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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 164
    21:37
    // 僕の家1 boku no ie 1 //

    父の本拠は、
    山の連なりを望むイーストシルバーバレイの
    小高い山の上に建っていた。
    良く晴れた日には、
    アドリビトゥームの首都ハンティンライを遠望できる。

    夏のある日、
    僕達はイーストシルバーバレイを離れた。
    山間のヴァイスミスト駅から、列車に乗り、
    首都ハンティンライのミッターバード駅を経由して、
    ミューズレイ駅にたどり着いた。

    *
    「暑い、耐えられない。」
    駅に降り立つと、真夏の陽射しで
    地面からもやっと熱のようなものが感じられた。
    「ダニエル様、往来で立ち止まったままですと、尚更暑いです。
    何処か涼めるところを探しましょうか?」
    目の前の通りには、海沿いにはホテルらしい建物、
    その反対の奥は、森が広がっていた。

    「そうだね。僕達の進むべき道は、どうもあちらのようだ。」
    用意していた地図を広げて見ていた僕は、愕然とする。
    赤ん坊の時に、連れられて来た事があるらしかったけど、
    自分の中で想像した景色とは、かけ離れていた。
    「本当にあるんでしょうか?」
    パドンは、心細そうに言った。
    僕が、しっかりしなくてはならない。
    「父が無い物を有るとは言わないはずだ。この通り行ってみよう。」

    *
    ブッブー、とクラクションを鳴らして車が止まった。
    「どうした、お若いの?」
    「あの教えていただきたいのですが。」
    パドンが、手持ちの地図を指し示して、その男性に聞いた。
    「それなら、この少し上になるかな。
    車は入れないから、もう少し頑張って歩いてみな。
    ――お前達、荷物多いなぁ。大丈夫か?」
    「……あの、それと食事のできる所をご存じないですか?」
    「食料持って来てないのか。困ったやつらだな。
    もう店開いてないぞ。」
    「本当ですか。どうしよう。」

    「通りかかったのも何かの縁だ。俺の店、ここだから。後で来な。分けてやるから…っと、俺居なかったらお前達困るんだっけ。店には、ボブってのが居るから。親父から聞いたって言えば何とかしてくれるさ。
    先に行って伝えといてやるから、名前を教えな。」
    信用して良いのかどうか、迷うところだが、
    藁の手もつかみたい所だったから、ゴードンと名乗った。
    車は、車道を直進して、山手に曲がった。
    僕達は、地図通りなだらかな小道を歩いて進む。

    *
    樹の茂みが道を覆うように影を落としていて、
    陽射しを十分避けれて、さっきまでの不快さを忘れるくらいだった。
    ポツリポツリとある家を、1軒2軒と数えながら、歩みを進める。
    「次に見えてくるのを、見逃さないでくれよ。」
    「はい、二人で見ましょう。」
    「生意気だぞ。」
    「はは、そうでしょうか。あれじゃないですか?」
    パドンは、樹に寄り添うようにして立つ建物を指差した。

    「所有者の印とか無いんですね?」
    パドンは、家の入り口の周りを見て回った。
    「鍵が、教えてくれるよ。開けば、僕達の家だ。」

    「うわ、臭い。」
    錠を外して、扉を開け放つと、そこには、
    長い間締め切られた何ともいえない匂いが染み付いていた。
    「全ての、窓を開け放ちましょう。」
    パドンの言葉を受け、持ってきた荷物を床に置いて、行動に移す。
    「僕は、2階を見てくるから。パドンは、この階頼む。」

    階段を上り、廊下と2つの部屋の窓すべてを開いた。
    ついでに、部屋の中を点検した。
    ベッドのケットを取り埃を払うと、部屋中の空気が動いた。
    ゴホ、ゴホッ…口にハンカチを当て、慌てて部屋の外に出た。

    そこへ、パドンが上がってきた。
    「どうされました?大丈夫ですか?」
    「コホッ。埃が舞っているから、今その部屋に入るな。」
    「あー、酷い。風でも吹いてくれれば、すぐに収まるでしょうが…」
    パドンは、僕の顔を覗き込んだ。
    「ダニエル様、しばらく下の階でお待ち頂けますか。
    今夜のベッドだけは、確保したいですから。」

    2階はパドンに任せて、僕は1階の点検を始めた。
    間取りは、聞いていた通りあった。
    まず、埃か…
    それをどのようにすれば取り除けるか、僕は知らなかった。
    自分にできることはないか、考えた。
    そういえば、テーブルは汚れていたら拭くんだっけ?
    キッチンに掛かっていたタオルを濡らして、早速取り掛かった。
    タオルは、すぐ真っ黒に汚れた。
    これじゃ、幾つあっても足りないぞ。
    どうする?…洗う?…きっと洗って…、綺麗になるまで拭いてみよう。
    そんな事を繰り返しながら、
    ダイニングテーブルとリビングテーブルを拭き上げた。

    それから、最低限の生活道具が揃っているか調べておかないと。
    キッチンに入って、調理道具、カップ類、カラトリーを探し出し、
    ノートに、どこに何が仕舞ってあったか、メモを取る。
    他の場所の収納スペースも調べていった。

    *
    「ダニエル様?…坊ちゃま?」
    パドンは、僕を探していた。
    「ここだよ。」
    僕の声を聞いて、彼はやってきた。
    「奥の部屋は、片付きました。お荷物を持って上がりますので…」
    「僕も行くよ。手前の部屋は?」
    移動しながら、僕達は話した。
    「まだ、埃が舞っていますので。
    奥の広い部屋は、ダニエル様がお使いください。」

    手前の部屋の前に、パドンの荷物を置いて、奥に進んだ。
    「荷解きは、後にして。先刻の店に行ってみませんか。
    いくらご好意といっても、ずっと待って頂くわけにはいきません。」
    「そうだね。でも、どうする、パドン?」
    「何がですか?」
    「ここの住人の前では、僕達は親子だから。君が僕のパパで、僕は…」
    「ダニエル様。…人前では、お名前を呼び捨てます事を、お許しください。それで、私の紹介は…やはり…」
    パドンは、頼りなげに言った。
    「馬鹿、当たり前だろ。手筈通り上手くやってくれよ。」

    --------------
    <ツブや記>
    『アドリビトゥーム』…国名です。

    ダニエルたちの新しい暮らしの始まりです。
    *
    きてぃちゃんは?…って、隣の人がいうのだけど;;
    これは、オリジナルの話ですってば(笑)
    キティ=キッド=…でお子さまなら、
    時々出てきますよ(え、もう聞いてない;;
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      | 2009.12.15 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |