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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 174
    11:05
    // 姫と私の祝祭日 hime to watakusi no syukusaibi //

    1.
    「ねえ、ママ。
     この葉は、どうしてトゲトゲなの?」
    「それはね。ちょっと臆病なのかもしれないわね。
     急に仲良くしてね、って言われても
     ドキッとして、
     本当は、仲良くなりたいのに
     顔を隠してしまったりして…」
    「それって、まるで…私みたい。」


    そのトゲトゲした葉は、私の心を映し出すもの。
       だから、
    その葉に手助けしてもらうことにしたの。

    *
    「ねえ、ママ。アイシャのお誕生日には、
    あのトゲトゲの…柊の枝を一枝飾って欲しいの。」
    「何を言い出すの、アイシャ。
    ママは、ちゃんとした物を贈りたいのよ。」
    「ううん、いいの。アイシャは、同い年の他の誰よりもいいものいっぱい持ってるから。それだけで、じゅうぶん。」
    「ほんと、あなたって…」
    「ごめんね、ママ。そんな悲しい顔しないで。いつもママが側に居てくれるから、私しあわせよ。」

    隣に座って話しているママに、頭をもたげて寄り添う。
    と、ママはそっと私を包み込んでくれる。
    いつもの、しあわせなひととき。
    それから、ママは私の顔を覗き込み、
    両頬にキスをくれる。

    「私ね、大きくなったら赤ちゃんが欲しいの。
    ママみたいに、なりたい。」

    2.
    「ハインリヒ。」
    「はい、父上。」
    普段ニコリともしない父で、口数の多い方ではない。
    その父が、口を開く時は叱責の時。
    ハインリヒは、頭を垂れたまま、父の前に立った。

    「ハインリヒ。お前は分別のある若者だ。そうだろう。」
    ハインリヒは、顔を上げた、何が起こったのだと。
    「頼みが有る。次期城主のお前に。」
    「ですが…」
    「いや、今すぐ引き継ぐわけではない。その答えは、聞かん。
    今から…つまり今年から、お前にやって欲しい事だ。」

    *
    一通りの話を聞いて、ハインリヒは父と共に、北の森に来ていた。
    「良い樹の選び方は、また庭師に聞いておいてくれると有難いが。
    結実の綺麗なのを見極めて、葉を入れた一節を人数分用意するんだ。
    ――その役目を、また次の子供にも受け継ぐように。」

    「父上は、毎年このようなことをされていたんですか?」
    柊を刈り取りながら、持ってきた籠に入れる。
    「私の代で、やり方を変えてしまったけれど。…その左のが、粒が揃っている。そっちにしろ。」
    「こっちで良いんですね。…どうしてです。」
    「樹形が酷くなってきたからね。それまでは、大きな一枝を切っていた。それでは、ここを風が沢山通り過ぎる。」
    「暴風避けのためですね。」
    うむ、とアルバートは頷いた。
    「幾つになった。」
    ハインリヒは、籠の中身を数えた。
    「私たちの分は取れたみたいですよ。」
    「では、後は部屋に戻ってからだな。」

    *
    ふたりは、アルバートの書斎に入った。
    アルバートは、引出を引いて、机上に幾つか並べた。

    「これは、去年の飾りだ。これを参考に、同じものを作ろう。」
    それは、古びたリースのように枯れていた。
    形を整え、しっかり乾燥して、保存していたものだろう。
    アルバートは、枝の不要な部分を切り落とし、作り始めた。
    ハインツは、父を真似て、手を動かした。

    3.
    「母上、どうぞ。」
    ハインツは、食堂に入ったアイリーンに柊を手渡した。
    「まあ、ありがとう。ハインリヒ。」
    「アイリーン、付けてあげるよ。」
    アルバートが、アイリーンの髪にそれを挿した。
    「ありがとう、あなた。あなたの分は、私が。」
    アイリーンは、アルバートの胸にそれを飾った。

    「エイミー、おいで。」
    ハインツは、妹の髪にそれを挿した。
    「お兄様、ありがとう。お兄様の分は、私が挿してもいいでしょう。」
    「ああ、頼むよ。」




    *
    お誕生日の12月25日には、お祝いのパーティーを開きましょう。
    アイシャ姫と私のお祝いの日。
    姫様の名前がいつしか失われて、
    魔女の祝祭日と呼ばれるようになっていたけれど、
    私たちは、元の流れに戻しましょう。

    雪深い森に囲まれた、シュクールの城に咲く花はない。
    花の代わりに、その赤い実を花に見立てて、胸飾りを作りましょう。
    実を結ばせた枝を一節づつ。
    男性は、胸ポケットに収められるように工夫して。
    女性は、髪飾りにして挿すの。

    それから、料理の中のひとつに、くちなが鳥を使うの。
    家族を想う気持ちが、末永く伝えられますようにと。
    願いを込めて…。

    --------------
    <ツブや記>
    クリスマスプレゼント代わりに、創ってみました。(笑)
    *

    >> 追記 残すところあと1話です。
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      | 2009.12.22 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |