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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 112
    15:50
    // 切られた弦 kirareta gen //

    「ルイス、おはよう。朝のレッスン終わったか。」
    「おはよう、コンコルド。まあね。今朝は、やけに早いね。」
    毎朝、コンコルドはルイスの準備室に立ち寄るようになった。
    「たまにはね、早い事もあるさ。座って良い?」
    「どうぞ。」
    コンコルドは、手に持っていた包みを広げ、テーブルの上に並べる。
    「朝食まだなんだ。君も食べて良いよ、多めに買って来たから。
    その代わり飲み物入れてくれると有り難いんだけど。」
    「よく言うよ。食堂じゃないんだからさ…」
    と言いながら、ルイスは珈琲を淹れ、
    カップの1つをコンコルドの前に置き、自分の分のカップに口を付けた。


    「ところで、どうなの?」

    「ギャンティ教授から、何も言ってこないよ、昨日も。」
    「そう。」
    「始めは、腹が立ったけど。何も無いと返って寂しいかな。
    横の繋がり、余り無いし。」
    「もう良いんじゃないか。自由に使える時間を提供して貰っている、と
    考えてみたら。他にやりたい事だってあるだろう。」
    「有るには、有るけど。」
    「こうなったら、相手がギブアップするまで、静かにやり過ごそう。
    事務が何か言ってきたら、指示待ちで待機するように言われてるって言
    えば良いんだしさ。金曜の研究会以外は、ここに居れば誰も文句言えな
    いから。俺も顔出すし、な。」
    「俺から、アクション起こすわけにいかないから、仕方ない。
    君の言う事も一理あるしね。」

    **
    コンコンコン。
    「失礼致します。ギャンティ教授。」
    ギャンティは顔を上げ、入ってくる者を見た。
    「おはようございます。今期の実行委員として来ましたシュクールです
    。調査の為の時間調整をお願いに参りました。」
    「もう、そんな時期かね。次の講義の準備が有るから、済まないが私の
    スケジュールから、空き時間を見つけてくれるかね。」
    「勿論、お手伝いいたしますが。雑務の方が居られたんじゃ無かったで
    すか?」
    「私の傘下で、その様な者は居ないよ。皆、忙しくしている。」
    「それは、余計な事を申し上げました。私が調整すると、時間変更不可
    になりますが?」
    「構わない。どの道、時間が掛かる事だから。」
    と、ギャンティーはスケジュール表をハインツに手渡した。
    「では、お預かりして、教授の講義が終わる頃に伺います。」
    「ああ、了解した。」

    *
    コンコンコン。
    「ギャンティー教授、戻られていますか。」
    「入ってくれ給え。」
    ハインツは、ギャンティーにスケジュール表を返した。
    「スケジュールの変更と調査の時間枠を取りまして、同じ表のコピーを
    取らせて頂きました。主に講義の無い午後の予定を変更しました。同じ
    時間帯のレッスンは、学生さん承諾の下、違う時間枠に移動して頂きま
    した。他の曜日がハードになって申し訳ありませんが、よろしくお願い
    します。当日は、お迎えに参上致します。例年同様、お待ちくださいま
    す様。では、失礼致します。」

    ハインツが退出した後、ギャンティーはスケジュールを確かめた。
    元々スケジュールに空きは少なかった。が、これは、酷い。
    調査枠が、例年より大きく取られている。が、日数は少ない。
    調査枠に重なるレッスンは、各曜日に満遍なく振り分けられていて、
    実は、時間の無駄が最小限に留められている事に、驚く。

    やってくれる、私のレッスンを断った男…

    **
    ノックの音に、ルイスは席を立って、入り口を開けた。
    「はい、どうぞお入りください。」
    「じゃあ、失礼するよ。」
    そう言って、ハインツは準備室の中に入った。

    「用事中だったのかな?」
    「いえ、急ぐ事ではないので、お構いなく。」
    ルイスの机周りは、本や資料で雑然としていた。
    「シュクールさん、今日は何を?」
    「日々の報告感謝する。君が几帳面で助かっているよ。
    息子は、レッスンの事は何も言ってこないのでね。」
    「成果らしき事が、感じられないからかもしれませんね。」
    「いや、基礎は大事だ。多くの先達は等閑にしたままでレッスンを続け
    、後で生徒は苦しむらしいからね。君が私の師だったら、私も変わって
    たのかも知れないね。」
    「何をおしゃいますやら、スエンセン教授には、適いません。」
    「ピアノだったらね。…ところで、今暇が有るかい?」
    「ギャンティ教授と連絡が取れない状態になると困るので、
    この部屋で伺う事でしたら、何とか。」

    *
    「そう。君が採用されてから、今やってる事って、何?」
    ルイスは、掻い摘んで採用されてからの成り行きを話した。
    「ふ〜ん。君が息子を教える様になってからこっち、ギャンティ教授か
    ら待機だけさせられて居るんだね。その事はちゃんと、理事会から教授
    たちを査定する今期の実行委員に言った方が良いよ。そのうち、時間調
    整とか言って回ってくるだろうからね。」
    「何の事ですか?」
    「教授から聞いていないのかい?困った事だね、毎年下半期に査定をす
    る決まりなんだよ。学内の不正を失くす為にね。君と君に関わりの有る
    人々について尋ねられるから。個人なりに評価してもらう。誰もがする
    から、遠慮無く言ってもらう事になる。その発言は、別室で行われる、
    実行委員以外には聞かれないから、安心して。」

    「あの…今日は、わざわざそれを私に?」
    ルイスは、遠慮がちに口を開いた。
    「それが、メインでは無かったんだ。契約の事で話したい事が有るが、
    個人的な事になるから、この時間ここでは不味いだろうと思う。」
    「そうですか。では、どう致しましょうか?」
    「私も理事の端くれだから。そうだね、この査定が終わる頃に詰まった
    話が出来る様に、君の自宅に文書を送る事にしよう。」

    --------------
    <ツブや記>
    「私の傘下…。皆、忙しくしている。」
    とキャンティは、ルイスの存在を切っている発言をしている。
    で、弦楽器的には『切られた弦』、即ち『切られた関係』である。
    というタイトルにしてみました。

    実際には、弦をワザと切る人は、居ませんが(笑)
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      | 2009.10.14 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |