↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「漫画」 僕だけを糧にして | main | // N // 164 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 163
    15:30
    // 僕の我侭 boku no wagamama //

    僕は、父と話していた。

    「そろそろ、学校に通える年齢になった。
    後学のため、インターグレ・ミケールに入ってはどうだ。
    家にばかりいてもつまらんだろう?」
    普段の何気ない会話が、一転した。
    「いいえ、そんなことはありません父様。優秀な家庭教師さえいれば、そのような所へ通う事もいらないでしょう。時々、レークノースウッドへ出掛けるついでに、あちこちを見聞してみるのも楽しいですし。」
    父は、僕の顔を直視した。

    「確かに、それも一興だが。――
    ダニエル。お前にも広い世界を見て欲しいと、私は思うのだよ。お前は頭は良いが、世間というものを知らな過ぎる。主従でなく、人と交わるという事もしておいて良いし、何某かの経験にもなる。」
    「兄様のように?」
    「ああ、そうだ。」
    「多分、それは無理です。私は、固いところへは行きません。
    それなら、別荘で暮らした方がましです。――
    いっその事、そう致しましょうか、父様。」
    父の口から溜息が漏れた。

    「当面、レークノースウッド行きは無しだ。」
    「僕が行くと駄目なんですか?」
    「そうではない。お前が幼い姫の面倒をよく見るので感謝されている。が、お前の年を聞いて、『然るべき事を然るべき時期になす』事の方を望まれたのだ。しばらく、母親が家に居るから大丈夫だそうだ。」
    「随分勝手な言い分ですね。僕は、好きで行ってるのに。」
    「いや、初めはそうではなかった。今だから好きなんだろう。」
    僕は、父を睨んだ。

    「僕は用済みなんですね?
    それでは、父様、僕は好きにさせて頂きます。別荘で暮らします。」
    「お前ひとりで何が出来る。」
    「僕は、ひとりでも何とかします。」
    「無理だ。」
    「やらないうちから、無理と言わないでもらいたいです。
    やると言ったら、やりますよ。」
    「そこまで言うなら、試してみよう。
    数年時間をやる。自分の言い分が間違っていたなら、戻って来い。
    --子供の手には負えない事もあるから、一人供をつけてやろう。--
    お前は、言い出したら聞かない。頑固だな。誰に似たんだろう。」

    **
    「ダニエル様、こちらでしたか?」
    ダニエル付きの若い男が、主人を捜し当てた。
    「来るのが、遅い。」
    「申し訳有りません。」
    はぁ〜、とダニエルは溜息をつく。

    「僕は、やっぱりお前と行くのか?」
    「その様に、旦那様から伺いました。」
    「お前、僕より頼りなさそうじゃないか。」
    「こう見えても、成人していますから。お助けできると思いますが。」
    「なんで、思いますが、なんだよ。言い切れないの?」
    「経験不足ですし…一人暮らしもしたことありませんし…」
    「お前、やだ!来るな!」

    その時、父がやってきた。
    「どうした、ダニエル?
    ひとりで向かうなら、ミケール行きにしておけ。」
    「行かないです!って何度言ったら解るのですか、父様。」
    「そうだったかな?…いやいや…
    大人のパドンを困らせるのが楽しいか?」
    「そういう問題ではありません。」
    「では、何だ?と聞いてやるつもりはない。
    パドンが自信を持てないのは、お前のせいだ。
    別荘に移り住む理由は何か、納得できるように教えてやれ。
    お前が主なんだろう。全て、お前の責任だ。」
    父は、僕の我侭が迷惑とでも言いたそうな口ぶりだった。
    僕は、何も言い返せなかった。

    父の後姿を見送り、パドンが言った。
    「ダニエル様、私は困ってはいませんから。」
    「ああ、分かってる。」
    僕よりはるかに年上であるにも関わらず、
    パドンは仕えてくれようとしてくれているのだと感じた。
    それに、答えられる人でなくてはならない、そう思った。

    **
    コンコンコン、ガチャ、とドアが開いて、
    パドンが僕の部屋に入ってきた。
    「ダニエル様、お呼びですか?」

    デスクの前にいろいろ広げ、僕は検討していた手を止めた。
    「隣に掛けて。」
    はい。とパドンは、言われるままに座った。
    「もう父に話は、通してあるんだけど、
    これから君にして欲しい事とか、いろいろ説明するから。」
    パドンは、ダニエルの言葉を聞き漏らさないように、注意を払った。

    「僕は、別荘を自身の家として住む事にした。
    それから、家庭教師を雇わず、地元の学校に通う。」
    パドンは、目を丸くした。
    「それは、こちらに戻らないということでしょうか?」
    「そのつもり。」
    「学校に通われなくても、十分知識をお持ちではないですか?」
    「家の蔵書も見飽きたね、そういえば。
    でもね、普通の暮らしをする少年で居るのも良いかと思わないか。
    日長一日ボーっとしておけるほどの老人でもないわけだし、
    そこは、--郷に入っては郷に従えじゃないか--
    僕ぐらいの年齢の子と同じ事をしておくのが、いいだろう?」
    「はぁ。」
    パドンは、理解しかねると言いたげだったが、見ない振りをした。


    机の上に、見取り図を広げた。
    「この紙を見てくれる。僕達の住む家の間取りだ。
    手狭だけど、2つ部屋があるから安心して。」
    僕は、パドンの様子を見ながら話を進めていた。
    「それから、君は代理父役もしてくれ。」
    「ちょっと待ってください。私は、25で独身です。それに…」
    「スットプ。僕の命令は絶対だ。出来ないなら首。」
    「……承知…しました。」
    僕は、パドンに答えを強いた。
    ごめんよ、パドン。心の中で謝った。

    「準備に掛かる前に、父様のところへ報告してきてくれ。
    君が、僕の条件を呑んだと。」

    *
    コンコンコン。
    「入れ。」
    「旦那様、お呼びでしたでしょうか?」
    「君は、行くのか?」

    「ダニエル様付きですから。最後までお役に立ちたいと存じます。」
    「そんなに気張らなくても良いよ。何でも言ってきてくれて良いから
    --なるだけ息子の自尊心を傷付けない様に頼む--あれは、世間を知らない。それとなく助けてやってくれないか。」
    「旦那様。ご心配でしょうね。私も日々報告を入れますので。」

    「パトリシア・パドン。契約が違ってしまって申し訳ないね。」

    --------------
    <ツブや記>
    話の始まり(N-3)で、ダニエルは大人しそうな正確だったはず(滝汗;;;
    なのに、ココへ来て、様変わりしてします(謎?
    というわけで…

    ゴードン家は、どうやらシュクール家に忠誠を誓っていた家柄で、
    たとえ年少でも優秀であれば、派遣してしまうらしいです。
    だから正確歪んじゃって、ときどき黒ダニエルに変化しちゃうんです(笑)

    0
      | 2009.12.14 Monday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |