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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 145
    21:01
    // おやすみ oyasumi //

    アルの胸は、クリスの涙で濡れていた。
    生暖かい感触が、シャツの上に滲む。
    髪を撫でながらアルは、クリスが顔を上げるのを待つ。

    「ごめんなさい。ふたりの時間を無駄にしてしまって。」
    「ううん。君と居る時間は、どんな時間でも無駄じゃない。
    僕達は、もっと言葉を交わしたり、こうしていたりして、
    少しずつ分かり合っていこう。まだ時間はある。」
    クリスは、濡れたアルの胸を見た。
    「ニコル。服を着替えて、風邪を引くといけないから。」
    「うん。ちょっと待ってて。…でも、君まだ大丈夫?」
    「待ってる。」
    「君も着替えておいで。」

    前に案内した部屋にクリスを連れて行く。
    「着替えて、眠かったら、そのまま寝てくれていいよ。
    来れるようだったら、あの戸をノックして。」

    *
    続く扉を開けて、アルは隣の寝室に入って、汗を軽く流して、
    クローゼットから出した服に着替え、
    アルは、ベッドに横たわった。
    期待せずにおこう、と思いつつも目を閉じる事が出来なかった。
    もしかしたら…。

    *
    クリスは、ドレスを脱ぎ、クローゼットのハンガーに掛けた。
    中から、パジャマを取り出し、ベッドの上に置いた。
    洗面台で顔を見て羞恥した。
    薄化粧といっても涙で顔が酷い状態だ。
    彼の服も汚れてしまっただろう。
    その思いも流すように、化粧を落とした。
    バスタブで、シャワーを浴び、服を着た。
    彼の睡眠を削ってはいけない、とベッドに入る。
    が、隣に彼が居るのだと意識してしまって、眠れそうに無かった。

    あれから、だいぶ時間が経ってしまったみたいだけど
    と、あの戸の方を見た。
    まだ、明かりが漏れている。
    どうしようか…。

    *
    応えが無かったら、寝よう。
    意を決して、戸をノックした。
    ガチャ、と戸が開く。

    「来る?」
    アルに、クリスは頷いた。

    お互いパジャマ姿では冷えるので、
    広いベッドの上に座り、ブランケットを膝に掛けて話を始めた。
    そのうちに、どちらからともなく欠伸がでだした。
    「枕たくさんあるから…君の分。横になって、もう少し話そうか。」
    隣同士で時の経つのも忘れて、話していた
    が、先にアルが眠りに落ちてしまった。
    クリスは、その寝顔を静かに見ていた
    が、ついに目蓋が重くなってしまった。

    **
    あれ?
    いつの間に眠ってしまったのだろう?

    アルは、隣にある温かさに気づく。
    クリスは、気持ち良さそうに眠っていた。
    しばらくの間、じっとただ見つめていたが、
    つい口元にキスをしてしまう。
    そして、そっと手を掛けようとした時、
    クリスの手が、自分の体に巻きついてきた。

    えっ?
    と、彼女の寝顔を窺う。
    まだ、お目覚めではないようだ…
    と、行動する事を諦めて、体勢を保とうと試みたが、
    衝動を収める事が出来ず、彼女の体をそっと包み込む。
    彼女の寝息が、心地よい間隔で、腕の中にある。
    彼女の長い髪が顔を覆うように垂れているので、そっとかき上げる。
    無理に起こしたくない、この状態のままでいたいと思って、
    彼女の寝顔をじっと見つめる。

    彼女の目が覚めたら、何といおうか…
    何もしない事で、怒られたりしないだろうと思うけど、
    理性をギリギリに保つのは、難しいものだと、心の中で苦笑する。

    彼女が僕を見つめたら、あまり自身がないんだ、本当は。

    *
    ん?
    今日のケット、暖かいけど何だか硬くない?
    薄目を開けて…
    あ〜どうしよう…
    まだ寝てる振りしておこう。

    お願い、早く放して。
    目を瞑っていても、ドキドキしちゃう。

    *
    心臓が高鳴る。ドキドキと早鐘を打つ。
    でも…僕のじゃない。
    それは、身体から伝わってくるもの…

    彼女の髪を手で櫛づけ、様子を見る。
    表情が微妙に変化したように見えた。
    確かに、起きてるのかもしれない。

    アルは、クリスの背に手をまわした。
    「クリス。」
    と耳元で囁いた。
    クリスは、目を見開いた。
    「ニコ…やめ…」
    アルは彼女に口付けた。
    「ニコ…」
    「好きだよ。」
    と、も一度囁いて、長いキスをした。

    *
    ボーン ボーン、時計の音。

    アルは、目線を斜に下げた。
    もう、時間か…。

    「クリス、ごめん。このままで居たいけど、もう起きなきゃ。」
    アルはとても残念な顔をして、クリスに言って、ぎゅっと抱きしめた。
    「朝食に遅れると、君が困るだろうから。部屋に送るね。
    まず、着替えようか。」

    --------------
    <ツブや記>
    < ハミルトン先生のお坊ちゃまに紳士的指導 その1 >
    ハ:「この夏に控えます公式発表までのことでございますが。
       アルベルト様?
       欠伸は、いけません。適度の睡眠をお取りくださいますように。」
    ア:「すまない。続けて。」

    < ハミルトン先生のお坊ちゃまに紳士的指導 その2 >
    ハ:「気を許された方がお相手でも、慎まれますように。
       何事におかれましても、計画的にということでございます。」
    ア:「それって、明るい…」
    ハ:「まあ、その様な事柄もです。ゴホン。」
    ア:「すまない。続けて。」

    < ハミルトン先生のお坊ちゃまに紳士的指導 その3 >
    ハ:「最後に、旦那様から。
       お客様・ご婦人を困らせないように、配慮せよ。
       とのお申し付けにございます。」
    ア:「……肝に銘じておきます。」 

     >> アルの行動を抑えている背景には、
        こんな教育的指導があったのかも?
        というわけで――おしまい♪(笑) 
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      | 2009.11.18 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |