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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 135
    21:09
    // 音を繋ぐもの oto wo tunagu mono //

    継続は、力なり。
    僕は、それを推奨しているわけではない。
    ただ一つの事に打ち込んでいる、というだけだ。

    三日坊主でいる事が難しい環境に居ると、
    何かしらやっていないと、不安で余計な事を考えてしまうものだ。

    今思うと、逆に
    ただ一つの事に打ち込める、打ち込んだという事が
    僕を底辺で支えてきた…と言えるのかもしれない。

    それは静かに、ただ脈々と
    僕の体内を駆け巡る。

    **
    ポン♪ ポン♪ ポン♪
    「ママ。ママ。」
    私の坊やが、小さい人差し指で、鍵盤を鳴らす。
    起用に、二本の指を使って。
    「アル、上手ね。」
    私の坊やは、私のピアノに合わせるように、音を鳴らす。
    魔法のような、素敵な連弾。

    「ジョー、私と代わってくれ。」
    「良いわよ。」
    私の坊やは、弾くのを止めて、私の膝に乗る。
    「アル、一緒に弾いてくれよ。俺の事嫌いなのか、アル?」
    私の坊やは、顔をブンブン横に振る。
    「しゅき。」
    と言って、私にピッタリくっ付く。

    私の旦那様は、坊やとの連弾を諦めて、
    情操教育だと言って、穏やかな曲を奏で始める。

    「ハニー、お腹の調子はどう?」
    「健やかです。」
    私のお腹の中には、新しい命が。
    「なら良かった。」
    私の旦那様は、微笑を浮かべながら、私を抱きしめる。
    私は、二人と一つの鼓動を感じている。

    **
    僕が、ピアノに想いをぶつける様になったのは、
    いつからなのだろう?
    誰かの為に、音を紡ぎだす始めては、
    妹に、だったかもしれない。

    ちっちゃな妹は、よく僕の練習を妨げた。
    肝心なところで、いつも変な音を鳴らすのだ。
    まるで、僕に振り向いて欲しいと言うように。

    僕は、母の居ない孤独を感じたくなくて、
    ピアノに向かっていた。
    ピアノに向かっていると、時を忘れるほど
    音の連なりをいつまでも繋げていけるから。

    その時、僕の側にはもう一人居るのだと知らされる。
    ついには、ベタベタと僕に纏わり付く。
    その生温い感覚が、初め気持ち悪くて、よく払いのけた。
    払いのけると、泣きながら、前よりもしっかりとくっ付いてきた。
    僕は、観念して、妹をギュッと抱きしめる。
    そうすると、妹は泣くのを止め、僕の頬にチュッとしてくる。
    その感覚が、くすぐったくて…

    *
    音の方向性を失ったあの日。
    自分に絶望した…あの日。

    栄光や讃辞など、飾り物でしかない。
    人の掌で踊っていただけだった。
    自分は、天才などではない。

    我慢できなかった。
    その場から、消えたいと思った。
    ……逃げる事にした。

    *
    沢山の想いが詰まったあの日…がなければ、今は無いのだ。

    **
    「アルベルト君、始めて良い?」
    ルイスが、練習室に入ってきた。
    「考え事かい?」
    「いえ、何でもな…」
    「ペナルティー。3回の練習前準備。さ、始めて。」
    アルからの長過ぎますと反論が発せられる前に、言葉を切った。
    アルの様子から、ルイスがはじき出したクーリングタイムだった。

    *
    「かねてからのご希望通り…」
    「僕は、何も…」
    「良いの?このままじゃ何も弾けないよ。まだ、考え事しているの?」
    「そんなことは、無いです。」
    「そう。じゃ、この中から曲を選んで。」

    *
    「ルイス先生、週末からお客様が増えます。
    奥の館の方で、レッスンして頂けますか。」
    「良いよ。ところで何処かな?」
    「ご案内します。」

    **
    「天井が高いね。」
    ルイスは、アルベルトの館に来ていた。
    「サロンくらい出来るようにと、設計されています。
    今のところ、ここは僕だけしか使っていないので、
    そういうものとは、無縁ですけど。」
    ルイスは、感嘆を漏らすばかり。

    「楽器の練習なら、ここで足りますし。」
    「そうか。君の姿を見ないの謎だなぁ、って思っていたよ。」
    「すみません。我侭で。」
    「謝る事無い。君の家だから。」

    *
    「お茶でも如何ですか?」
    「頂くよ。」
    程なく係りの者が、テーブルにカップと摘める物を置いていった。
    「先生、どうぞ。」
    「珈琲か、いいね。」
    アルは、クスッと笑う。
    「どうした?」
    「そちらの方が、お好みだと思ってました。」
    「あ。教授には、内密に。」
    「はい。…そうだ。来週、教授も来られますよ。」
    「何か、有るの?」
    「秘密です。」
    「ズルイよ、君。」
    悪戯っ子のように言うアルに、ルイスは心の何処かでホッとしていた。

    --------------
    <ツブや記>
    ちびっ子アルに赤ちゃんフラン、可愛いんだ(笑)
    ちびっ子って、可愛くて憎たらしい。でも、憎めない(何でだ?
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      | 2009.11.06 Friday |   ・// N // | - |

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