↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< // N // 152 | main | // N // 154 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 153
    21:01
    // 樹の下 ki no sita //

    青空が、広がっている。
    ゆっくりと白い雲が流れていく。
    小鳥のさえずりが、風に乗って聴こえてくる。
    陽射しが心地良い。
    今日もいいお天気だわ。

    *
    「フランソワーズ。またここに居るんだね。」
    「よく会いますわね。ゴードン。」
    フランが居る時間帯もまちまちであるにもかかわらず、
    日を空けずに、ゴードンは、フランの指定席にやってきた。
    「隣空いてる?」
    「今のところ。」

    「あなたも退屈?」
    「まあ、ある意味ではそうかもしれないな。
    次の講義が来るまで長くって。」
    「同じだわ。部屋に篭りっぱなしも良くないし。」
    「こうして、話せるお相手を探すほかない。」
    その通りだと、フランは笑った。

    繋がりのある人間に関わるのは、社交だから仕方ない。
    がフランは、ゴードンの事が疎ましいわけでもなく、
    暇つぶしの相手をしてもらってるに過ぎない。

    「ゴードン、教えてくださる。ファーストネームは?」
    「思い出してくださるまで、秘密にしておきます。」
    「あら、酷い。」
    「名前を忘れられた私は、ショックでしたよ。」
    「あ、ごめんなさい。」
    「なので、姫様、しばらくの無礼をお許しください。
    そのうち、わかるでしょう。」

    *
    「こんにちは。フランソワーズ。」
    「あら、カットナル様。お久し振りです。」
    「彼は、見かけない顔だね。」
    カールは、すれ違った男を指した。
    「父の知り合いのご子息です。が、何か?」
    「いや、何でもない。ご機嫌いかが?」
    「悪くも良くもありませんわ。」
    相変わらずのフランに、カールは普段通りにしておこうと思った。

    「バカンスは、どうだった?」
    「今回は、リゾート地に出掛けましたのよ。
    ミューズレイって、ご存知?」
    「知ってるよ。ミューズレイっていえば、海。
    マリンスポーツはしたの?
    日焼けはしていないようだけど。」
    「遠くから、景色を眺めていただけですから。」
    「それは、ちょっと勿体無い感じだね。」
    「私には、それくらいが丁度いいのですわ。」

    「カットナル様は?」
    「実家に戻ったんだけど、毎年変わらない。
    結局、普段通り楽器を触っていた。」

    「次の講義がありますので。では、また。」
    人波が増えてきたのを頃合に、フランは席を立った。

    **
    コンコンコン、と窓の外を誰かが叩いた。
    「アルベルト。」
    「カール。どうしたの?」
    「少しいいかな?」
    「話なら中に入って。」

    カールは、建物をぐるっと周り、
    スエンセンの研究室に、足を踏み入れた。
    「失礼します。」
    「教授は、留守だよ。こっちに来て。」
    カールを練習室の方に、アルは招き入れた。
    「随分、広げてるなぁ。」
    「いろいろと整理中なんだ。」
    カールは、部屋内をキョロキョロと見た。

    「カール、部屋の品評をしに来た訳ではないだろう。用件は、何?」
    いけね、とカールは頭をかいて、アルに言った。
    「不審な男が君の妹の周りをうろちょろしているぞ。」
    「それって、君の事じゃないの。」
    「俺は、不審者じゃない!」
    「分かってるよ。で、誰?」
    「知らん。不審な男だ。彼女とベンチでいつも話している。」
    「見てたの?」
    「たまたまだ。」
    あやしいとばかりに、カールを見て、アルは言葉を付け足した。
    「そう。連絡ありがとう。…一度、声を掛けてみるかな。」

    いいたい事を告げたので、カールは話題を変えた。
    「ところで、ヴァイオリンの方はどうだ?」
    「君に敵対されるほど、弾けやしないから、ご心配なく。
    やっと、次の段階に入ったところだから。」
    「そうか。頑張れよ。」

    **
    「こんにちわ。」
    戸口から、声が掛かる。
    アルは、席を立った。
    「クリス、来てくれたんだね。どうぞ。」
    アルに付いて、クリスが奥の部屋に入る。
    「スエンセン教授は、いらっしゃらないの?」
    「事務局に行かれている。教授に用だった?」
    「ニコルの意地悪。」
    クリスの頬が膨らんだ。
    慌てて、アルは訂正した。
    「ごめんごめん。レッスンだよね?」
    「よろしくお願いします。アルベルト先生。」
    クリスは、笑顔で言った。
    「何か複雑な心境…。さあ、位置に着いて。」

    *
    スエンセンの計らいで、
    クリスのレッスンの何コマかをアルが受け持つ事になり、
    アルの予定に組み込まれた時間であった。

    基礎がいらないのでテキストを用いずに、レッスンを始める。
    クリスは、アルの用意した楽譜の音符を追いながら、指を動かす。
    しばらく様子を見ていたアルが、
    「少し手を止めて。今の所の指使いだけど…」
    鍵盤の上でメロディー部分を弾く。
    「123、145、32…が、スムーズに弾けるよ。もう一度、弾いてみて。」
    クリスが、指示通り指を動かす。

    ガラッ、とドア開いた。
    スエンセンが、戻ったようだ。
    クリスの手が、止まる。
    「続けて。」
    スエンセンは、自分の席に座り、耳を傾けた。


    「リッチモンド君、曲の流れが良くなったね。
    次のレッスンも楽しみだ。」
    スエンセンは、にこやかに言って、紅茶をふたりに勧めた。

    --------------
    <ツブや記>
    カール@片思い中は、見知らない顔を見つけて嫉妬?
    フラン@平静を装うは、心のやり場に困惑中。

    アルの気持ちは、クリスに傾きすぎていて、
    フランは、兄に相談に乗ってもらうのを、
    遠慮しながら、本当は話したくていつものベンチに佇んでいる。
    お兄様のばかぁ〜…というのが、本音でありましょう(笑)
    0
      | 2009.11.27 Friday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |