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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 161
    21:21
    // 時間を持て余す姫1 jikan wo moteamasu hime 1 //

    カールがベンチを離れるのを確かめて、ダニエルはやってきた。

    「アイツは、ダメですよ。」
    フランの横に並んで、ダニエルは言った。
    「どうして?」
    「姫につり合わないからです。」
    ダニエルは、真顔で言った。
    自分の事を案じてくれているのは、良くわかる
    でも、口に上るとフランはあまり良い気がしなかった。
    「そんなことばかり、言うのね。」
    「貴女は、どの人間にも優しすぎる。」
    「そんな事は、ないわ。」
    押し問答になる、身内でもないのに
    と、フランは思っていた。
    「いえ、いつも心を砕かれているので、
    いろいろと迷ったり悩んだりされるのです。」
    フランには、思う節があった。

    「では、どうしろと?」
    少し間をおいて、ダニエルは口を開いた。
    「私が言うべき事は、本来何もありませんが。
    貴女の立場から言うとすれば、将来の事も考えられていかないと、後でお困りになるかもしれません。シュクール氏は、そのような事に対してお厳しい。対面を重視される。という事は、貴女の方が良くご存知のはず。もうそろそろ……やめておきましょう。」
    「ダニエル、言葉を切らないで。」
    フランの懇願するような目に、ダニエルは躊躇いを覚えた。

    ダニエルは、ひとつ息を吐いた。
    「姫様。講義に出ないと、私は単位が取れません。」
    「行かないで、約束でしょう?」
    それは、記憶に新しい。
    貴女が持て余している時間を、共有しましょうか?
    とダニエルは言ったのだ。
    しかし、シュクール氏との約束がダニエルの行動を縛る。
    「私には、先の約束があるんです。それに、父に無理を言ってこちらに出てきています。――期限付きなので、取りこぼせないんです。私が、休講した事もあって。――お願いです、行かせてください。」

    フランは、寂しげな目をダニエルに向けた。
    「講義が終わったら、戻ってきて。」
    「はい、姫君の仰せのままに。」

    *
    ダニエルは、そう言い放って、手にバックを持ち、走り出した。
    フランは、しばらくダニエルの去った方向を見ていた。

    ダニエルが受けている講義が何なのか?
    と先日から、気に掛けていた。
    講義スケジュールによると、だいたいの傾向がわかるので
    照らし合わせて視ていた、この頃になってようやくつかめてきた。
    男の人には、夢でなく野望が詰まっているのかしら?
    と寂しい想いがする…
    お兄様もその道に進まれるのだ。
    女は、ただ従えば良い?
    そうではないと思う。私にもできる何かがあるのではないか?
    女は男の人次第で変わる?
    そんな事を考えている自分が、おかしかった。
    つい最近まで、時間の潰し方しか考えていなかったのに。
    と、フランは苦笑した。

    **
    ダニエルは、息を切らし走ってきた。
    けれど、いつものベンチにフランの姿はなかった。

    「ダニエル様ぁ!」
    遠くから、その声が聴こえた。
    ダニエルは、その方を見た。
    フランが、走って側に来た。

    「今日の講義は、終わりですね?」
    「まあね。どうしたの、お出掛け?」
    少しだけドレスアップしたフランの姿を、ダニエルは見た。
    「ご一緒していただけます?」

    *
    「どちらに行かれますか?」
    「駅前にカフェがあるの。」
    「何度か行かれてるのですか?」
    「前から興味あったんだけど…初めてなの。」
    「それじゃ、楽しみですね。」
    フランはにっこりとして、ダニエルは隣に並びに歩いた。

    「フランソワーズ様!」
    と言う声に、立ち止まる。
    「あ、マリアさん。お久し振りです。お元気でいらっしゃいますか?」
    「はい。お嬢様も、お元気そうで何よりです。どちらへ?」
    「駅まで、参ります。」
    「そちらの方とですか?」
    「はい。」
    フランは、頬を赤く染めた。
    ダニエルは、マリアから目を逸らした。
    マリアは、フランとダニエルを見比べた。
    「そうですか。機会がございましたら、当家にもお立ち寄りください。
    この道の奥ですから。では、失礼します。」

    *
    「マリア様って、お知り合い?」
    「ええ。スエンセン教授のご家族です。
    兄の婚約式にも、お越し頂いていました。」
    「そう。」
    マリアと別れて、ふたりは歩きながら話した。

    「そろそろ駅だね。カフェらしいところはない様だけど。」
    「こちらです。」
    フランは、細い路地を何度も曲がって、看板を指差した。

    「静かなところだね。こんな奥まで来たの、初めてだよ。」
    カフェの席に落ち着いて、飲み物が来るのを待っていた。
    「前々から気になっていたの。でもひとりではなかなか入れなくて。」
    フランは、ハンカチを手元で弄びながら言った。
    「この界隈には、結構来てるのよ。ちょっとしたテーラーもあるし、
    いろんなものが揃うから。」
    「そう。姫のお気に入りのお店は、どこ?」
    「雑貨の沢山あるお店かしら。時間潰しになるし。」

    「君の趣味は?」
    「趣味と呼べるものは、ないわ。好きで出来る事は限られているし。」
    「今のうちに、何かを始めてもいいと思うけど。好きな事何かあるんじゃない?」
    「わからない。私って、あまり器用なほうじゃないから。」
    「楽器とかは、得意そうだね。」
    「人並みかしら。芸がないわ。」
    「そんなことないよ。君の家族が出来すぎるから、その評価は正しくない。僕と比べたら、かなり出来る。もっと自信を持って。」

    「今朝の話だけど。アイツがダメなら、って。あなたはどうなの?」
    「私ですか?ナイトくらいなら許していただけるでしょう。」
    「ふーん…」
    「不服ですか?」
    フランは、上目遣いでダニエルを見た。
    「いいわ。ちゃんと守ってくださる?」
    「姫のお望みのままに。」

    何故かしら?
    ダニエルは、いつも距離をおいて話す。
    それに、いつも姫と呼ぶ。
    不満ではないーーはずなのに…。

    --------------
    <ツブや記>
    出し惜しみしていたわけではないですが、も少し続けます。(笑)
    今の流れとはかなり違うN170あたりを、下心ありありで準備中です。
    先に記しておきますが…、
    日にち的に予定日にUPするために、その日は、
    通しナンバー無視してしまうかもしれません。
    よろしゅうお頼み致しまする <(_ _)>
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      | 2009.12.11 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |