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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 142
    21:57
    // 遅参 tisan //

    アルは、クリスを部屋に送った後、広間に向かった。
    回廊の開け放たれた窓から、そよと風が吹き込み、
    そっと撫でるように髪をすくう。
    外から樹々の葉が、サワサワと音を立てる。
    静まり返った踊り場に、風が音を引き連れて流れる。

    **
    広間の入り口には、執事のホフマンが控えていて、
    所在が分からず困っていたようだったが、
    この後の進行などを確認し、中に入った。

    アルは、すぐ側にコンコルドを見つけた。

    「コンコルド先生、お久し振りです。」
    「シュクール君、元気にしてる?」
    「おかげさまで。この通りです。お迎えにいけなくてすみません。」
    「すぐ分かったから、大丈夫。
    それにしても、君んちに招待されていたとは、知らなくて。
    ここに来て、ビックリだよ。教授も人が悪い。」
    「いえ、僕も知りませんでしたから。」

    「あの、お願いなんですけど、
    城の中では、アルベルトと呼んでいただけますか。」
    「あ、失礼。そうさせて頂くよ。」

    「ルイスのレッスンは、進んでる?」
    「進んでいますが。一般的にどうかはわかりません。」
    「どういうこと?」
    「入門書を読んだ事があるんですが、アプローチが違うようなので。」
    「ふ〜ん。ルイス流か。面白そうだね。」
    「コンコルド、俺がどうかした?」
    自分の名前がでたところで、ルイスが絡んできた。
    「君の師事する姿がみたいかも?…ってね。」
    「緊張するから、見に来るな。」
    即効で拒否するルイス、にコンコルド応戦。
    「けち。」
    「君なら、見せる?」
    「やだね。」
    「そら、同じじゃないか。」
    ハハハハハ。

    「楽しそうだね。」
    「教授、遅くなりすみません。」
    アルは、スエンセンに言った。
    「いいよ。研究についての説明は済ませたから。あとは…」
    スエンセンの言葉に、エーメが続ける。
    「後は、もっと良いことしたいですね、教授。」
    「そうだね。何か考えでも?」
    「ミニ・コンサートなどは、如何でしょう?」
    「楽しそうだね。」
    「ここに居る全員参加で。お客様に、マリア様とクリスを招待して。
    ハインツ、いいでしょう?」

    いつもの調子でエーメが始めたのを、ハインツが嗜める。
    「…エーメ。今日来られたばかりの方は、移動でお疲れだよ。」
    「私、明日には戻らないといけないのよ。」
    それでも君は我侭――いや、私の我侭が元だし…
    とハインツが考えあぐねてるところへ、スエンセンの助け舟。
    「まあまあ、良いじゃないか。君達はどうする?」
    スエンセンは、チームの若手を見た。
    「折角の機会ですから、参加しますよ。」
    「私も、エントリーします。」

    **
    広間の中央には、一際大きなシャンデリアが垂れ下がっている。
    その付近を舞台に見立て、その後方にグランドピアノを設置し、
    両サイドに、演奏する準備を整えた楽器を立てて並べ置いた。

    ディナーを取りながらという事になったので、
    まずアルが、しばらく静かな音色を奏でる。

    会話を邪魔しない、フレーズを弾き出すのは苦ではない。
    長時間ピアノと向き合うのも慣れている。
    腕と指の動きは、安定している。
    と、自身で確認して、サラッと終止符を打った。

    次の料理が運ばれてくるまで、時間がある。
    音の無い静寂に、新たな一音を立てる。
    集まってくださってる皆さんに感謝の気持ちを込め、
    想いを形に変え、丁寧に指を運ぶ。

    新たな料理が、給仕の手によって配膳される。
    近くに控えてるフランに、声を掛ける。
    「フラン、1曲いい?右に座って。例のモチーフを弾いて。
    僕は、音を乗せていくから。」
    フランは、モチーフを正確に弾いていった。
    アルは、幼い子供が隠れんぼをするような響きで、
    変奏されていくメロディーを追った。

    *
    「お兄様、あと1曲いいかしら?」
    「勿論。」
    クリスは、二人の姿を見ていた。
    ピアノの前に居るアルは、肩に力が入ってなくて
    とても、安心できる――そんな彼の姿も好き、だと気づく。

    「次は、僕達がいくからね。」
    と、コンコルドとルイスはスタンバイした。

    「マリア、どうだい?」
    「旦那様、このような席は初めてで、緊張しています。」
    「君が演奏するわけではないから、普通にね。」
    「はい。」
    マリアは、言葉数が普段より少ない。
    これ以上言っても、かえっていけないだろうとスエンセンは思った。
    「彼らが終わったら、私の番だから。聞いていておくれ。」


    「私達は、いつも通りで良い?」と、ジョー。
    「この調子でいくと、2〜3曲位かしらね。」と、エーメ。
    「そうしておこう。」と、ハインツ。

    *
    「珍しいですわね。教授が演奏を聞かせてくださるなんて。」
    「気まぐれで、申し訳ないね。モーリス君。」
    「いえ、素敵でしたわ。作曲されたんでしょう?
    教授らしさが、出ていました。
    私、良い報告をお待ちしていますわ。」
    「私かい?あまり期待しないでもらいたい。年だからね。」
    エーメは、クスクス笑った。

    「モーリスさんのヴィオラに感動しました。
    弦楽器といっても、やはり趣が違いますね。」
    「ルイスさん、貴方のヴァイオリンは、一味違ったわ。
    弾き手によって、随分違うものね。
    コンコルドさんのフルートも、そうね。」
    「私は、伝説のトリオが聞けて、胸が高鳴りました。」
    「お二人のコンビも最強ね。」

    「アル、吹っ切れたみたいね。頑張って。
    フラン、また腕を上げたわね。またね。」

    「ハインツ、ジョー有難う。先に休ませていただくわね。」
    「おやすみなさい。エーメ」

    --------------
    <ツブや記>
    ディナーを利用しての演奏会も
    皆が疲れきらないタイミングで終わり、解散。
    あとは、ご自由に。(笑)
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      | 2009.11.14 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |