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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 114
    21:05
    // 彩り irodori //

    ステファンは、美術室の中を見回した。
    「トム、居る?」
    「ステ、何か用?」
    「季節も良いし、たまには表をスケッチしない?」
    トミノは、コテを置き、窓から外を見た。

    季節は、春。
    ペールピンクの花が目に飛び込んでくる。
    そういえば、だいぶ暖かくなってきたな。
    手が縮こまる事も無い。
    ストーブも柵で覆われてしまっている。
    この季節で描きたいものは、有ったかな?
    やっぱり、実際に見て感じてから
    でないと対象に出来ない自分が居るのだ。

    「今、行くよ。」

    *
    「トム、見てみろよ。あんな所で女の子といちゃついて…」
    「あれ?アルベルトじゃないか?」
    ステファンとトミノは、しばらく遠巻きで様子を見ていた。

    「お兄様、そうじゃありませんわ。」
    「どうしたんだい、フラン?」
    フランは、突然頬をぷうっと膨らませた。
    「わからないよ。降参。どうして欲しいの?」
    「やっぱり、何も聞いてなかったのね。
    今度、彼女と会う時は、ちゃんとお祝いしてあげてね。
    って言ってるのに。」
    「何のお祝い?」
    「お誕生日よ。お兄様、鈍すぎ。」
    「ゴメンゴメン。知らなかったんだ。
    フラン、教えてくれてありがとう。」
    「あまり、外でボーっとしていたら駄目よ。」
    「ハイハイ。」

    「あいつ、あんな優しい顔するんだな。」
    「シスコンかな?」
    「でも、話の様子じゃ…」
    「立ち聞きは、いけませんわ!」
    トミノとステファンのやりとりを、フランは切った。
    「うわっ、何だよ。ビックリするじゃないか。」
    「君、可愛いね。僕は、トミノ・コーリン。君は?」
    「フランソワーズ・シュクール。答えは、ノーです。」

    トミノが尋ねる前に、フランはアルの元に戻った。
    「お兄様、寮に戻りましょう。」
    「ああ、そうだね。」

    二人は、あっけに取られながら、後姿を見送った。
    「絵になるなぁ〜♪」
    「おい、待てよ!
    あんなにはっきり断られたのに、少しは懲りろよ。
    もうシュクールに関わるな。
    お前が春になってどうする?春を描こうよ。
    お〜い、人の話を聞けよぉ〜」

    トミノの心、既にここに在らず。

    **
    フランは、立ち止まった。
    「アルぅ、私の誕生日は覚えてくれてる?」
    「勿論。忘れるわけ無いじゃないか。」
    「良かった。じゃ、またね。」
    「ああ、クリスによろしく。」
    「…ばかっ。」
    「大好きだよ、僕の可愛いフラン。
    君へのプレゼントは、また考えておいて。」
    「うん♪」
    怒ったり笑ったりで忙しいフランを見送る。

    事務局から出てきたスエンセンとすれ違いざま、会話した。
    「あ、シュクール君、出掛けるのかい?」
    「はい。これから、そうですね…小…」
    「今日は、戻らなくて大丈夫だよ。行っておいで。」
    「では、お言葉に甘えます。教授。」

    *
    今からだと大した物用意できないな。
    アルは、そう思いながら、駅前に向かう。
    駅前には、少ないながら色んな店が並んでいる。
    端から端まで歩いて、店を検討する。
    文具店、雑貨店の並びの奥の奥に、
    こじんまりとしたテーラーを見つける。

    「こんにちわ。」
    しばらくして、やっと店主が現れる。
    「大変お待たせしました。いかが致しましょうか。」
    目的の物を言い、生地を選び、イメージを伝える。
    「どれくらいで出来ますか?」
    「そうですね…急がれますか?」
    「出来れば、週末が来るまでに仕上がりませんか?」
    「出来るだけ、頑張ってみましょう。」
    少ない日数に関わらず、店主はオーダーを気持ち良く引き受けた。

    *
    まだ時間は有る。
    久し振りに、カフェに足を向ける。
    建物の外は、小花のプランターが幾つか置かれて
    春らしさを演出していた。

    カラン カラン♪
    と戸を開けると音が鳴る。
    トントントン♪
    と2階に上がる。
    明るい窓際は、先客が居る様だ。

    見覚え有る後姿に、声を掛ける。
    「クリス。」
    「ニコル?」
    「相席して良い?」
    クリスはアルに微笑んだ。

    「今日は、どうしたの?」
    「ちょっと息抜き。君は?」
    「お買い物かしら。」
    「そう。」

    **
    「ああ、描きたいものが増えてしまった…」
    とスケッチブックを手に、トミノは呟いた。
    アルベルトと妹の…フランソワーズ。
    良い表情で、会話していた。
    温もりの有る、そう暖かさが画面から出るのも良いかもしれない。
    今日もまた、トミノはイメージの翼を拡げるので有った。

    --------------
    <ツブや記>
    春は、ひねもす、のたりかな?
    寒い冬に無い事が、そう良い事が起こりそうな
    そんな予感さえする、春という季節でありまする。(笑)

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      | 2009.10.16 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |