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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 172
    21:54
    // 森の樹 mori no ki //

    レークノースウッドの北側の森は、針のような葉を持つ針葉樹が多い。
    雪の舞い降りる季節が来る前に、そっと白い花を付ける木もあって、
    普段足を踏み入れない者が、森の大樹の下によく現れる。

    今日も、青年がひとり…


    アルバートは、例年恒例行事のために、手頃な樹を見定めていた。
    予定の月第4週まで、十分に時間はある。
    が、領地内はその頃になると、
    真っ白な雪面で覆われ思うように動く事ができない。
    背伸びをして届く辺りの枝に金色に輝くリボンを結わえた。
    「これで良し。」
    アルバートは、満足そうに来た道を戻っていった。

    **
    あれから、何度目の冬がやって来たのだろう。

    アルバートは、婚約者を連れて、
    大樹に似合わず小粒の真珠のような花をたくさんつけた
    木の下に来ていた。
    「アイリーン、この端を持っていてくれる?」
    「こうかしら?」
    「私が、君のところにもっどって来るまで、そのままでね。」
    と言って、アルバートは木の周りに長い金色のリボンを巻きつけた。
    アイリーンは、リボンの端を受け取り、大きなリボン結びを作った。
    「あと少し待ってね。」
    アイリーンが頷くのを見て、手を伸ばした枝に
    今年も、金色に輝くリボンを結わえた。

    「あのリボンは、何のためにするのかしら?」
    「森の魔女に子供が連れて行かれないように。」
    「えっ?」
    「魔除けに必要なんだ。昔は、森の妖精を呼びつけてまじないをしたって古い当家の書き写しが残っているけど。どこまでが本当かなんて今じゃ判らない。でもね、ずっとそう信じられていたってことさ。当家は古式優先の家柄だから、代々それを守っている。」
    現実主義者と専らの噂の主が、非現実なことにも対応する姿に、
    違和感を覚えながら、アイリーンは言った。
    「信じられないわ。」
    「かもしれないね。国の隅っこにある片田舎の城だもの。魔の付くものが居たって不思議には思えないだろう。」
    「そう言われれば、そうかもしれないわね。」
    「今では、まじないをする者も、女王様の所にしか存在しない。だから、騒げば寄らない寄ってこないというのか…そこのところは、はっきりしないが…。今じゃ、その代わりのパーティーを開くのさ。」
    アルバートの話を聞きながら、
    アイリーンはふ〜んと婚約者に顔を向けた。

    **
    「アイリーン、何か欲しいものはある?」
    「ないわ。」
    「そんなことはないだろう。私は、君の望む物をプレゼントしたいんだ。喜んでもらえない物、贈ってもつまらないじゃないか。」
    「それなら、私のバースディの週にあのパーティーを開くのを止めていただけるかしら。」
    アイリーンの言葉に、アルバートは口をつぐむ。
    「あの行事があると思うと、毎年憂鬱になるわ。」
    しばらくアルバートは、思慮深い面持ちで、何か思いを巡らしていた。

    「君の気持ちに応えられるかどうか、今は断言できないけど。
    ……時間をくれないか。」
    そう言い放って、アルバートは席を外した。

    *
    アルバートは、北の森に来ていた。
    毎年選ぶ樹が、目の前にあった。
    冬にも深い緑を晒しているその樹には、新芽が伸びていた。
    人の手によって付けられた奇妙な枝振り、
    それは自分が付けた、伐採の後、
    ――成長の事、もっと考えておくべきだったなぁ――
    それを見ながら、
    樹形を整えて枝を取る方法はないかと思いを巡らした。

    *
    「ねえ、あなた…。」
    アイリーンは、自分の隣で眉間にしわ寄せ考え事をしている夫を見た。
    その声に、アルバートは驚いたようだった。
    「どうしたの?」
    アイリーンの視線を感じながら、続けた。
    「何か付いてる?…それとも、…」
    続ける言葉が思い当たらず、アルバートは口を閉じてしまった。

    しばらくの沈黙の後、アイリーンが口を開いた。
    「答えは、でましたの?」
    「いやそれがね。本来の樹の形というものが、わからなくてね。」
    「どの樹ですの?」
    「例の樹。君とリボンを結んだことのあるの、覚えてない?」
    「あれですか。もうよろしいのじゃありませんこと。
    どうしても気になられるようなら、庭師に整枝させましょうか?」
    「ああ、そうだよね。…でも、駄目なんだ。私でないと。」
    困った旦那様ねと、アイリーンもその方法について考える事にした。

    **
    「若様、お呼びですか。」
    アルバートと年齢が差ほどかわらないくらいに見えるその男は、
    庭仕事に入る前に、アルバートの指定した場所に参上した。
    「ええと、ハミルトンかい?」
    庭師のハミルトンは頷き、アルバートはその庭師を真正面から見た。
    「頼みがある。」

    --------------
    <ツブや記>
    クリスマスプレゼント代わりに、創ってみました。(笑)
    *
    2話完結のつもりが・・・
    ダメれす・・・続いてしまっています(笑)

    >> 追記
      このあと、数話続きます。
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      | 2009.12.19 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |