↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「G日記」 あなたに逢いたい | main | // N // 150 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 149
    21:44
    // 婚約式 konyaku siki //

    前日から当日の朝に掛けて、招待客が集まった。

    シュクール家として、公式な場を儲ける行事が少ないといえ、
    城の人手の日々の雑事の片手間で出来るよう、
    かなり早い段階から、計画が練られ、裏方で同時進行していた。

    大広間には、テーブルの半分位の高さの舞台が設えられ、
    下地の台の上は、滑りにくい素材で出来たシートで覆われ、
    色彩々の小さく纏められた布の小花が、点々と道を作っていた。
    ゆったりとしたテーブル配置で、
    広間の中央には入り口から舞台まで花道が続く。

    各テーブルには、房咲の薔薇のセンターピースが置かれ、
    舞台が見える視界の数の椅子が用意されていた。

    開始を待つお客様には、ギリギリまで客室で寛いで頂く。
    裏方達は、発表後の会食の支度やら準備で忙しく立ち働いていた。

    今朝は早起きして、アルは全ての者に声を掛けた。
    自分の為に、皆に忙しい思いをさせるのだから、
    皆の様子も知っておくに越した事は無い。
    積極的に、細部の調整を進行係と打ち合わせて、家人に伝達する。

    *
    シュクール夫妻は、お客様のホストを努める。

    主賓がなかなか到着しない、と肝を冷やしながら待っていた。
    当初の予定では、前日の夜に到着と連絡を受けていた。
    が、代理人を立てましたので、よろしくと言ってきた。
    お客様に対して、笑顔で対応するが、気持ちはただ事ではない。
    他のお客様をお待たせするばかりか、
    開催予定時間を遅らせなくては、いけないかもしれない。

    ――間に合ってくれ――祈るような気持ちで、
    出立の報が入ったのは、今朝方だった。

    正午まで、あと1時間。
    この時間帯の到着列車は、1本。
    駅から城まで、大急ぎで本当にギリギリ。
    主賓が走ってきてくれる、なんて想像することも適わない。

    ハインツは、溜息をついた。
    「開始時刻を、遅らせねばなるまい。
    お客様の案内は、主賓到達時より開始する。
    伝達係は、順に触れ回る事。」

    「お客様の到着でございます。」
    駅の係りの者からの連絡が入った。

    **
    会場に近い客間の一室に、クリスは居た。

    クリスは、ペチコートをはいて、
    この日の為に用意したドレスを身に着け、
    姿を鏡の中に映した。
    両足を揃え、自分の姿を確認する。
    それから、全体のバランスを、セレナが直す。

    *
    「クリス、そこに座って。少し休んでおきましょう。」
    セレナは、とても緊張している娘に話し掛けた。
    「ママ。」
    「何?クリス。」
    「隣に座って。」
    セレナは、クリスの隣に腰を下ろした。
    クリスは母の胸に身を寄せ、セレナは優しく娘を抱いた。
    「私…」
    「大丈夫よ。困った時には、彼が居るでしょう。」

    *
    ノックの音で、扉は開いた。

    アルが顔を覗かせ、クリスの顔が綻んだ。
    「お待たせしました、僕のお姫様。準備は良いかい?」

    クリスが手袋をはめるのを待って、
    アルは、箱を内ポケットから出し、その中の物を取り出し、
    クリスの手を取り、その上からシルバーの指輪をはめ込んだ。
    「まあ。」
    クリスは、感嘆の息を漏らした。
    「ありがとう、ニコル。」
    「さあ、参りましょうか。」

    クリスは、アルにエスコートされて部屋を出た。


    **
    ハインツは、目を疑った。
    それは、馬車に仕立てていた馬に蔵もつけずに騎乗し、
    ロータリーに到着した。
    マントを翻して、馬を下りた。
    「シュクール、待たせてすまない。馬を借りた。
    時間が押して申し訳ない。女王が急病でな。
    すぐ向かう。案内せよ。」
    シュクール夫妻の出迎えに声を掛け、後に続いた。

    大広間の控え室では、
    メイドが、先に送られてきていた荷物から
    ドレスをハンガーに吊るして、小物を広げて待っていた。
    待ち構えていたメイドが、着衣の手伝いをし、
    主賓は鏡を見ながら、服装の乱れをメイドに指示して直した。
    遅参した供の者達は、主の持ち物を整えた。

    *
    主賓の到着の連絡を受け、案内係の者について行く。
    招待された客達は、大広間に誘導され、
    広間に着いた案内係りが、ファミリー名を告げ、
    お客様達をテーブルまで案内する。

    スエンセン達は、同伴者と肩を並べ、
    入り口にいるシュクール家の人々と、挨拶を交わし、
    舞台から一番遠い末席に着く。

    入場した者の席は、手前の末席から順に次々と埋まっていった。

    そして、主賓の到着が告げられ、会場の一同が礼をとった。

    アップルグリーンの下地の上にライラックの透ける布を重ね
    ボリュームを押さえたペチコートと合わせたドレスは、
    足元をすっぽり隠し、風がそよぐ様に静かに揺らいだ。
    うず高く結い上げられた髪には、ティアラが輝いて、
    両肩から後ろに垂れる長いマントを引き摺りながら、
    ゆったりとした歩調で花道を進み、
    舞台上に配置された席に、主賓である王女は着席した。

    続いて、ハインツ、ジョーが入場し、――

    アルは、前立て襟のついたオフホワイトのシルクシャツ
    に飾りボタン、サックスブルーの細身のスラックス。
    ヒヤシンス色の細かな織の縦ストライプの入ったベストに、
    サックスブルーの上着。
    その上着は前ボタンで留めず、そのボタンの掛かる部分には、
    艶消しのきいた細いシルバーの鎖が幾重にも連なりを見せ、
    胸ポケットには薄布の色チーフを挿していた。

    クリスは、オフホワイトのドレスに、
    面の両サイドに一筋づつ髪を流し、髪を結い上げ、
    小さくカットされた宝石のピンを
    星を散りばめるように髪に挿していき、
    淡い色使いの薄布で作られた花を挿し、
    ドレスには、同じ布で作った大小の花を留め込み、
    チョーカーとイヤリングをしている。

    トマス、セレナ、フランの順に入場し、
    フランは、入り口すぐ客席最後尾の関係者席に着席した。、
    ハインツを先頭に、王女の座する一段下に一同立ち並んだ。

    *
    「私、エメラルダ・モーリス・ピースプレアは、
    女王の名代として、サー・アルベルト・ニコライ・シュクールと
    クリスティーヌ・リッチモンド、両名の婚約を承認する。
    彼らの婚約を認めない者は、前へ出よ。
    彼らの婚約を認める者は、拍手を持って真意を表せ。」
    王女の御言葉を受け、場内は拍手に包まれた。
    「シュクール、リッチモンド、婚約おめでとう。
    皆の者の見届けにより、承認された。
    家名に恥じぬよう、日々精進せよ。」
    王女は、役目を果たし、優雅に席に戻った。

    王女の前に控えていた婚約者達は、
    王女に向かって、客席に向かって、それぞれに礼をして、
    アルとクリスは、手と手を取り合った。

    会場内に、拍手が鳴り響いた。

    女王の配下である城主は、王女に正式な礼で答えた。
    それから、客席に向き直った。
    「当家婚約の儀、承認有難うございます。
    お忙しい中ご来場頂きました皆様に、
    心ばかりの料理を用意しております。
    時間の許す限り、どうぞご寛ぎくださいませ。」

    --------------
    <ツブや記>
    古い習慣を受け継いで、
    儀礼的に元貴族の代表が婚約式に招待されました。
    周知されるために、が目的みたいなもの。(笑)

    エーメ、まさかの代打、お疲れ様でした。
    0
      | 2009.11.22 Sunday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |