↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「アニメ」 武の弟? | main | // N // 144 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 143
    20:39
    // 月が見てる1 tuki ga miteru 1 //

    「アントニオの弓の動きを見てると、何故か落ち着くんだ。
    空中になだらかな弧を描いては、弦を撫でる。
    スローな曲ほど、堪らない。ゾクゾクする。」
    ルイスの用事には、構わずコンコルドは言葉を紡いだ。
    「ひとつひとつの音が、ボーイングする弓が弾き出す。
    弦は揺れ、空間を震わす。その瞬間が、堪らなく好きだ。
    それが、欲しくて。もっともっと続けば良いのに、
    なんて想ってしまうんだ。」
    窓辺に立つコンコルドの長い金髪が、
    月の光を受けてキラキラと輝いて見える。
    まるで、一枚の絵のようだと、ルイスは思った。

    「ロマリオ、まるで恋するような言い方だね。
    君が創造するように、実際は美しいものじゃないさ。」
    コンコルドは、ルイスを振り返ってきた。
    「そうかもしれないけど…夢を壊さないでくれるかな。
    演奏者と聴衆の現実は違うものさ。だからといって、
    一聴衆の想いを砕いて良い事にはならないだろう。」
    「それは、失礼申し上げました。ロマリオ様。
    俺も、君が優雅な調べを奏でる度に、想うよ。
    何処からこんな音色が響いてくるのかと。
    俺達は、どっちの現実も知ってるから、
    寝ている時の夢とは違う形で、表現しようとするんだろう?」

    「そこだよ。俺こんなに息苦しいのに、何で長音頑張ってんだ?
    って思う事もいっぱいある。楽曲の解釈をしたら、これしかない、
    と思える自分を恨む事だってある。でも、ここで手を抜けるか?
    否!こうすれば、この曲のこのパートが生きるんだ、と解ったら、
    その様にしていくのが一番で。それに近づけるようにしていく。
    そんな日々の積み重ねさ〜そうだろ?」
    「ああ。俺達は、何処に向かうんだろうな。」


    与えられた部屋は、無駄に広く。
    ルイスとコンコルドは、
    月の下、自分達の想いを吐露していった。

    **
    「旦那様、お茶が入りました。」
    マリアは、手馴れた仕草で、スエンセンの前にソーサーを置き、
    その上にティーカップを置いた。
    「君もそこに掛けたらどう?」
    「すみません。今夜はもう休ませていただこうかと。」
    「疲れているところ済まないが、
    もうしばらく話し相手になってくれないか。」

    スエンセンは、あまり無理を言う方ではない。
    マリアは、スエンセンの向かいに座った。

    「旅行は何年ぶりだろう。教職に就いてからあまり行けてなかった。」
    「そうですね。ミケールからは、お仕事で出張とかですね。
    ナターシャ様――奥様がお元気でしたら、
    もっとお出掛けになられたかもしれませんわね。」
    「ナタリーを喜ばせる為なら、出掛けられたのに。
    私は、仕事以外の興味を示す事が出来なくなってしまっていた。」

    「ナタリーと暮らした時間よりも、
    マリア、君と居る時間の方が随分長くなった。
    君がいつも側に居てくれたから、私はこうして居るのかもしれないと。
    君が居なくては、私では無い様にも思えてならない。
    君は、暇を請いはしない。それならば……」
    「いけません。旦那様。おっしゃらないで。
    私は、このままが一番幸せなのです。
    お嬢様の思い出と供に、旦那様のお側でお世話できる。
    それ以上、望みません。」
    「マリア。これからも私の側に居ておくれ。」
    「勿論です、旦那様。」

    *
    スエンセンの心中は、複雑であった。
    マリアが、里帰りしない訳を最近知ったのだ。
    自分がナタリーを好きで好きで堪らない時から、
    ずっと自分の事を気に掛けてくれていた。
    当たり前だと思っていた事は、そうではなかった。

    ナタリーの古い荷物を紐解いたら、日記が出てきた。
    ナタリーは、綴っていた。
    「マリアは、ジュディに恋している。
    私の手前、そんな素振りは見せないけれど、
    あなたを見る目は、恋する乙女のもの。
    私は、冷たくしてやりたいと想う事があるけれど、
    献身的に良くしてくれる彼女を酷く扱う事が出来ない。
    その気持ちよりも、私はマリアが好き
    という気持ちのほうが勝っている。
    ああ神様は、何と皮肉なのでしょう。
    もう先が長くない私の為ジュリアーノの為に使わされた、
    としか思えないくらい、純真な白いお花。
    私には、彼女の為にしてあげられる事は何もない。
    それでも、お願いできるのであれば、
    ジュディの側にマリアがずっと居ますように。
    ジュディが早くマリアの気持ちに気づきますように。
    私は、マリアもジュリアーノも愛しています。
    だから、お願い。神様。」

    妻は、知っていた、と同時に許していた。
    先の見えない不安の中で、
    君が見ていたものは何だったのだろう。
    私は、もっと君と言葉を重ねるべきだったのかもしれない。
    もう君の声を聴くことは適わない。

    私は、マリアが側に居てくれるんなら、
    プラトニックでも良いと思っていた。
    妻にどこまでも遠慮して、
    自分に付き従ってくれる彼女が、こんなにも愛しい。
    ナタリーの想いにマリアが居て、
    マリアの中にナタリー――君が居て、
    どちらも失いたくない、大切な家族なのだ。

    みっともない、と空の上から君は笑うかもしれないが…。

    --------------
    <ツブや記>
    夜を照らしてくれる、月が好きです(笑)
    お月様、笑った♪
    どこかで聞いたフレーズに、にんまりしたり歌ってみたり。
    何故か気になる存在です。

    「やあ、今晩わ。また、お会いしましたね。」
    0
      | 2009.11.16 Monday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |