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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 111
    21:16
    // ターゲット・ロック nerai sadamete //

    トミノは、待っていた。
    題材として良い感じ、と思ったあの瞬間から考えていた。
    彼の行動の行き着く先は、スエンセン教授の元らしいが、
    そこに押し掛ける訳にはいかない。
    何としても、呼び止めなくては…

    講義を終えたアルが、キャンパスの並木伝いに歩いてきた。
    トミノは、ベンチから腰を上げて、声を掛けた。
    「やあ、アルベルト。」
    「こんにちわ。トミノ。」
    立ち止まったアルに、トミノは尋ねる。
    「今、いい?」
    「何か?」
    「アルベルト、モデル頼めないかなぁ。」

    「僕が?」
    「デッサンの講義時の続きやってみたいんだ。描かせてくれよ。」
    「困るよ。モデルに当てる時間はないから。」
    「そう言わずに、頼むよ。」
    「悪いが、断らせてくれ。今、余裕無いから。」

    *
    「御免。」
    と言って、アルはその場から立ち去った。

    近くで見ていたステファンが、トミノに言った。
    「トム、また口説いてるの。」
    「なかなかOKしてくれなくて、困ってるんだ。」
    「トムって、1度こうだと決めたら、諦めないからな。」
    「ステ、何言ってるのさ。諦めないのは、大切な事だよ。」
    「って言いながら、もうどれくらい口説いてるの?」

    *
    「セイジ、知ってる?」
    「何、フィル?」
    「この間、ヤン教授の講義の時、
    『ペンを置いて注目』って言われても、
    ずっと書いてた、見かけないやつ居たろ。」
    「確か…トミノ何とかっていうやつ?」
    フィリップとセバスチャンの会話にタケルが割り込む。
    「トミノ、ヤン教授に目を付けられて大丈夫か?」
    さあね… と3人は思った、
    教授のブラックリスト入り…しただろ、きっと。

    **
    トミノは、OKが貰えない事にイライラしていた。
    自分の出る講義に彼が出ない…取っていないのかもしれない。
    彼の出ている講義に潜入したのは良いが、教授の不興を買い、
    ペナルティーまで課せられた。
    だけど、どーしても、諦めたくない。

    断られる度に、
    アルの後を追ってスエンセンの研究室に来てしまう。
    本人の居場所もはっきりしているのに、
    描かせてもらえないのは、かなりツライ。
    研究室の周りを動物園の虎のようにうろうろしながら、
    良いアイディアは無いかと考える。

    一室の出窓の戸が外に開いた。
    スエンセンの顔が除き、ピアノの音が外に漏れ始める。
    レッスンかな?と思ったが、教授はそのまま窓際から動かない。
    一体どうなっているんだろう?
    と外の樹々の間から一歩建物に近づいてみる。
    が、中の様子は判らない。

    *
    「教授。今、風が吹いていますか?」
    アルは、スエンセンに訊く。
    「いや、吹いてはいない。でも、ひんやりと心地良いよ。」
    「先程から、葉ずれの音がするんです。」
    「そうだね。気になるだろうけど、気を散らせないで、
    2つ目のテーマ弾いてみてくれるかな。」
    そう言って、スエンセンはレッスン室の窓も開いた。

    トミノは、もう1つ開いた窓の中の様子を窺った。
    あ、いるいる。しかも、ピアノを弾いている。
    が、スエンセン教授が窓際に立っているのが頂けない。
    位置ずれてくれないかなぁ。と思いつつ、
    室内が見やすく、描きやすい位置を探し始めた。

    「どうかしたのかね?気が散っているようだが。」
    「誰かに見られているような気がします。」
    スエンセンに、アルは答えた。
    「君と私以外この部屋にいないのにねぇ。
    窓の外からじゃ…!…君、そんな所で何をしているんだ!」
    「やべ、見つかった。」
    「待ちなさい!」
    スエンセンの言葉を振り切って、トミノは逃げた。

    **
    「トム、事務局から呼び出しだってさ。」
    「ちぇっ、これから用事あるのに。」
    「伝えたからな。」
    ステファンは、言うだけ言ってその場を去った。

    事務局の扉を開く。
    「こんにちは。」
    「こんにちは。コーリンさん。こちらにどうぞ。」
    事務員とトミノは、応接室に入った。
    フィーリンガードが、口を開いた。
    「貴方への苦情が来ています。心当たりは、ありますか?」
    「はい。」
    「教授のヤンとスエンセンからです。
    書類の内容を確認したら、サインをしてください。
    そして、校内風紀のため善処願います。」
    トミノはサインをして、書類を返す。

    「コーリンさん、質問して良いかしら?」
    「何でしょうか?」
    「どうして、この様な事されたのかしら?」
    フィーリンガードは、丁寧で優しい口調だが、
    誘導されると無視できない何かを感じる。
    「本当は、言いたくないですが。教授には内緒にしてもらえますか?」
    「良いわよ。で?」
    「アルベルト・シュクールの中に何かを感じて、彼に申し込んだんです、モデルをしてくれないかって。時間の余裕が無いと、はっきり断られたのですが、諦められなくって、何度も頼みました。それで、逆にもう僕の中では描かなくてはいられなくなって、彼の参加する講義やら活動先、彼の後を追って、スケッチしています。」
    「それなら、シュクールさんから苦情が来てもおかしくないわね。
    それに、時間の余裕が無いというのも、本当よ。
    講義予定がぎっしり詰まっているようよ。」
    「そうなんですか?てっきり、断る常套手段かと。」
    「そんなに器用な方では無いみたいよ。だから、貴方の情熱に応えられなくて残念に思っているんじゃないかしら。」

    「有難うございました。何だかすっきりしました。」
    「校内風紀の件、頼みますね。お疲れ様。」

    *
    トミノは、事務局を後にした。
    他に手段は無いか、と考え始めていた。

    --------------
    <ツブや記>
    N52「デッサンの時、君の目の前に居た。」トミノ・コーリン。
    N108以前に所構わず、声を掛けていた模様(汗;
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      | 2009.10.13 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |