは、用意できている。後の細かいところは、家の者たちに任せて。君の大切な日なんだから。」
    「だから、悪いじゃありませんか。」
    「たまには、ふたりで散歩するのも悪くないじゃないか。」

    ふたりのきりのないやり取りに、ハインツが口を挟む。
    「そうです。いってらしてください。あとは僕たちで何とかしますよ。」
    「でも…」
    「そうか。では頼むよ、ハインリヒ、エイミー。」
    そう言い放って、アルバートは子供たちに手を振り、妻を連れ去った。


    「エイミー、君もできるね。」
    兄にそう言われて、妹のエイミーは目を輝かせた。
    自分の力を当てにされるということが、嬉しかったのだ。
    「ねえ、お兄様。お母様を驚かせるようなことできないかしら。」

    2.
    ふたりは、窓の外を見ていた。

    「今日は、いい天気になりそうですね。母上。」
    ハインリヒの言葉に、アイリーンはそうね、と言った。
    「父上が、お出掛けになるとは、夢にも思いませんでした。」
    「急な公務ですもの。…仕方がありません。」
    アイリーンは、視線を落とした。
    「陛下にも、気遣って頂きたい所です。実の姉なんですから。」
    「それを言っては、なりません。許しませんよ。」
    アイリーンは、強く言った。
    「はい、母上様の仰るとおりに致します。…あと、準備の方は私たちでしますから、ゆっくりされていてください。」
    ハインツは、部屋を出た。

    *
    ダイニングでは、部屋の飾り付けが着々と進んでいた、
    といっても、ひとりで沢山の事をこなすには無理があった。
    ジョセフィーヌは、センターピースにアクセントをつけていた。
    アルベルト坊やは、まだ赤ちゃんなので、誰からも構われないで退屈になっていた。ばぶぅ〜、と言っては、あちこちの引き出しを開けて回っていた。そこへ、ハインリヒが戻ってきた。
    「パパ!」
    アルベルトは、一目散に父めがけて走っていった。
    「アルベルト。」
    ハインリヒは、息子をギュッと抱きしめて、目の前に立たせた。
    「誰が、あんなことしたのか、教えてくれるかい?」
    「ばぶぅ〜」
    「元通りに、しなさい。」
    「ばぶぅ〜」
    「どうしたんだい。今日は。」

    「アルベルト。私のところへ、おいで。」
    アルベルトは、祖母の元へ寄っていった。
    「母上!」
    「そちらは、貴方たちにお任せするわ。私も退屈だから、アルベルトを借りるわね。」
    「ええ…。」
    「さあ、アルベルト。あちらへ参りましょうか。」
    アイリーンは、ジョセフィーヌに目配せをして、孫の手を引いて出て行った。

    *
    小さい手の温もりを感じながら、孫とふたり回廊を歩く。
    「今日は、グランマのバースディなのよ。」
    アイリーンは、呟いた。
    「グランマ、ハピバ?」
    アルベルトの反応の速さに、アイリーンは驚いた。
    「そうよ。」

    「グランマ、こっち。」
    アイリーンの手を、アルベルトは力強く引っ張り、リビングに入った。
    そして、椅子をパンパンと叩いた。
    「グランマ、ここ。」
    「はい、はい。」
    アイリーンが椅子に座ったところで、ピアノの前にアルベルトが。
    ピアノの蓋を開け、カバーを取り、鍵盤の上に、人差し指を2本出す。

     ポン♪ ポン♪ ポポポーン♪ ポンポンポン♪
     アイリーンは、アルベルトのその可愛らしい仕草を見つめた。

    ピアノを叩くのが終わると、
    アルベルトは神妙な顔をして、アイリーンを見た。
    その様子は、私たちがよくするものだ。
    子供は、よく見ているものだ、と感心しながら、
    アイリーンは、パチパチと拍手をした。
    アルベルトは、満足そうな笑みを浮かべた。

    3.
    コンコンコン、と静かな空間に音が響いた。
    アイリーンは、ドレッサーの前で顔を上げた。
    「おばあ様、アルベルトです。入ります。」
    アルベルトが、アイリーンの傍らに立つ。
    アイリーンは、微笑む。
    「お帰りなさい。やっと戻ったのね。」
    「はい。」
    「学校は、楽しい?」
    アルベルトは、微妙な顔をした。
    「学習は、どう?」
    「順調です。」
    「そう。」

    「今夜は、グランマの祝祭日ですね。」
    「覚えてくれてたの。嬉しいわ。」
    「当然です。忘れるわけないじゃないですか。
    おばあ様をエスコートに参上したのですよ、僕は。」
    「まあ、素敵ね。」

    *
    「アイリーン、待っていたよ。」
    アルバートは、妻の手を取り席に着いた。
    ハインツもジョセフィーヌの手を取った。
    その後から、アルベルトとフランソワーズが手を繋いで。
    次々に、着席した。

    「母上、お誕生日おめでとうございます。」
    「おめでとうございます、お母様。」
    「おばあさま、おめでとうございます。」
    「おめれと、グランマ。」
    「アイリーン、君の生まれた日に、乾杯!」

    息子夫婦、孫たち、そして最愛なる夫のメッセージを受け取り、
    アイリーンの目が輝き、頬に赤みが差した。

    「ありがとう、皆様。今年もこの日を迎えられました。家族皆の顔が揃うことが、何より嬉しいです。」



    4.
    12月25日は、グランマのお生まれになった日。
    私のアイリーンおばあ様と遠い先祖のアイシャ姫のお祝い会。

    お母様に聞いたおとぎ話には、
    アイシャ姫のこころが篭ったお話だって。
    おばあ様は、教えてくださった。

    *
    『レークノースウッドの森にひとりの女の子が住んでいました。
    スノーという名前の女の子は、色白で、目は森の奥よりも深い緑色、
    唇は薔薇花のように真っ赤でした。髪の色は真っ黒で、
    その髪を編んで2つの長い尻尾を持っていました。…

    また、ある日のことです。
    「…ちわ、ウィン。」
    ウィンは、声のする方を見ました。
    「スノー、君なの?」
    スノーは、小首をかしげて、言いました。
    「前に逢ったのは、私。でも、違う私。」
    「え?」
    「ずっと私は、ここに居て、あなたを見てたわ。
    いつもいつも、呼んでいたのよ。ウィン…って。」
    「君は見えるのに、僕には見えないなんて変だよ。」
    クスっと、スノーは笑った。

    「僕、ずっと気になってることがあるんだ。君のその長い三つ編み。」
    ウィンの視線を感じて、スノーはその双くくりを触った。
    「その長い髪の間には、何が編みこまれているの?」
    スノーは、愛おしそうに、それを視ていた。
    「知りたい?」
    ウィンが頷くのを見て、スノーは言いました。
    「右のお下げは、森の歴史。
    左は、チャンス…沢山の人に出会ったり、様々なことを知る…。
    もう私の役割は終わり。後は、あなたが考えてみて。
    じゃ、さようなら…」
    白い妖精が空から舞い降りてきました。
    スノーのさよならも小さく溶けて、聴こえなくなりました。

    これで、おしまい。』

    *
    フランソワーズは、そのお話が終わりなのだ
    と知ってしまいました。

    「どうして、スノーは消えてしまったの?」
    フランソワーズは、アイリーンに尋ねました。
    「それは、命には限りがあるからよ。
    でもね、生き物は子孫を残して、
    個体として代わってしまってもその生を引き継いで生きているの。」
    「そう。子供の頃には、そこまで考えて聞いたことがなかったわ。
    ――雪が全てを知ってるなんて思わないもの。」
    「そうね。アイシャの存在は消えてしまったけど、
    このスノーのように、ずっと見守っているのだと、
    沢山のチャンスや、家族や仲間を大切にして欲しい
    と、私たちにメッセージを残してくれたんですよ。」

    「それとね。
    今日が、子供たちにとって良い1日でありますように
    って、想いも込められているのよ。
    素敵な、お話だと思わない?
    私たちの可愛いフランソワーズ、
    今日もお話をおねだりしてくれて、ありがとう。
    もう、伝えるべきストーリーはないわ。
    あとは、あなたたちでお話を紡いでね。」


    --------------
    <ツブや記>
    クリスマスプレゼント代わりに、創ってみました。(笑)
    *
    それぞれに年代が異なります。
    1.アルバート夫妻と子供たち
    2.アイリーンとハインリヒ夫妻と赤ん坊
    3.アルバート夫妻とハインリヒ夫妻と子供たち
    4.アイリーンとフランソワーズ
    *
    こころばかりで、お祭り騒ぎはできませんでしたけど。
    目指したのは、童話っぽいものだったので、
    良し!、としてやってくださいませ(笑)

    >> 追記
      これにて、Ende.
      今年の創作UPは終了です。
      
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      | 2009.12.23 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |