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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 128
    11:47
    // 強い意志 tuyoi isi //

    春。
    陽射しが穏やかになったといえど、
    まだ風が冷たく、コートが手放せない。
    ハインツは、コートの襟を立てた。

    車を降りてすぐ前を歩くゴードンの姿が目に入った。
    「ゴードン、早いね。」
    ゴードンは、呼び止められ、振り向いた。
    「社長は、いつも早過ぎます。」
    「そうかな?」
    「貴方が来るのが早いと、皆が緊張しています。」
    「私も社員なんだから、出勤が遅すぎると示しがつかない。
    仕事に緊張感が無くなる事は、許しがたい。……
    そうすると、私が居ない時は、だらけてるのか?」
    「そういう意味では、ございません。」
    「君がそう言うなら、始業時間まで部屋に篭っておく事にするよ。」


    **
    「ジュリアス、お招き感謝する。」
    「ハインツ、よく来てくれたね。さ、入って。」

    ゴードン邸の門をくぐり、リビングに通される。
    ふたりは、テーブルを挟んでソファーに掛けた。

    「君の休日の時間を減らす事になって、すまない。」
    「職場を離れれば、親友だ。気にするな。
    君と交流できる時間を持てる事も、私の一部だ。」

    家人が、飲み物を運んできた。
    テーブルの上に、ティーセットが配置され、
    彼女が退出するのを待って、ハインツが口を開いた。

    「ところで、話って何だい?」
    「君の申し出は、断るよ。」
    いきなりの言葉に、ハインツは目を白黒させた。
    「それは、どういう…」
    「話を聞いてくれ。詳細を話すから。」
    「で?」

    「君が、労してくれた事、全てを否定している訳では無いんだ。
    呼び戻してくれて、有り難いと思っている。
    自ら、やりたいと意思を示してくれた事が、何より嬉しいんだ。
    だから学費は、俺が支払う。子供の為に親が払うのが、筋だろう?」
    「君がそう言うなら、顔を立てるよ。」

    **
    ドンドンドン、古い木材で出来た扉は鈍い音で響く。
    ギィーと、扉は音を立てて開いた。

    「やあ、また来たよ。」
    「何度来られても、答えはノーです。」

    もう何度断られたか分からない…
    ハインツは、そんな少年の強い意志に魅かれていた。
    ノーと言われる度に、その気持ちはどんどん膨らんでいく。

    「そうだね……こういうのは、どうだろう?」
    言葉を切られて、少年はハインツの口元を見た。
    しばらく時間を取って、視線を感じながら、
    ようやく次の言葉を紡いだ。
    「成績優秀の君が、この地方で留まって居るのは、勿体無い。
    と私は思う。私の誘いに乗ったとしても、不利な事では無い。
    学費は、私が出す。君のご両親には、金銭面で迷惑は掛けない。」
    「そんな事は、どうでも良いです。
    父は、『お前の良い様にして良い。』と言ってくれていますし、
    僕は、貴方の願いを一つ叶えている。これ以上は、知りません。
    貴方のおかげで、僕はこの土地が好きになってしまったのですから。」
    少年は、言い切った。

    *
    長い沈黙の後、ハインツが口を開いた。
    「うちの息子は嫌いか?」
    「嫌いですよ。手紙も来ない。」
    言葉とは、裏腹な感情が滲む。
    「何処に、送ってた?」
    「初め貰った住所です。確か、レークノースウッドでしたっけ?」
    「そこには、殆ど居ない。長期休暇でないと戻る事も無い。
    悪かったね。君には、ちゃんと知らせておくべきだった。」
    「謝らないでください。構わないです。」

    「あと2年、通うと本人は言っている。
    あいつも、それが過ぎたら、より自由じゃなくなるかもしれないが。
    それが、本人の意思だから。」
    少年は、沈黙した。
    「君の気持ちは、揺らぎようの無いくらい、強いのだろうか?」

    **
    ゴードンは、ハインツの口癖に気づいていた。
    君はそう言って、信頼の証を立ててくれていることを。
    私は、時々…

    「ハインツ。」
    「何か?」
    「君は、一体どんな魔法を使うんだい?」
    「魔法なんて使えるわけ無いだろう。」

    --------------
    <ツブや記>
    N125『OKしてくれたらの話』を受けて。

    少年の頑固さに、ハインツは良い意味で燃えた。
    そんな感じでしょうかねぇ〜(笑)
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      | 2009.10.30 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |