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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 122
    20:48
    // 囚われない心 torowarenai kokoro //

    キングは、窓にもたれ居眠りをしていた。
    春のボカボカした陽射しは、快過ぎる。
    こっくりこっくり船を漕ぎながら…

    *
    トミノの為に美術室を開放している。
    一つの事に集中すると、他に何も手がつかない
    トミノは、一日中ここに詰めていて、
    誰が来ようと見向きもせず、ただ作業を進めていく。

    そんな彼を、いつもキングは見守ってきた。
    キャンバスに向かう彼を、作品になるものを、
    ただそっと見つめられる、彼に邪魔にならない位置で、
    講義の無い空き時間を、使って。

    手本通りの作品は、見飽きるほど見てきたキングも、
    固定観念に囚われない、自由な発想力を持つ
    トミノに一目を置いていた。

    今度は、ただの肖像画ではないらしい?

    ある日を境に、キャンパスは置き換えられ、
    今までの塗り方は、忘れ去られたかのように、
    トミノ特有の基本色は、違っていた。

    開け放たれた窓から、爽やかな風が吹く。
    目を閉じると、春の誘い…

    **
    カタン。
    美術室の入り口辺りで、
    いつもと違う物音がして、トミノがハッと顔を上げた。
    「すみません。こちらにトミノは居ますか?」
    声の主を見て、トミノの表情はパッと明るくなった。
    「ここに居る。」

    「君を、待っていたんだ。」
    トミノは、執拗に勧誘する替わりに、手紙を出していた。
    時間に余裕のある時で良いので話したいと、
    美術室で待ってると。
    「来てくれて有難う。アルベルト。」
    トミノは、アルに右手を差し出した。
    アルも右手で応えた。

    *
    アルは、トミノの傍らの席に腰掛け、トミノを見た。
    「話したい事って、何かな?」
    「君を描きたいとは伝えていたよね?」
    トミノは、話し出した。
    「君が時間取れないと言うから、
    追い掛け回して、迷惑掛けてしまったかもしれないけど。
    あれからも、君を見かけては、スケッチさせてもらっていた。
    型通りの肖像を創るということではなく、
    君らしい何かを表現しようという漠然としたイメージで。
    講義中の、演奏中の君も良いかもとかさ、色んな方向で考えていた訳。
    でもね、ある日見つけた光景が捨てがたくもあり、
    ――う〜ん、何てて言ったら良いのかなぁ――
    僕の中で膨らませたものを、描き出したいんだよ。
    つまり、君を描きたいということなんだけど、
    OKしてもらえないだろうか?」
    話を耳にして、アルは聞いた。
    「それって、どういう風に考えれば良いものなの?」
    「これからモデルとして君の時間は割かない変わりに、
    君を描くという事を了解してもらいたいんだ。」

    「そう。それは、君のこだわり?」
    「こだわりというか、僕の心の赴くままというか。
    キャンパスに向き合うこと、そのものであって、
    いつも同じでない表現の追求でもある。
    ――こんな感じ、君にもない?」
    「僕にとっての?そうだなぁ…
    1つの事の真実や技を極めたいという気持ちは、
    君の言うところの何かに似ているのかもしれない。
    だとすれば、僕は君の心を留め置く事は出来ない。
    けれど、今のところ僕は目立ちたいと思っていないし、
    実のところ、あまり自分の顔が好きじゃないんだ。
    その辺りを汲んでもらえるのなら…」

    「解った。僕は描ければ、それでいい。
    絵を描き上げたら、君に贈るよ。
    キング教授、起きているのでしょう。証人になってください。」

    **
    「トミノ、今日は熱心だな。」
    キングは、トミノの手元を見た。
    「微妙な色合いを重ねているな。でも、人物はどうした?」
    「ちゃんと居ますよ、僕の胸のうちに。
    この塗りで、いいんです。きっと良くなりますから。」
    そう言い終えて、
    トミノは再びキャンパスに向かって、手を動かし始めた。

    --------------
    <ツブや記>
    『囚われない心』=「自由表現のできる」という感じかな?
    自分の思い通りに表現するのって、楽しいだろうな(笑)
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      | 2009.10.24 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |