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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 113
    15:27
    // 巣篭り sugomori //

    「トム、居る?」
    ステファンは、シーンと静まった美術室の中を
    キョロキョロと見回した。
    「ステ、何か用?」
    トミノは、キャンバスに向かったまま、興味無さげに言った。
    右手のパレットの上には、沢山の色が搾り出されていた。
    何点かに色を置き、大雑把に色を拡げていった。

    しばらく黙って見ていたステファンは、口を開いた。
    「ここのとこ、入り浸りじゃないか?」

    トミノは、面倒臭さそうに答える。
    「仕方ない、外での活動を禁止されたも同然だから。
    こうして描いてる時が一番落ち着くし…」
    「それは、講義に出ない理由にはならないだろう?」
    「今…は、これ優先。」
    「って。トム、何も描けていないじゃないか!」
    キャンパスには、色が散りばめられているだけで
    実体として考えられる物は、描かれていない。
    「いいんだ。構図考えている所だから。」

    トミノは、コテとパレットを手放し、
    徐にスケッチブックを取り出し、何やら描き始めた。
    左手が紙の上を忙しく動く。
    まずあたりを付けて、細部に渡って描き込められていく。
    すると、手が止まって、今まで描いていた物をじっと見つめ、
    新しいページに、また描き始める。
    描く事に夢中になった彼を、もう誰も止めることは出来ない。
    ステファンは、首を横に振り
    「駄目だこりゃ…」と呟いて、出て行った。

    *
    「コーリン君、…トミノ・コーリン!」
    ドキッとしたトミノは、声の主を見た。
    「…キング教授。」
    「どうだ?進んでいるか?」
    「いえ、全く。」
    トミノのキャンバスにキングは視線を落とした。
    「そうか。不足が有るのか?」
    「はい。ただの肖像では面白くないでしょう。」
    「これはまた興味深い発言だね。
    だが…私の講義を欠席とはどういう了見かな?」
    「……すみません。」
    「次休むと、落第にしてしまうぞ。」
    「それは、困ります。」
    「ハハハッ、ちゃんと出れば良い。
    それと、君にとって良い報せだ…」

    トミノは、キングから情報を聞いた。
    学生掲示板を見て、すぐさま事務局に向かった。

    **
    待ちに待った『音に親しむ特別講義』の日。

    早朝から、講堂内は準備の為、ザワザワしていた。
    何となく面白そうなので、
    どさくさに紛れて裏口から入って、ピアノの配置を確かめ、
    客席に回って、良いポジションを探し始める。
    このまま、皆が立ち動く姿を描くのもいいなぁ。
    と感じつつ、目立っては具合が悪いので自重する。

    暗い会場の中、スポットライトが壇上とピアノに当たる。
    光源は一定だろうからと、位置関係を推測する。
    この辺りが良いのかもしれない。

    と思っている所へ、スエンセンとアルが舞台に上がった。
    スエンセンは、立ち位置とマイクの高さを調節して、
    マイクテストの為、一言二言声を出す。
    客席の後部の方から、誰かが「OK」を出した。
    「シュクール君、音の確認お願いするよ。」
    教授の声を聴いて、アルは鍵盤の上に指を滑らした。
    「調律が少し狂っているようです。」
    調律出来る者を呼びつけ、問題の音を確認して、修正してもらう。
    「教授、もう一度弾いてみます。」
    「ああ、頼むよ。」

    アルが、ピアノに向かっているのを良い事に
    トミノは、席を移動する、納得のいくベストポジションへ。
    そう長居していては、と席番をメモして、表に出た。
    早く来て正解だった、と思った。

    *
    午後の入場開始より早く講堂前に留まってはならなかったので
    トミノは、普段通り、学食で昼を済ませ、
    入り口に一番近く、入場係りに追い払われない場所に佇む。
    「コーリン君。」
    「キング教授。」
    「もう来てたのかい。頑張れよ。」
    「はい。」

    トミノの前にコンコルドが立ち止まった。
    「君は、トミノ・コーリン?」
    「はい、そうですが、貴方は?」
    「私は、コンコルドだ。スエンセン教授の研究チームの。
    ところで、コーリン君は特別講義を受けるの?」
    「受けますが、何か?」
    「教授から、伝言がある。と言っても口伝えで申し訳ないが。
    君の今日の目的は、曲を聴くため?絵を描くため?」
    「勿論、絵を描くた…いけね。」
    トミノは、口を押さえた。
    「そっか〜なら話が早いんだけど、
    リハーサル中に君が最後に居た位置は、
    良い音を聴くにはあまり良く無くてね、教授が気にしていた。
    あれから、ピアノのポジションが変わったから絵を描くなら
    注意してください、ってさ。はい、これ。伝えたからね、行くよ。」
    「ありがとうございました。」

    手渡されたメモを開く、
    『 良い絵を描いてください。
            スエンセン。 』
    と、書いてあった。

    --------------
    <ツブや記>
    N108 「ここのシュクールって、君の事?」
    と聞いたのは、トミノでした。(笑)
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      | 2009.10.15 Thursday |   ・// N // | - |

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